デメリットに注意!トラベルシステムを8か月使ってみた感想

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子どもが生まれるとお出かけのためにチャイルドシートやベビーカーが必要になります。

我が家でも子供が生まれる前にこれらベビー用品を調べていたのですが、そこで「トラベルシステム」というものを初めて知りました。

赤ちゃん乗せたベビーキャリーを、チャイルドシートやベビーカーにガチャっと付け替えることでてスムーズに乗せ換えができるというものです。

トラベルシステムのベビーカーに乗る赤ちゃん
赤ちゃんカゴをベビーカーにドッキングできる

欧米では一般的なシステムらしく、私たちの生活圏は自家用車での移動が多いため「乗せ換えが楽なのはありがたい!」と思い購入してみました。

実際に使ってみると確かにいろいろメリットを感じましたが、その一方で使ってみないと分からないデメリットもありました。

価格も決してお安い買い物ではないため、買った後に後悔する人が出ないように今回は我が家で感じたトラベルシステムのメリットとデメリットについてまとめていこうと思います。

この記事の結論

トラベルシステムは赤ちゃんをチャイルドシートやベビーカーに乗せ換えるうえで便利なアイテムですが、赤ちゃんの重量や取り回しなどの問題から快適に使える期間は長くても生後6か月ごろまででした。

特に、ママと赤ちゃんだけで外出する機会が多い場合には、重さゆえに使いづらい場面が多いと思われるため、出産後の生活スタイルをシミュレーションして検討した方が購入後の後悔を避けられると思います。

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目次
執筆者情報

もりけぇ

  • 30代のフリーランスブロガー&ライター
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  • 愛用ガジェットやブログ運営のノウハウについて発信中
  • 映画鑑賞と星景写真を撮るのが好き
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トラベルシステムとは

トラベルシステムは、ベビーキャリーを赤ちゃんの母艦として、ベビーカー、チャイルドシートへ乗せ換えをスムーズに行うためのシステムです。

ベビーキャリーをベビーカーやチャイルドシート用のベースにガチャっと固定することで、赤ちゃんを抱きかかえることなく乗せ換えすることが出来ます。

いちいちベルトを付け替えたり抱っこする必要がないので、眠っている赤ちゃんを起こすことなく乗せ換えられるのが最大のメリットと言えます。

私たちはベビー用品大手のアップリカのものを買いましたが、コンビやジョイーなどの他ブランドからも展開されています。
(ちなみにさすがに新品は高すぎたので中古美品を探して買いました…)

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8か月使って分かったメリット

まずは私たちが実際にトラベルシステムを使ってみて感じたメリットから解説します。

眠っている赤ちゃんを起こさずに移動できる

トラベルシステムの売り文句にもなっている通り、車で眠ってしまった赤ちゃんを起こさずにそのまま家の中に連れていくことができました。

我が子は寝かしつけに苦労することが多かったため、車で眠った我が子をそのまま家の中に連れて行けるのはありがたかったです。

他にも家事や余暇の時間のために、せっかく眠っている赤ちゃんをを起こしたくないという親御さんは多いでしょう。

赤ちゃんをベビーキャリーに乗せたのまま家の中に入れば、赤ちゃんも楽な姿勢のまま眠り続けることができるので赤ちゃん自身のストレスにもなりません。

ベビーキャリーで眠る赤ちゃん
車で眠った我が子をそのままに室内に入れるのはありがたい

首が座っていない赤ちゃんを安全に移動できる

赤ちゃんは生後3か月ごろまで首が座っておらず、頭がぐらぐらします。

なので赤ちゃんの体に負担をかけないように、抱っこするときには頭が揺れないように慎重に抱っこする必要があるのですが、この体勢からチャイルドシートやベビーカーに赤ちゃんを移すのは結構緊張します。

しかしトラベルシステムなら、ベビーキャリーに赤ちゃんを寝かせた状態で安全に乗せ下ろしができるためパパママとしても安心です。

夏場にチャイルドシートが熱くならない

夏場の炎天下に置かれた車の中ってめちゃくちゃ熱くなりますよね。

大人でさえシートやハンドルの熱に「あっつ!」と感じるくらいで、当然車の中に設置したままのチャイルドシートも熱々なのでそのまま赤ちゃんを乗せると火傷の危険があります。

なので、先に車内やチャイルドシートを冷やすためにエアコンをぶん回す人も多いでしょう。

しかしトラベルシステムの場合は赤ちゃんを涼しい室内でベビーキャリーに乗せ、その後は車のベース部分にキャリーを取り付けるだけなので赤ちゃんの接する場所が全く熱くありません。

なので夏場の外出は通常のチャイルドシートよりもスムーズに出発できるように感じました。

赤ちゃんの安全スペースを確保できる

赤ちゃんを連れて外出するときでも、荷物を取り出したり、食事をしたりする場合には赤ちゃんを一度下ろしたくなる場面が多くあります。

こういう場合にベビーキャリーがあると、キャリーごと安全に床に置くことができるので手を空けやすいです。

また、ベビーカーで入りにくいような通路が狭い飲食店でも、ベビーキャリーなら連れていきやすいですし、座敷タイプの席ならそのまま隣に赤ちゃんを寝かせておくことができます。

このように、外出先で赤ちゃんの安全スペースを手軽に確保できるため、常に抱っこしておく必要がないのがメリットに感じました。

8か月使って分かったデメリット

ここからは、私たちが感じたトラベルシステムのデメリットを解説します。
購入を検討されている方は、あらかじめデメリットの方もよく理解してておいた方がよいでしょう。

とにかく重い

トラベルシステムの最大の欠点はその重量です。

まずアップリカのベビーキャリー自体、重さが2.6kgあり、そこに赤ちゃんが乗ってくると生後間もない時期でも重さは最低でも5kgを超えます。

この時点でもかなりずっしりした感覚がありますが、まだこれくらいなら女性でも持ち上げられなくもないです。
5kgの米袋を片腕にぶら下げるのを想像してみればわかりやすいと思います。

しかし、赤ちゃんが生後6か月くらいになると、合計重量は10kgに迫ります…
男性の私でもこの重量を片腕で持ち運ぶのはかなりきつくて、ぶっちゃけ普通に赤ちゃんを抱っこして移動した方が楽でした。

なので生後6か月を過ぎるとベビーキャリーを使うのが苦痛になってきて、通常のチャイルドシートと同じように赤ちゃんだけを乗せ下ろしするようになりました。

この時点でトラベルシステムの恩恵はほぼ無くなったと言ってもいいでしょう。

また、トラベルシステム対応ベビーカーもかなり重量級で、アップリカの場合ベビーカーだけで9kg以上あります。
車のトランクへの積み下ろしも一苦労で、力の弱い女性だとかなり大変だと思います。

もりけぇ

このようにトラベルシステムを使うには常に重量の問題が付きまとうため、快適に使うにはそれなりに力がある人じゃないと難しいと思います。

車がスイングドアだと乗せ下ろしが難しい

これもトラベルシステム特有の問題だと思うのですが、車のドアがスイングタイプの場合、狭い駐車場だとベビーキャリーがドアのすき間を通りません。

スライドドアの車ならあまり問題ないと思うのですが、ベビーキャリーの奥行が約70cm、横幅が45cmくらいあるためスイングドアだとドアをほぼ全開にしないとそもそもベビーキャリーを車内に出し入れすることができません。

なので、スペースに余裕がある駐車スペースを探したりと、車を停める場所自体に工夫が必要で少し面倒に感じます。

もりけぇ

夫婦二人で外出する場合なら、片方が車を少し前に出してから乗せるということもできますが、赤ちゃんと二人きりで外出する場合にはそういった対応も難しいでしょう。

ベビーカーからの取り外しが致命的にやりづらい

アップリカのトラベルシステム対応ベビーカー「スムーヴ」シリーズは、ベビーカーとしての品質はかなり高いのですが、ベビーキャリーの取り外しがとにかくやりづらいです。

取り付けはベビーキャリーを上から押し込むだけなので簡単です。

一方、取り外すためにはキャリーの両側についたリリースボタンを押し込みながらキャリーを持ち上げる必要があるのですが、
キャリーとベビーカーの接続部の寸法がキツキツなのでベビーカーごと一緒に持ち上がってしまい、キャリーが外れないことが多いのです。

リリースレバーを押し込みつつ左右にこじりながら持ち上げればどうにか外れたのですが、
前述の通りベビーキャリーと赤ちゃんの重量を合わせて5~10kgのものをこのように持ち上げるのはかなり大変です。

もりけぇ

実際、私の妻は力が足りずに一度もベビーカーからキャリーを取り外せないことが多かったです。
ベビーカーからの取り外しが億劫だったため、キャリーをベビーカーに取り付けて使用する機会は正直少なかったです。

総評:メリットは多いが使用できる期間は短いことに注意

トラベルシステムを実際に使ってみて、確かに通常のチャイルドシートやベビーカーには無い恩恵が受けられることを実感しました。

個人的には特に、まだ子供の首が座っていない時期に安全に車の乗せ下ろしができたのはありがたかったです。

しかし実際のところ、赤ちゃんの成長とともに主に重量的な理由からベビーキャリーの運用が大変になってくるため、パパも一緒ならともかくママだけで運用を続けるのはかなり大変だと思います。

結果的に我が家では、生後半年以降はキャリーとして取り外すことはなく、通常のチャイルドシートと変わらない運用になっています。

なので、トラベルシステムとしての性能を十分に果たすことが出来る期間は、せいぜい半年前後といったところです。

もともとアップリカのベビーキャリー自体が使用年齢が12か月ごろまでと短く、結局チャイルドシートの買い替えが発生します。
そしてベビーキャリーを使わなくなると、ベビーカーの方もトラベルシステム対応の大型ベビーカーである必要性はなくなるわけです。

なので、チャイルドシートやベビーカーの買い替えコストを抑えたい方は、初めから一般的な長く使えるチャイルドシート、ベビーカーを検討してもいいと思います。

逆に言えば、生後間もないタイミングで車で外出の機会が多いような方であれば、ベビーキャリーやトラベルシステムの恩恵を最大限受けられると思うため検討する価値があるでしょう。

この記事の結論

トラベルシステムは赤ちゃんをチャイルドシートやベビーカーに乗せ換えるうえで便利なアイテムですが、赤ちゃんの重量や取り回しなどの問題から快適に使える期間は長くても生後6か月ごろまででした。

特に、ママと赤ちゃんだけで外出する機会が多い場合には、重さゆえに使いづらい場面が多いと思われるため、出産後の生活スタイルをシミュレーションして検討した方が購入後の後悔を避けられると思います。

ベビー用品をお得に買うなら…

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