怖い映画が観たいけど、幽霊とかよりもっとリアル感のある恐怖を味わいたい!
そんな背筋がゾクゾクするリアルな体験を与えてくれるのはやはり多種多様なサスペンス映画でしょう!
幽霊やらモンスターやら得体のしれない怪異より、やっぱり一番怖いのは人間なのです。
今回はAmazonプライムビデオで観られるサスペンス映画の中から、私がオススメする名作サスペンス映画を、海外と日本の映画に分けてご紹介します。
背筋がゾッとするようなスリル、非日常のドキドキ感を求める方はぜひお楽しみください。
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洋画・海外サスペンス(五十音順)
グッド・ネイバー
あらすじ
イーサンとショーンは幽霊を信じさせるための実験と称して近所の独居老人の家にカメラと盗聴器を設置してドッキリを仕掛ける。
しかし部屋の中で怪奇現象に直面する老人は慌てるそぶりを見せないどころか、仕掛けを施していたドアを斧で叩き割るという奇行に走る。
ショーンは怯えて実験中止を訴えるが、イーサンは実験を続行する。
みどころ
「いたずらを仕掛けた相手がヤベェ奴だった」というプロットの映画はいくつかありますが、『グッドネイバー』はその中でも私が一番印象に残っている映画です。
老人の奇妙な行動の理由が少しずつ解き明かされていくストーリーがとにかく秀逸で、最後まで観ると作品へのイメージが大きく変わると思います。
ジョーカー
あらすじ
ゴッサムシティのしがないコメディアン:アーサーは、母親の介護をしながら一流のコメディアンになることを夢見て生活していた。
しかしアーサーは小児病棟でのパフォーマンスの際に護身用に持っていた拳銃を床に落としてしまうアクシデントを起こしたことで仕事を解雇されてしまう。
絶望したアーサーが地下鉄で帰宅する途中、絡んできたサラリーマンを衝動的に拳銃で射殺してしまう。
その時のアーサーは今までにない高揚感を感じていた。
みどころ
バットマンの凶悪ヴィランとして有名な「ジョーカー」にスポットを当て、よりリアルな世界観でその誕生秘話を再現した映画です。
社会的弱者として虐げられる立場であったアーサーが、数々の理不尽に打ちひしがれ絶望を繰り返す過程で犯罪のカリスマ「ジョーカー」として覚醒していく過程が描かれています。
この映画の最も恐ろしいところは、ジョーカーを生んだのは弱者を虐げ続けた社会そのものであり、アーサー以外の人間もジョーカーとして覚醒する可能性が十分にあり得たという点だと私は考えています。
聖なる鹿殺し
あらすじ
心臓外科医のスティーブンは過去の過ちによる罪悪感から、16歳の少年マーティンを家に招いて一緒に暮らすようになる。
しかし同居生活を始めてまもなく、スティーブンの息子・ボブが原因不明の体調不良に見舞われて入院してしまう。
マーティンはスティーブに「先生は僕の家族をひとり殺した。だから家族を一人殺さなければならない。殺さなければやがてみんな死ぬ」と告げる。
困惑するスティーブンだったが立て続けに娘・キムもボブと同じ症状で倒れてしまう。
みどころ
得体のしれないマーティンの存在がとにかく不気味で、ストーリー全体に終始不穏な気配が漂います。
全体的にカメラワークが凝っているのが印象的で、シンメトリーな構図やズームを多用する映像表現が不気味さに拍車をかけつつも絵画のような美しさを感じる場面も多いです。
決して爽快なサスペンス映画ではないため、好き嫌いの好みが分かれる作品だと思います。
セブン
あらすじ
定年を間近に控えたベテラン刑事のサマセットと、野心的な新米刑事のミルズは、肥満の男が大量の食事を食べさせられて変死した怪事件を捜査する。
立て続けに起きた弁護士の不審死現場に「強欲」というメモと7つの大罪の一節が残されていたことから、二人はこれが7つの大罪になぞらえた連続殺人事件であることを確信する。
みどころ
一つ一つの犯行現場がとにかく凄惨で、犯人の異常性、残忍さが際立ちます。
冷静なサマセット刑事と血の気が多いミルズ刑事のコンビが凸凹ながらも犯人に近づいていく過程は目が離せませんでした。
映画史に残るラストシーンは私が今まで観てきた映画の中でもトップクラスに動揺してしまい、心臓を乱暴に食い破られたような気分でした。
いろんな意味で、一度観たら忘れられない映画になると思います。
ナイトクローラー
あらすじ
うだつの上がらない生活を送っていたルイスはある日自動車事故の現場に居合わせ、スクープ映像を誰より早く撮影してテレビ局に売り飛ばす「ナイトクローラー」と呼ばれるカメラマンたちに遭遇する。
その仕事に惹かれたルイスが早速自分で事故のスクープ映像をテレビ局に持ち込むと、プロデューサーのニーナがその才能に目を付ける。
ナイトクローラーの仕事にのめり込むルイスは、徐々にスクープ映像のためなら犯罪行為すらいとわないほどに没頭していく。
みどころ
私の中で陰のある男役に定評のある主演ジェイク・ギレンホールの演技がとにかくハマっています。
スクープ映像の撮影というセンセーショナルな仕事の魔力に憑りつかれ、病的とすらいえるルイスの様子は本当に恐ろしい。
シナリオはフィクションとはいえ、こういった過激な現場を追い求めるパパラッチが実在するというのもまた事実です。
パフューム ある人殺しの物語
あらすじ
18世紀のパリ。不潔な市場の片隅で生まれたグルヌイユは生まれながらに超人的な嗅覚を持っており、過酷な環境で成長する中で自身の嗅覚が他人と違うものであることを自覚していた。
ある日グルヌイユは理性が吹き飛ぶほどの良い香りを放つ少女に出会い、我を忘れたグルヌイユは誤って少女を殺害してしまう。
その香りを忘れられないグルヌイユは香りを再現するために調香師にに弟子入りして香水の製法を学ぶ。
みどころ
映画では直接表現することができない「香り」を大きなテーマにした本作。
シリアルキラーによる殺人は多くの映画で題材となっていますが、本作のように「香り」を動機として殺人を犯す話は他に観たことがありません。
グルヌイユのキャラクターが特殊過ぎて、一度観たら忘れられない映画になると思います。
パラサイト 半地下の家族
あらすじ
韓国の貧困地区で暮らすキム一家は全員失業中の身であり、内職で食いつないでいた。
ある日息子のギウが偶然にもIT企業社長であるパク家の娘・ダヘの家庭教師にならないかと話を持ち掛けられる。
無事に採用されてパク家の豪邸に出入りできるようになったギウを皮切りに、キム一家は結託してパク家の使用人に成り代わっていく。
みどころ
格差が広がる韓国社会を風刺した映画です。
前半こそキム一家がパク家に潜入していく様子がコメディタッチで描かれますが、ある出来事をきっかけに物語は一気に闇深いものに変貌します。この落差が本当に怖い…。
「パラサイト(寄生虫)」というタイトルも、一見貧しいキム家がパク家に寄生しているような構図に見えますが、物語を最後まで観るとまた違った意味合いにも解釈できるので秀逸なタイトルだなと思いました。
羊たちの沈黙
あらすじ
女性を誘拐し、皮を剥いで殺害する連続殺人事件の捜査を任命されたFBI訓練生のクラリス。
彼女に与えられた任務は9人の患者を惨殺して食べた獄中の天才精神科医レクター博士に協力を求め、心理的な面から犯人に迫ることだった。
クラリスに興味を持ったレクター博士は捜査への協力と引き換えに、彼女自身の過去を語らせる。
みどころ
猟奇事件の犯人を追うためにそれ以上の猟奇殺人者であるレクター博士の協力を仰ぐというのはなんとも皮肉な話ですが、このレクター博士が本当に印象的なキャラクターです。
誠実なクラリスに対してはとても紳士的で親身に振舞っており、劇中でも有用な助言で捜査において心強い存在になっていきます。
映画を観ている私たちまでいつの間にか猟奇殺人者であるレクター博士に対して信頼感、安心感のような感情を覚えてしまうのが恐ろしい。
ファイト・クラブ
あらすじ
物欲にまみれた生活を送っている「僕」はどこか満たされず不眠症に苛まれていた。
爆発事故により自慢の自室を失い途方に暮れていた「僕」は、ワイルドで言い知れぬ魅力をもつ男・タイラーと出会う。
タイラーは物欲に支配される愚かさを説き、自分と思い切り殴り合いをするよう「僕」に持ちかける。
タイラーと本気で殴り合う「僕」は初めて生を実感し、その殴り合いはギャラリーを巻き込みながら「ファイト・クラブ」として拡大していく。
みどころ
徐々に明らかになっていくタイラーの野望と、ラストに一気に回収される伏線が強烈な作品です。
暴力的で、男臭く、なんとも荒っぽい作品に見える本作ですが、実は「資本主義社会からの脱却」が大きなテーマとなっています。
タイラーの「物に執着するな」「殴り合って生を実感しようぜ!」という原点回帰的な思想は、資本主義にドップリ漬かってしまった私たちへのアンチテーゼと言えるでしょう。
ブラック・スワン
あらすじ
バレリーナのニナは白鳥の湖のプリマを演じるという大役を担う。
しかし純真なニナは白鳥と対極的な邪悪で官能的な黒鳥を演じることに抵抗があった。
演出家からの厳しいレッスンに一心不乱に打ち込むが、プリマの重圧は次第にニナを追い詰め、ニナは次第に幻覚を見るようになる。
みどころ
バレエ「白鳥の湖」は白鳥のオデットと黒鳥のオデイールという対極的な二役を1人のダンサーが演じ分けるのが大きな特徴です。
その中でも自身の性格とかけ離れた黒鳥を上手く演じられないニナの葛藤や重圧がストーリーの大きなテーマとなっています。
主演のナタリー・ポートマンのバレエシーンがとにかく美しく、ニナが徐々に幻覚と現実の区別がつかなくなっていく様子がとてもスリリングな作品です。
プレステージ
あらすじ
19世紀末のロンドン。見習いマジシャンのアンジャーとボーデンは師匠の元で切磋琢磨しながらマジックの腕を磨いていたが、ある日アンジャーが水中脱出ショーの事故で妻を亡くしてしまったことでボーデンと対立するようになってしまう。
復讐と奇術に憑りつかれたアンジャーとボーデンの対立は激しさを増していき…
みどころ
ヒュー・ジャックマン主演なのも相まって、めっちゃダークな『グレイテストショーマン』といった感じの映画。
観客の私たちまでマジックに巻き込んでくるようなスリリングなストーリーで、いろいろな意味でゾッとする仕掛けも登場します。
最後の最後まで油断を許さない映画で、種明かしのために2回目を観たくなること間違いなしです。
マイノリティ・リポート
あらすじ
近未来のアメリカでは殺人予知システム「プリコグ」によりワシントンD.C.の殺人発生率は0%になっていた。
犯罪予防局の刑事ジョンはプリコグの予知をもとに犯罪予防の職務に勤めていたが、ある日プリコグが見ず知らずの男を殺しているジョンの姿を予知する。
何者かの罠であることを察知したジョンは間一髪のところで逃亡しシステム考案者のハイネマン博士に助けを求めるが、そこでプリコグの秘密を知る。
みどころ
アニメ『サイコパス』の元ネタなんじゃないかと思うくらい世界観や設定が似ているので、サイコパス好きな人には特におすすめかも。
追跡者から逃れながらプリコグの秘密に迫っていくストーリーがとてもスリリングながら起承転結が分かりやすいです。
また近未来SFらしいガジェットやファッションなど細かいところまで作り込まれているのもグッドです。
メメント
あらすじ
妻が暴行の末殺されてしまったレナードは、そのショックから記憶障害を患い10分以上の記憶を保持できなくなってしまった。
彼は妻を殺した犯人に復讐するため独自に調査を始めるが、薄れゆく記憶を保つために重要な記憶を刺青として体に彫り残してゆく。
みどころ
ラストシーンから逆行しながらストーリーが進行するというあまりにも特殊過ぎる映画。
とにかく難解だが、記憶障害の主人公が記憶を取り戻していく過程を観客に追体験させるというギミックを映画で再現したのはまさに天才的。
オチが読めない映画とはさまにこの映画のこと。
レオン
あらすじ
ニューヨークで殺し屋として生活していたレオンは、ある日アパートの隣人一家が殺害される事件に遭遇する。
レオンの元に逃れた隣人の少女マチルダは、彼が殺し屋であることを知り殺人の手ほどきを懇願する。
奇妙な同居生活の中で、二人は特別な感情を抱くようになる。
みどころ
孤独で冷めた生活を送っていたレオンが、マチルダと一緒に暮らすようになってから自分に欠けていた安らぎそして恋心を自覚し、その関係性に葛藤する様子が切なくてグッときます。
ジャン・レノの渋さ、幼いナタリー・ポートマンの大人びた演技も素晴らしい。
主題歌の『Shape of My Heart』もレオンの生きざまと重なるようで最高です。
レポゼッション・メン
あらすじ
人工臓器の発達で長寿化が進んだ近未来のアメリカでは、高額な人工臓器の代金を滞納した者から生死を問わず強制的に人工臓器を回収する回収人「レポゼッション・メン」の活動が公認されていた。
回収人として従事するレミーはある日仕事中に事故に遭い、意識を失っている間に自身の体に人工臓器を埋められ多額の負債を抱えてしまう。
みどころ
回収人として無慈悲に臓器を回収していた主人公が、自分が臓器を取り立てられる側になるという立場逆転がスリリングな作品です。
臓器を回収された患者が死亡しても構わないというのは、なかなか倫理観の崩壊した社会ですな…
ラストもなかなかに衝撃的なので、観たことない人はぜひ一度どうぞ。
邦画サスペンス(五十音順)
キュア
あらすじ
胸をX字に切り裂く手口の連続殺人が発生するが、各事件の犯人はいずれも別人と判明しており、犯人たちは互いに接点のない他人であった。
手口だけが共通する奇妙な連続殺人を不審に思った刑事の高部は精神科医の佐久間に協力を仰ぎながら捜査を進める。
その頃、ある小学校教師が放浪していた記憶障害の男を助けたところ、男の話術に引き込まれて突如妻の胸をX字に切り裂いて殺害してしまう。
みどころ
相手の気持ちを逆なでするような話し方をする間宮は、まるで映画の観客すらも術中に引きずり込もうとしているようでゾッとします。
まじめに実直に生きてきた高部が間宮を相手に本音をぶちまけるシーンはとても鬼気迫るものがあり、共感してしまう人も多いのではないでしょうか。
佐久間医師の自宅のシーンは本当に鳥肌が立ちました。
凶悪
あらすじ
死刑囚の須藤はスクープ雑誌「明朝24」の記者・藤井に手紙を送り、裁判で明るみに出なかった3件の殺人事件と、「先生」と呼ばれる事件の首謀者の存在について告発する。
半信半疑の藤井だったが、須藤の証言の裏を取る中で事件にのめり込んでいく。
みどころ
日本で1999年に実際に起きた「上申書殺人事件」を題材にしたリアルサスペンス映画。
「先生」と崇められる極悪非道な木村を始め、自分の都合の悪い人間を容赦なく葬っていく人間の底知れぬ悪意にゾッとする映画です。
日本で起きた事件ということもあり、自分の身近にこのような悪意が潜んでいるかもしれないと思うと本当に怖く成ります。
死刑にいたる病
あらすじ
大学生の筧井は連続殺人犯として逮捕された死刑囚・榛村から奇妙な依頼を受ける。
それは、一連の事件で彼が唯一関与していないと主張する殺人事件の真犯人を突き止めることだった。
筧井が実際に調査してみると、確かにその一件だけ榛村の起こした事件としては違和感が多いことに気付く。
みどころ
阿部サダヲ氏が演じる榛村のサイコパスっぷりが本当に怖い&気持ち悪い。
終始何を考えているのか、何が本音なのか分からないのが最高に気色悪いですね…。
様々なミスリードで観ている私たちすら手玉に取られているような感覚に陥り、最後まで油断できない作品です。
罪の声
あらすじ
テーラーの2代目店主である曽根は、自宅の押し入れから父の私物を発見する。
その中には英語で記された手帳と「1984」と書かれたカセットテープが入っており、テープを再生してみると幼少期の曽根の声が流れてきた。
しかし、その音声は過去に起きた未解決事件「ギンガ・萬堂事件」で脅迫音声に使われたものと全く同じだった。
みどころ
日本で実際に起きた未解決事件「グリコ・森永事件」を題材にした映画です。
お菓子メーカーの社長が誘拐されたり、店頭のお菓子に毒物が混入されるなどのショッキングな事件が連続した有名な事件なため、知っている人もいるのではないでしょうか。
何も知らずに事件に利用されてしまった子供たちのことを考えると、あまりの大人の身勝手さに辛い気持ちになってしまいます。
冷たい熱帯魚
あらすじ
小さな熱帯魚店を営む社本は娘と後妻の3人で生活をしていたが、食卓に笑顔はなく、家庭は崩壊寸前の様相だった。
ある時娘の万引きをきっかけに「村田」という同じく熱帯魚店を経営する男に出会う。
村田は社本とは対照的に陽気で精力的な男であったが、連絡を取り合う仲になる。
しばらく経ち村田から仕事の手伝いを頼まれた社本は、村田が顧客の金をだまし取って毒殺する現場を目撃する。
うろたえる社本に対し、村田は人の死を操ることが出来る人間だと演説する。
みどころ
1993年に日本で実際に起きた埼玉愛犬家連続殺人事件をモチーフにしたサスペンスホラー作品。
村田のサイコっぷりがとんでもなく恐ろしいのですが、実際の事件の犯人も同じような言動や犯行に及んでいたという事実が怖い。
ラストシーンは賛否両論ですが、登場人物たちのバックストーリーや人間性を示唆するようなシーン・セリフがたくさんあり、登場人物のバックストーリーや映画全体からのメッセージの考察しがいがあります。
ところどころでかなり凄惨なシーンがあるため、グロ耐性が低い人は注意が必要です。
デスノート
あらすじ
名前を書くだけで人を殺せるノート「デスノート」を拾った夜神月は、己の信じる正義を掲げて法で裁けない犯罪者を救世主キラとして自ら裁くことを決意する。
世界中で相次ぐ不審死を受け、難事件の数々を解明した世界有数の名探偵「L」が捜査に乗り出す。
みどころ
週刊少年ジャンプで連載されていた大人気漫画「デスノート」を実写映画化したものですが、藤原竜也さんと松山ケンイチだんのキャスティングがバッチリハマっているクオリティの高い実写映画化でした。
月とLの緊迫感ある頭脳戦の応酬が手に汗握ります。
マスカレード・ホテル
あらすじ
東京都内で発生した3件の連続殺人。現場に残された手がかりから次の犯行場所が「ホテルコルテシア東京」であることを断定した警察は、ホテル内に捜査本部を設置して捜査1課の新田含む刑事数名がホテルマンを装って潜入捜査することになる。
ホテルの作法に馴染めない新田は、フロントクラークの山岸と協力しながら捜査を進める。
みどころ
木村拓哉さんと長澤まさみさんのダブル主演で、そのほかにも豪華なキャストが多数出演しています。
様々な人間模様がうずまくホテルの様子はあらゆるものが怪しく見えて疑心暗鬼に陥るような気分になります。
サスペンスというよりは謎解きを楽しむミステリーの要素が強めなので、家族で観るのにもおすすめです。
護られなかった者たちへ
あらすじ
2011年3月、東日本大震災で身寄りを失った若者・利根、老女・遠島けい、少女・カンチャンちゃんの3人は避難所で身を寄せ合い暮らしていた。
9年後、仙台市内で福祉事務所の生活保護窓口担当者が残忍な方法で殺害される事件が発生。
刑事の笘篠と蓮田は生活保護受給者の怨恨の可能性を考えケースワーカーの円山に同行するが、そこで生活保護受給問題の実態を目の当たりにする。
第二の犠牲者が出てさらに調べを進める笘篠は、利根という男が過去に生活保護申請のトラブルで放火事件を起こしていたことを知る。
みどころ
社会的弱者と社会福祉の繋がりの脆さ、歯痒さを描いた社会派サスペンス。
未曽有の大災害を境に生活が一変し、皆が理不尽の中で懸命に生きる中で起きてしまった悲劇が描かれています。
ストーリーこそフィクションですが、貧困問題や生活保護の受給基準など、日本で現実に起こっている問題について改めて私たちに問いかけてくる映画です。
ミュージアム
あらすじ
雨の日にだけ発生する猟奇殺人事件。犯人・カエル男は自らのことをアーティストと呼び、犯行現場には謎のメモを残していた。
刑事の沢村と部下の西野は被害者たちの接点を突き止めたが、そこで沢村は自分の妻に危険が迫っていることを悟る。
みどころ
カエル男の犯行の数々がこの上なく猟奇的で、邦画サスペンスの中でもかなり異常性が際立っているシリアルキラーだと思います。
ラストシーンもなかなか不穏な感じで尾を引く終わり方ですね。
主観ですがストーリーやもろもろの設定が『セブン』を意識しているような気がします。
容疑者Xの献身
あらすじ
惨殺死体が発見され、新人女性刑事・内海は先輩と事件の捜査に乗り出す。
捜査を進めていくうちに、被害者の元妻の隣人である石神が、ガリレオこと物理学者・湯川の大学時代の友人であることが判明。
内海から事件の相談を受けた湯川は、石神が事件の裏にいるのではないかと推理する
みどころ
大人気ドラマシリーズ『ガリレオ』の劇場版作品です。
ガリレオシリーズは福山雅治さん演じる湯川教授の痛快な謎解きが特徴なのですが、本作は打って変わって切ない人間模様がとても印象に残る作品です。
ドラマとはテイストの違う作品ですが、邦画サスペンスの名作だと思うのでぜひ観てみてください。
予告犯
あらすじ
新聞紙の頭巾を頭にかぶってネット上に現れた男は自らを「シンブンシ」と名乗り、罪を犯した者たちに犯行予告と制裁を繰り返していた。
警視庁のサイバー犯罪捜査官の吉野はシンブンシの捜査の過程で「ネルソン・カトー・リカルテ」という謎の名前にたどり着く。
シンブンシの真の目的とはいったい何なのか。
みどころ
人物模様や時系列が分かりやすいので、難しく考えずに楽しんで観られるサスペンス映画だと思います。
全体的にエゲつない描写は少ないのですが、奥田がSEの職場で上司にいびられるシーンが生々しくて観るのが辛かったです。
ラストはとても意外な形で幕を閉じ、切なくも個人的にはとても好きな結末でした。
22年目の告白ー私が犯人ですー
あらすじ
かつて5人の命が奪われ、解決のまま時効を迎えた連続殺人事件。
事件から22年後、突然犯人がみずから名乗り出た。
会見場に現れたのは自身の告白本を手に不敵な笑みを浮かべる曾根崎雅人という男。
顔をさらし肉声で殺人を告白する曾根崎の登場にネットの話題は持ちきりだった。
それだけでは飽き足らず、曽根崎は被害者遺族への謝罪、刑事への挑発など世間の感情を逆なでする行為を重ねていく。
みどころ
韓国で大ヒットした映画「殺人の告白」を日本リメイクした作品。
殺人犯の本がベストセラーになり、世間をにぎわせるというセンセーショナルなストーリーがとても面白かったです。
殺人犯が本を執筆するという事例は現実にもありましたが、それが極限までヒートアップするとこのようなことになるのでしょうか…。
初見では全然ストーリーが予測できず、最後まで緊迫感のある映画として楽しめました。
観たい作品が無かったら…
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