最近、ゲームにかかる金、高くね?30年分の価格推移を調べてみた

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子供がまもなく4歳になるのですが、ここにきて今まで遠ざけていた「TVゲーム」を解禁しました。
初めてのゲームで操作はぎこちないながら、私のNintendo Switchをテレビに繋いでスイカゲームや塊魂の体験版を楽しんでします。

ゲームに興じる子を見ながら、私も昔、小学1年生の頃に親からゲームボーイカラーとポケモンのピカチュウ版を買ってもらいゲームデビューしたのを思い出しました。
私は幼い頃からそれなりにゲームに触れて生きてきて、大人になった今でもいろいろなゲームを楽しんでいるので、子供に対しても過度にゲームを制限するような教育はしないと思います。そのうち、子供にゲーム機を買い与えることも出てくるでしょう。

そんな折、ふと気づきました。最近のゲームって、なんか高くね?

筆者が子どもの頃は「お年玉+誕生日プレゼント」でなんとか間に合っていました。
しかし現在、ゲームにかけるお金を合算すると「え、そんなするの?」と自分でも引くことがあります。

ゲーム機本体だけで数万円。ソフトも1本7,000〜9,000円。PCでゲームをしようとすれば、グラボだけで数万〜十数万円の世界です。

私が子供のころは、ゲームはもっと安かったはず。どうしてこうなった?

この記事では、スーパーファミコン・ゲームボーイカラー世代の目線で、ゲームにかかるコストの変化を長期スパンで振り返りながら、その背景と、これから考えていくべきコスト対策について考察しました。

こどもにゲームを買ってあげたい、でも高い!と感じている同世代の親御さんの参考になるかもしれません。

まず据え置き機の価格を、スーファミが登場した1990年から現在まで振り返ってみます。

目次

過去30年のゲーム機の価格推移

まずはゲーム機本体の価格推移をざっとリサーチしてみました。

任天堂系列

ハード発売年発売時価格
スーパーファミコン1990年25,000円
NINTENDO641996年25,000円
ゲームキューブ2001年25,000円
Wii2006年25,000円
Wii U2012年26,250円(ベーシック)
Nintendo Switch2017年29,980円
Nintendo Switch22025年49,980円→59,980円(2026年値上げ)

実はスーファミからWiiまで、約16年間にわたって25,000円という価格が維持されていました。 任天堂が「ゲーム機普及のための上限価格」として25,000円を意識していたとも言われており、これはかなり意図的な価格設計だったと考えられます。

価格均衡が崩れたのはWii U以降。そしてSwitch2では5万円の大台を越え、2026年にはさらに1万円の値上げと、かつての水準から大きく様変わりしています。

プレイステーション系列

ハード発売年発売時価格
PlayStation1994年39,800円
PlayStation 22000年39,800円
PlayStation 32006年49,980円〜59,980円
PlayStation 42013年39,980円
PlayStation 52020年54,978円(通常版)
PlayStation 5(2026年改定)2026年97,980円

PS系列は初代から4万円前後でスタートし、PS3で一気に高騰。高性能なCellプロセッサや当時最新だったBlu-rayドライブの搭載がコストを押し上げました。PS4でいったん4万円台に落ち着いたものの、PS5は発売後に4度の値上げを経て、今や約10万円に迫る価格となっています。

携帯機

携帯機はゲームボーイカラーを起点に、任天堂・ソニー両ラインで見ていきます。

ハードメーカー発売年発売時価格
ゲームボーイカラー任天堂1998年8,900円
ゲームボーイアドバンス任天堂2001年9,800円
ニンテンドーDS任天堂2004年15,000円
PSPソニー2004年19,800円
ニンテンドー3DS任天堂2011年25,000円
Nintendo Switch(携帯機能統合)任天堂2017年〜据え置き機と同価格帯へ

任天堂の携帯機はGBCからGBAにかけて1万円以下の「気軽に買えるもの」という位置づけでした。
筆者が子供時代にクリスマスプレゼントなどで親から買ってもらっていたのも、ちょうどこのくらいの世代です。

それがDSで1.5万円に上がり、3DSでは一気に2.5万円と、GBC比で約3倍に。ソニーのPSPはDS発売の10日後に同年登場しながら、当初から約2万円とニンテンドーDSの1.3倍の価格設定で、携帯機としては強気な価格帯でした。

そして2017年のSwitchで、据え置きと携帯の垣根が消滅。以降は「携帯機だから安い」という時代は終わり、両方が同じ価格帯に統合されています。

もりけぇ

スマホの普及も、携帯機衰退の要因な気がします

ここまで見てわかるように、過去30年のうちにゲームハードは大きく値上がりしていることがわかります。

ゲームソフトの価格はさほど変わっていない

少し意外なのは、実はソフト自体の価格はそれほど上がっていないということ。

スーファミ時代、人気タイトルのソフトは1本1万円超えが当たり前でした。ドラゴンクエストVI・ファイナルファンタジーVIはどちらも11,400円。ロマンシング サガ3に至っては12,800円という値段がついていたそうです。

一方、最近の新作ソフトはフルプライスで7,000〜9,000円台が中心。スーファミ時代と比べると、むしろ安くなっているとも言えます。
インディーズのゲーム会社も増え、数百円から買えるゲームも多くあります。

つまり「ゲームが高くなった」という体感の正体は、ほぼハード本体の価格上昇といえます。

なぜゲームはここまで高くなったのか

価格が上がった背景には、短期的な要因と長期的な要因があると私は考えます。

短期・中期的な要因:円安とパーツ高騰

2022年以降の急激な円安により、海外から調達する半導体や電子部品のコストが大幅に上昇しました。さらにAI需要の爆発的な拡大が、GPUやメモリの争奪戦を引き起こしており、ゲーム機の各種部品の調達コストに影響を与えています。

PS5が発売後に4度も値上げを重ねた背景には、こうした外部環境の急変があります。

長期的な要因①:ゲームが「子どものもの」ではなくなった

スーファミ・ゲームボーイカラーで育った世代は、大人になった今でもゲームで遊ぶ人が多いです。

かつてメーカーが25,000円という価格上限を意識していたのは、購買層の中心が「親にねだる子ども」だったからです。しかし今や購入者の主役は可処分所得のある大人。「子どもでも買える価格」を堅持する必要性が、市場から薄れていったのです。

長期的な要因②:求めるゲーム体験のレベルが上がった

スーファミ時代のドット絵から、いまでは精細な高グラフィックゲームも多く、PS5・Switch2のようなコンシューマ機でも4K・高フレームレート映像が求められます。プレイヤーが求めるグラフィックや体験の水準が上がるにつれ、ゲームの開発費は数十億〜数百億円規模にまで膨らんでいます。

それを処理するためのハードウェアも当然高性能である必要があり、製造コストの上昇は避けられません。「より良い体験を求める」というプレイヤーの欲求そのものが、価格上昇を後押ししているのです。

こどもにゲーム機を買い与える上で、最もコスパの良い方法は?

中古のNintendo Switchが最も高コスパ

私が思うに、2026年時点でこどものゲーム環境をイチから、そしてもっともコスパ良く設けるなら、初代Nintendo Switchを中古で買い、ソフトも中古で揃えるというパターンを取るでしょう。

  • 初代Nintendo Switch本体は中古市場で1〜2万円前後
  • ソフトも中古なら数百円〜数千円
  • 『マリオカート』『どうぶつの森』『ポケモン』など、未就学児から大人まで楽しめるラインナップが圧倒的に充実

総額3万円程度あれば本体とソフト両方を十分揃えることができ、ゲームのクオリティ的にも現在でも十分過ぎるほど楽しめる名作ゲームが揃っています。
実際、Nintendo Switchの発売当初は「子ども用に買ったはずなのに、親がいちばんプレイしてる」なんてこともあるあるだったくらいです。

予算に余裕があれば、2025年に発売したばかりのNintendo Switch2を買うのも十分アリな選択です。初代Switchのソフトがすべてプレイ可能な後方互換性があり、今後Switch2向けタイトルも増えていくため、長期的に使い続けられます。家族みんなでシェアできることを考えると、1台あたりの費用対効果はかなり高いと言えます。
すでに初代Switchを持っている家庭は、親がSwitch2を買って初代を子供用にスライドするのもアリでしょう。

PS4などの中古という手もありますが、小さな子ども向けのタイトルのラインナップという点では、プレイステーション系列より圧倒的にSwitchに軍配が上がります。

余談

しかしここで難しいのは、子供にとってゲームは、自分にとっての娯楽の側面だけでなく、「友達との共通の話題のタネ」という側面もあること。
Nintendo Switch2が発売されてまだ日が浅いので今しばらくはNintendo Switchで粘れると思いますが、そのうちSwitch2専用ゲームをプレイすることがこどものコミュニティ内でメジャーになれば、こどもが話題に全くついていけない事態を避けるためにもSwitch2へのアップグレードも視野に入れないといけないかもしれませんね…


スマホは意外とコスパが悪い

子どもがスマホでゲームをしている光景はすっかり見慣れましたが、実はスマホはゲーム機として見るとコスパ最悪です。

まともなゲーム性能を持つスマホとなると端末価格は10万円前後。安価なAndroid端末でも一応ゲームはできますが、処理性能の関係で快適にプレイできないタイトルも多くあります。また、人気タイトルのラインナップや遊べるゲームの質という点でも、Nintendo Switchにはなかなか及びません。

「スマホがあればゲーム機はいらない」は、少なくとも子ども向けとしては必ずしも正解とは言えないのです。

ゲーミングPCは基本おすすめしない

最近はゲームをPCで楽しむ人もかなり増えてきました。ただ、子ども用のゲーム機器として用意するのはあまりおすすめしません。

理由はシンプルで、コストと難易度がそれなりに高いからです。

エントリーグレードのゲーミングPCでも本体だけで15万円前後、さらにモニターやキーボード・マウスといった周辺機器も別途必要になります。操作や設定の面でも、コンシューマ機と比べると覚えることが多く、子どもが最初に触るゲーム環境としてはハードルが高い…

ゲーミングPCはあくまで自分で稼いだお金で楽しむ、大人の道楽。それくらいの位置づけで考えておくのがちょうどいいと思っています。

まとめ:ゲームにかかるお金、高くなったのは本当だった

今回の内容を振り返ります。

  • スーファミからWiiまで約16年間、任天堂ハードは25,000円を維持していた
  • PSシリーズはPS3で一度高騰し、PS5では約10万円に迫る水準に
  • 携帯機もGBC時代の約1万円から、今やSwitch2で6万円台に
  • 「ゲームが高くなった」の正体はハードの値上がりで、ソフト自体はさほど変わってない
  • 背景には円安・パーツ高騰といった短期要因と、ゲーム人口の拡大・体験の高度化という長期的な構造変化がある

子どもにゲームを買い与えるなら、初代Nintendo Switch(中古)+中古ソフトがコスパ最強の選択肢。予算があればSwitch2も長く使えて家族全員で楽しめます。

ゲームにかかるお金は確かに上がっていますが、今は子供だけではなく決裁権のある大人も子供と一緒にゲームに興じることができる時代です。

「ゲーム=子供の娯楽」という旧来の概念ではなく、旅行やレジャーのような「家族で楽しむ娯楽」としての出費と捉え直すと、子供にゲームを買うハードルが下がるような気がします。

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