私が会社員を辞めてフリーランスになった理由

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2024年7月24日、新卒から6年間勤めた会社を退職しました。

長いような短いような6年間の間に私の生活環境や価値観の変化もあり、いろいろ悩んだ末に会社を退職する決意を固めました。

そしてこれからはフリーランスとして、自分の力で生計を立てていく所存です。

今回は、私が会社を辞めてフリーランスを志した理由について書き記しておこうと思います。

目次

私が会社員を辞めてフリーランスになった理由

「会社員」という働き方への不満

会社員は雇用や給与が安定している一方で、働く時間や場所など、働き方のコントロールについては大部分を会社側が握っています。

私がいた職場は製薬会社の中でも製造部門に位置する部署だったため、製造トラブルで帰りが遅くなったり、不規則なシフト勤務もあるなどなかなか生活サイクルが乱れやすい部署でした。

もともと時間外労働が常態化している部署ではあったのですが、明らかに現場の負荷を無視した業務命令で激務が加速して、あまりの先行きの見えなさに絶望して私は一度体調を崩して3か月間休職したこともありました。

製薬会社の仕事は世の患者さんのために医薬品を作ることです。
非常に社会的意義も高く、やりがいのある仕事だと退職した今でも思います。

しかしそれでも労働環境や人間関係など、理不尽や過酷さを感じることも多くストレスを感じる場面は多々ありました。

こういった不満は転職すると解決するかというと必ずしもそんなことはなく、会社員として働いていれば異動や転勤、上司や同僚などとの人間関係、業務量や内容など、会社員の働き方には自分でコントロールできない要素が多くあります。

理不尽な業務負荷によって休職を経験した身としては、長期的に会社に身を預けるというキャリアの進め方はとても不安でした。

結局のところ自分の人生を守ることができるのは最終的に自分だけだと考えています。

得意なことに専念できる環境にいたい

正直なところ、私は会社の仕事を6年間続けても最後まで苦手意識が拭えませんでした。

私は慣れないことも小さなミスを繰り返しながら作業の流れを最適化していくのが得意です。

失敗したことも経験値として、フットワーク軽く改善するのが楽しいんですよね。

しかし製薬会社の製造では品質担保が最優先事項のため、あらかじめ決められた製造手順をいかにミスなく実行できるかが重要になります。

ミスしたこと自体を上司から責められるようなことはなかったのですが、たとえ小さなミスであっても品質への影響調査などの追加の仕事が発生して仕事の負荷が増えてしまいます。

なのでどうしてもミスに対する恐怖心が強くなりますし、失敗を避けるようなマインドになりがちでした。

私にとってはこの「ミスをしてはいけない」というプレッシャーを感じる環境は非常にストレスでした。

実際にプレッシャーで注意が散漫になってミスが発生しやすくなり、その結果仕事が増えるという悪循環に陥ることもよくありました。

また、そういった作業の手順を変更する場合にも、毎回データなどの根拠と非常に煩雑で面倒な手続きが必要になるため、どうしても仕事の改善のフットワークが重くなってしまうのです。

一方、フリーランスの働き方は自分の工夫次第でいくらでも仕事の内容を改善できます。

もちろんあらゆる責任もすべて自分で負う働き方ですが、「こうしたらどうかな?」「これやってみたい!」という自分のアイデアを直ちに実行できるという環境は最高だなと思います。

また、私はPCやカメラなどの電子ガジェットを取り扱うのも得意なのでフリーランスとして活動すればこういった自分の長所を活かせる仕事を自分で選ぶことができます。

「好きこそものの上手なれ」ということわざのとおり、自分の好きなことは自然と上達も速くなりますし結果も出やすいものです。

苦手なことを人並みにするよりも、得意なことを磨き上げるために時間を使いたいなと思います。

仕事と育児のバランス

フルタイム労働と育児は本当に相性が悪いと感じていました。

私は子供が生まれて約1年育休を取ったのですが、仕事を離れて子供とゆったり過ごす時間は本当に尊く、心の底から幸せを感じました。

それがフルタイム労働に復職した途端、常に時間を気にする生活に一転しました。

朝は子供を保育園に送るためにせかせかと準備をする必要がありイライラする一方、まだ1歳の子供ですから朝ごはんくらいゆっくり食べさせてあげたいという申し訳ない気持ちもありました。

また、仕事が終わって家に帰ると食事の準備や子供をお風呂に入れたりなどの家事も満載です。
帰宅からさほど休む間もなく、なんだかんだ子供の寝かしつけまで終えるころには22時前後です。

ここから自分の余暇時間を楽しめれば良いのですが、体は疲労困憊でそれどころではありませんでした。

とにかく翌日の仕事に備えてそのまま寝ることも多くなりましたが、そうなると自分の趣味などに充てる時間もほぼないのでストレスが貯まります。

さらには子供が体調を崩した時には夫婦で交代で休んで自宅保育の対応をしていましたが、その間にも仕事は貯まるのでやはり負荷は増えがちでした。

私たち夫婦は実家がどちらも県外だったので、基本的に夫婦二人で育児を回しています。

妻もほぼフルタイムに近い勤務時間であったこともあり、夫婦揃ってのフルタイム勤務&育児の生活は時間的にも心身的にも余裕が無かったです…

そこで妻と相談し、夫婦どちらかは時間的により融通の効く働き方にシフトする必要があるという結論になり、もともと会社を離れたいと感じていた私がフリーランスとして独立することになったわけです。

一度きりの人生を楽しみたい

ここからは私の個人的な価値観の話になります。

いろいろ書いてきましたが、結局のところ私が会社員を辞めてフリーランスになったのは「私がそうしたいと思ったから」という一言に尽きます。

激務での休職などを通じて自分の価値観と向き合ったときに、「どうせ働くならもっと自由に働きたい」と思い、自然とフリーランスの働き方に興味を持つようになりました。

もちろん、フリーランスという働き方が自由な反面収入が不安定であることや、会社員と比較して社会保障が充実していないことも理解していました。

しかし自分の10年後を考えたとき、惰性で会社員を続けた自分が「あの時フリーランスに挑戦してればよかったな」と後悔していることを想像するととても怖くなったんですよね。

後悔してもその10年は返ってこないんですから。

会社員もフリーランスもそれぞれ良いところと悪いところがあり、最終的に自分にとってどちらが良いのかは自分で決めるしかありません。

そのためには、まず私自身でフリーランスの働き方を経験してみる必要があるわけです。

先にも書いた通り、私は気になったことはとりあえずやってみるタイプです。

フリーランスとして独立したのも、言ってしまえば「とりあえずやってみる感覚」なのです。

上手くいくかどうかなんて、結局やってみないと分からないので、悩んでいる時間すらもったいないと感じていました。

上手くいけば会社に振り回されない人生が手に入るので挑戦する価値は十分にあると思っています。

たとえフリーランスが上手くいかなかったとしても自分がやりたいことをやって失敗したことなら納得感もあるというものです。
もちろん家族がいるので結果を出せるように頑張りますけどね!

フリーランスになるにあたってのリスクヘッジの話はまた別で記事にしようと思うので、そちらも読んでいただけると嬉しいです。
最悪、大学院卒の学歴もあるので最低でもどこかしらで会社員には戻れるだろうと思っています。

当たり前の事ですが、人生の時間は有限です。
一度失った時間は返ってきません。

後悔のない人生に出来るよう、自分の人生に責任を持ってこれからも自分の気持ちに素直に生きていこうと思います。

フリーランスとして心機一転してこれからも頑張って参りますので、どうか見守っていただけますと幸いです。
これからも頑張ります!

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