【実物レビュー】i-arc360°（アイアーク360°）の口コミは本当？使ってみた感想

我が子が生後10か月になるタイミングで、チャイルドシートをカトージ製のチャイルドシート「ジョイー　アイ・アーク360°」に買い換えました。

以前はアップリカのトラベルシステムを使用していたのですが、トラベルシステムは1歳までしか使用できないため買い替える必要があったからです。

子供の体重が8kgを超えて車への乗せ下ろしが大変になってきたため、回転式のチャイルドシートで、なおかつ安全性が高く、価格が手ごろなチャイルドシートを探していました。

そんなときに見つけたのがこの記事で解説する「アイ・アーク360°」です！

今回は、アイ・アーク360°の特徴を踏まえつつ、ネット上の口コミが本当かどうかも踏まえながら実物レビューをします！

アイ・アーク360°の基本情報

商品名	Joie チャイルドシート アイ・アーク360°
製造元	カトージ
使用対象年齢	後向き：身長40-105cm/2.5kg以上19kg以下 前向き：76-105cm/19kg以下
本体サイズ	W46×D68.5×H51cm（後向き取付） W46×D65～D70×H61～65cm（前向き取付） サイドインパクトを両側開いた時の幅：W58cm
本体重量	14.5kg（キャノピー付） 13.9kg（キャノピーなし）
適合基準	ECE (R129/03　i-Size universal ISOFIX)

アイ・アーク360°の特徴

アイ・アーク360°はイギリス発のベビー用品メーカー「カトージ」が製造するチャイルドシートブランド「Joie（ジョイー）」の製品です。

「ジョイー」シリーズはもともと低価格ながら高機能・高品質でデザイン性も高いのが売りとなっています。

「アイ・アーク360°」はそんなジョイーのチャイルドシートの中でも高い人気を誇る「アーク360°」の後継モデルで、安全性・機能性など様々な面でパワーアップしています。

安全性が高い

アイ・アーク360°はより安全性の高い新安全基準のR129に対応しています。

新安全基準のR129は旧基準のR44と比較して安全性の規則が強化されています。

• 車の前後の衝撃だけでなく、側面からの安全性も強化
• より個人差の少ない「身長」を基準にするため赤ちゃんにフィットしやすい
• 安全性の高い後ろ向き装着期間が「生後15か月」までに延長
• ダミー人形を使用した厳しい衝突試験をクリアしている

ISOFIX対応で設置が簡単

アイ・アーク360°はISOFIXに対応しているため、座席への取り付けが簡単にできます。

「ISOFIX（アイソフィックス）」とは、シートベルトを使わずに、チャイルドシートとクルマの固定金具を連結するだけでにチャイルドシートを固定できる取り付け方法です。

一昔前はシートベルトを使ってチャイルドシートを固定することが多かったのですが、取り付けミスなどによる事故も起きていました。

ISOFIXなら、簡単かつ確実にチャイルドシートを取り付けられるので赤ちゃんもパパママも安心ですね。

360°回転式で乗せ下ろしが楽

アイ・アーク360°はシートが360°回転するため、赤ちゃんの乗せ下ろしが楽にできます。

左右どちらにも360°回転するため、ドア側からはもちろん、隣のシートからも乗せ下ろしすることもできます。

さらに回転ボタンがシートの両サイドにあるため、どんな状況でも簡単に回転ボタンの操作ができます。

通気性が良く蒸れにくい

アイ・アーク360°は通気性が良く、赤ちゃんが蒸れにくいよう配慮されています。

アイ・アーク360°の本体シートは通気性の良いメッシュ素材でできており、シート側面や背面には空気が流れやすいエアホールが設けられています。

なので赤ちゃんの背中が蒸れにくく、長時間のドライブでも快適に乗ることができます。

回転式チャイルドシートの中では価格がお手頃

回転式チャイルドシートは構造が複雑なため高価になりがちですが、アイ・アーク360°は回転式チャイルドシートの中ではお手頃な価格となっています。

アイ・アーク360°と同様に、①回転式、②新安全基準R129に対応、③使用期間0歳～4歳という3つの条件をもとに、他のチャイルドシートの価格と比較してみました。

セールなどで多少価格の変動はありますが、アイ・アーク360°は公式価格、Amazon価格ともに、他の同等モデルよりも価格が抑えられていることが分かります。

メーカー/モデル	公式価格	Amazon価格※	販売ページ
アップリカ/ クルリラ プラス ライト	￥57,200	￥57,200	Amazon
コンビ/ クルムーヴ　アドバンス	￥69,300	￥55,617	Amazon
エールベベ/ クルット R	オープン価格	￥67,500	Amazon
サイベックス/ シローナ SX2 i-Size	￥55,000	￥55,000	Amazon
カトージ/ ジョイー アイ・アーク360°	￥49,280	￥36,610	Amazon

アイ・アーク360°はいつまで使える？

アイ・アーク360°の使用期間は新生児～4歳ごろまで使用できます。

公式サイトによると、アイ・アーク360°の使用対象年齢は以下のように記載されています。

後向き：身長40-105cm/2.5kg以上19kg以下
前向き：76-105cm/19kg以下

これはおおよそ新生児期からだいたい4歳くらいまでの身長、体重となります。

子どもの成長度合いが早い場合には、4歳よりも前に上記の身長、体重を超過する可能性もあるため、4歳というのはあくまで目安として考えておいた方がよいでしょう。

アイ・アーク360°のサイズと取付方法

ここからは、私が実際にアイ・アーク360°を買って実物に触ってみた感想も踏まえながら解説していきます。

対応車種は公式サイトで確認可能

アイ・アーク360°を設置できるかどうかは、公式サイトから簡単に確認することが出来ます。

購入前に、自分の車がきちんと対応しているかを確認した方がよいでしょう。

取付方法はISOFIXで簡単

前述の通り、アイ・アーク360°はISOFIXに対応しています。

なので、車内シートのISOFIX固定金具にチャイルドシートのベース部分にあるフックを押し込んで簡単に設置することができました。

サポートパーツも付属しているため、フックが奥まった位置にある車種でもフックを見失うことなく取り付けられると思います。

あとはサポートレッグを伸ばし、インジケータがグリーンであることを確認すればOKです。

安全性に関わる作業なので、取り付けの際は必ず取扱説明書を確認しながら行いましょう。

サイズ

公式サイトによると、アイ・アーク360°のサイズは以下の通りです。

W46×D68.5×H51cm（後向き取付）
W46×D65～D70×H61～65cm（前向き取付）
サイドインパクトを両側開いた時の幅：W58cm

実際に私の車の後部座席に取り付けた写真がこちらです。
車種はホンダのヴェゼル（初代モデル）になります。

回転式チャイルドシートはどうしてもベース部分が大きくなるので、結構高さがあるように感じます。

SUVなのでそれなりに天井高さはある方だと思いますが、キャノピーが天井に届きそうです。

赤ちゃんは生後15か月ごろまでは後ろ向きに乗せる必要があるため、しばらく後ろ向きで使うことになります。

キャノピーを外しても助手席をかなり前に出さないといけません。
なので、チャイルドシートを後ろ向きで使っている期間は助手席に人が座るのは難しそうです。

口コミは本当？実際に使ってみた感想

ここからは、私が購入前にネット上で見かけていた口コミが本当だったのか、実物を踏まえながら解説します。

重くて取り付けにくい？

アイ・アーク360°の悪い口コミでよく見られたのは、「重い」というものでした。

「重い」という口コミには私も同感です。
本体だけで15kg近い重量があり、サイズもそれなりに大きいため、特に女性だけで持ち上げて車に設置するのはかなり大変な作業だと思います。

しかし重量についてはアイ・アーク360°に限った話ではなく、前述の他メーカーの同型モデルも同じくらいの重量がありました。

回転式チャイルドシートはベースが大きく、構造が複雑なので大きく重くなりやすいようです…

リクライニングの幅が狭い？

アイ・アーク360°のシートには6段階のリクライニング機能が付いているのですが、このリクライニング幅が狭いという口コミがありました。

私はリクライニング機能が付いているチャイルドシートは初めて使用するため、このリクライニング幅が狭いのかは判定しにくいというのが正直なところです。

しかし後ろ向き設置で座らせた子供が、リクライニングで座席を立てることで周りの景色を見渡しやすくなったようなので、機能性としては十分なのではないかなと感じています。

コンパクト？

Amazonのレビューの中に「思ったよりコンパクトでした」というレビューがありました。

しかしアイ・アーク360°は特にコンパクトなチャイルドシートではないと思います。

前述のとおり、SUVであるヴェゼルの後部座席に設置しても天井近くまで空間を埋めるサイズがあります。

特に後ろ向き設置で使用する場合には、助手席をかなり前に出す必要があるため、その期間は助手席に人が座れなくなると思っていた方がいいでしょう。

説明書が分かりにくい？

アイ・アーク360°の説明書の内容自体は普通なのですが、説明書のサイズが小さいです。

通常なら、A4やB5サイズくらいの説明書が付属している場合が多いのです。

しかしアイ・アーク360°の説明書は手帳サイズのため、文字も小さく確かに読みづらく感じました。

アイ・アーク360°の本体裏には説明書を格納するポケットが付いており、車内に説明書を常備できるようにという配慮なのかもしれませんが、最初の印象としては読みづらさを感じてしまう人が多いかもしれません。

公式サイトから電子版の取り扱い説明書も閲覧できるため、必要に応じてスマホやタブレットからそちらを参考にしても良いでしょう。

作りが良い？

アイ・アーク360°の実物を見て触ってみて、私が感じたのは口コミ通りの「作りの良さ」でした。

全体の縫製も丁寧でしっかりしており、ほつれやヨレなどもありません。
生地やプラスチックの質感も良く、稼働パーツの変なガタつきもありません。

ハイエンドなチャイルドシートと比較しても遜色ない作りに仕上げてあると思います。

総評：コスパが高く新生児期からもおすすめのチャイルドシート

アイ・アーク360°は安全性、機能性、品質が高い水準でまとまっていながら、価格が抑えられたコストパフォーマンスの高いチャイルドシートです。

回転式チャイルドシートで後ろ向き乗せにも対応でき、新安全基準のR129に対応しているため新生児の最初のチャイルドシートにもおすすめできると思います。

我が家では子供が10か月の時点でアイ・アーク360°に買い換えましたが、もっと早くこの製品を知っていれば新生児期から使っていたでしょう。

車で泣くことが多かった我が子ですが、アイ・アーク360°に買い換えてからは車で泣くことが激減したばかりか、車でのお出かけが好きになったようです。

親子で気持ちのいいドライブに行くことが出来るようになったので、本当に買ってよかったなと思います。