ミニマリストサラリーマンのシンプルな投資スタイル

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以前私は「働きたくない一心で資産運用を始めた体験談」について書きましたが、現在でもインデックスファンドへの投資を続けています。

試行錯誤として他の投資スタイルに手を出すことも少々ありましたが、面倒くさがりでシンプルな仕組みが好きな私としては投資スタイルもシンプルな方が良いなと感じました。

今回は、私が実践しているシンプルな投資に対する考え方や具体的なポートフォリオについて解説します。

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もりけぇ

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ポートフォリオは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と現金のみ

私が実践しているシンプルな投資スタイルとは、自分のもつ資産の一定割合をインデックスファンド「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(通称:オルカン)に積み立て投資し、残りは現金として保有しておくというものです。

要するに、オルカンと現金の2種類のみの超シンプルなポートフォリオになります。
リスク調節はオルカンの割合を調節することで行います。

なぜ「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」なのか?

インデックスファンドはオルカン以外にもたくさん種類があります。

その中でも私がなぜオルカンを選んだのか、その理由について解説していきます。

世界中の会社に手軽に分散投資できるから

オルカンは手軽に世界中の株式会社に分散投資できる優れたインデックスファンドです。

世界中の時価総額の85%(約2800銘柄)をカバーしているため、このファンド1本で先進国から新興国まで幅広く分散投資できます。

細かい説明は長くなるので省略しますが、簡単に言えばオルカンに投資するということはほぼ地球全体の成長に分散投資するようなものです。

例えばトヨタ自動車1社だけに投資していた場合は、トヨタ自動車が倒産したらその株式の価値は0になってしまいます。

しかしオルカンは2800社に分散投資しているため、人類が滅亡でもしない限りオルカンの価値が0になる可能性は限りなく低いと考えています。

経営状態が良好な企業に投資できる

オルカンの投資対象は常に経営状況をチェックされており、業績に応じて随時投資対象が更新されます。

オルカンはアメリカや日本のような先進国はもちろん、急成長している新興国や発展途上国にも投資できます。

投資対象の企業は随時チェックされており、十分に成長した企業は自動的にファンドに組み入れられます。

逆に業績が悪くなった国や企業は自動的にファンドから排除されるため、常にオルカンの投資対象は健全な企業のみに保たれます。

例えば、2022年にロシアとウクライナ間の戦争が勃発した際には、地政学的リスクを考慮してオルカンからロシアの企業が速やかに除外されました。

このように、投資不適格な企業が自動的に投資対象から排除されるため、世界情勢の変化でいちいちファンドを買い直さなくてよいのがお手軽なポイントです。

2080年ごろまでは世界全体の経済成長が見込めるから

国連が発表した「世界人口推計2022年版」によると、世界の人口は2022年に80億人に到達し、その後も増加を続け2058年には100億人に達するという予測をしています。
現段階では、人口増加は2080年代まで続くとみられているようです。

引用元:国連人口基金 駐日事務所



実際、アメリカやインド、南アフリカ諸国の人口は増え続けており、特にインドの人口は中国を抜いて世界最多になると予想されています。

ここからは個人的な見解ですが、世界の人口が増えるということは、増えた分の食料、物資、サービスを生産する必要があるため、経済の成長に繋がります。

つまり、2080年ごろまではいろいろな出来事や危機に直面しながらも、人類全体の経済は成長していくと考えられるためオルカンに投資しているわけです。

投資トレンドをいちいち予想しなくて済むから

オルカンに投資をしていれば、次に成長する国がどこか?という予想ゲームをしなくて済みます。

投資にはファッションと同じようにトレンドというものが存在します。

成長途上にある国の株価は大きく伸びる可能性があるため、タイミングよく多額の投資マネーをつぎ込んだ人には大きな利益をもたらしてくれます。

例えば1990年ごろまでは日本株が人気でしたし、2000年代はBRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)と呼ばれる新興国株、2010年代は米国株が人気でした。

こういった投資トレンドを先読みし、先回りでトレンドに集中投資できる人はかなり効率よく資産を増やすことが出来るでしょう。

しかし少なくとも私には未来を正確に予測することは出来ません。

少なくとも世界中に分散投資できるオルカンに投資しておけば、世界のどの国、どの産業が成長してもその恩恵を直接的、間接的に享受できます。

資産を「オルカン+現金」で管理するメリット

ここからは、資産を「オルカン+現金」で管理するメリットについて解説します。

資産バランスを管理・調整しやすい

最大のメリットは資産バランスが一目でわかり、調節も簡単なことです。

むやみに投資対象を広げてしまうと、価格の増減によってポートフォリオの比率が変動して細かい手直しが必要になります。

ポートフォリオの比率が大きく変わってしまうと、必要以上にリスクの高いポートフォリオになってしまうこともあり、経済市場の暴落局面で自分が想定していた以上の下げを食らって焦ってしまうことにもつながります。

なので、ポートフォリオのメンテナンス性というのは心穏やかに投資を続けるのに重要な要素だと私は考えています。

投資対象がオルカンだけであれば、必要に応じてオルカンを買い足したり売ったりするだけで簡単に資産バランスの調節が可能です。

自動積み立てでほったらかし投資できる

オルカンはあらゆる証券会社で購入可能で、自動積立が設定できるのでほったらかしで運用できます。

私は投資は大切と考えていますが、同時にあまり投資活動に時間をかけすぎたくないなと思っています。

一時期スイングトレードに手を出したこともありましたが、いつも株価のことに頭を支配されてしまい嫌になって辞めました。

よほどトレードが好きでない限りは、仕事や育児で時間が惜しいサラリーマンにはほったらかし投資の方が向いてるなと感じます。

シンプルな投資スタイルの方が投資を継続しやすい

過去のデータ上、資産形成で最も成績が良かったのは「亡くなった人」だそうです。

つまり、株式などの投資資産を持ったまま亡くなってしまって、そのまま長期保有を続けた人が最も投資成績が良かったのです。

人間はどうしても株の暴落局面では資産が減っていく様子に耐えられなくなり、狼狽売りに走ってしまう人も少なくないようです。

2022年はオルカンが下落基調でしたが、私の場合はあらかじめ現金との比率を予定通り保っていたので、それほど資産額の増減を気にすることはありませんでした。

以前の記事で複利の力について解説しましたが、複利の力は運用年月が長いほど資産形成に強力に作用します。

その複利の力を活かすためには、どんな暴落局面を食らっても株を投げ売りせずに投資を続ける必要があるわけです。

オルカンという完成度の高いインデックスファンドに絞って積み立てを行いつつ現金の割合を調節するということは、あらゆる局面でベストとはいかずともベターな投資判断になるものと私は考えています。

なので今後、経済のトレンドがどのような状況にこのシンプル投資スタイルであればその恩恵を大なり小なり享受できるため、人類滅亡の兆しが見えない限りはこの投資スタイルを継続しようと思います。

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