2023年9月15日にAndroid向けスマートウォッチの大人気モデルであるGalaxy Watchの最新モデルGalaxy Watch6シリーズが日本国内で発売されました!
今回のモデルから待望のFelicaに対応したということで、発売前からガジェットファンの間でもかなり注目が集まっていた製品です。
私もAndroid向けスマートウォッチの愛好家として、発売を心待ちにしていました。
今回私は上位モデルのGalaxy Watch 6 Classic 47mmを購入したため、実機を見ながらレビューしていきます。
Galaxy Watch6が気になっているけど購入に迷っている人や、実際の使い心地、イマイチポイントなどが気になる人はぜひ読んでいってください!
- Androidスマホに対応した、コスパの良いスマートウォッチを探している人
- 自分の睡眠や運動などの健康状態を把握して生活習慣を改善したい人
- Suicaなどの電子マネーを使う機会が多い人
Galaxy Watch6はデザインが非常に洗練されてファッショナブルなだけでなく、着用するだけで簡単に毎日の健康管理が出来るようになります。
またSuicaやiD、クイックペイなどの電子マネーを腕をかざすだけで簡単に使用できるので、通勤や買い物シーンがグッと快適になること間違いなしです。
Galaxy Watch 6のスペック
Galaxy Watch6 (44mm/40mm) | Galaxy Watch6 Classic (47mm/43mm) | |
---|---|---|
ディスプレイ | サファイアクリスタル | サファイアクリスタル |
本体サイズ | 44mm/40mm | 47mm/43mm |
画面サイズ | 37.3mm/33.3mm | 37.3mm/33.3mm |
重量 | 33.3g/28.7g | 59.0g/52.0g |
本体素材 | アーマーアルミ | ステンレススチール |
耐久性 | 防水・防塵 5ATM+IP68/ MIL-STD-810H | 防水・防塵 5ATM+IP68/ MIL-STD-810H |
バッテリー容量 | 425mAh/300mAh 急速充電対応 | 425mAh/300mAh 急速充電対応 |
健康管理機能 | ・睡眠トラッキング ・運動トラッキング ・体組成計機能 | ・睡眠トラッキング ・運動トラッキング ・体組成計機能 |
決済機能 | Felica対応 | Felica対応 |
回転ベゼル | × | 〇 |
Galaxy Watch 6の特徴
Galaxy Watch6は発表当初、前モデルのGalaxy Watch5から順当にパワーアップはしているものの際立った変化なく、買い替えの決め手にはイマイチ欠ける印象でした。
しかしその後、日本国内版がFelicaに対応することが発表されたことで一気に注目を集めます。
- 旧Galaxy Watch5から本体サイズはそのままに画面サイズアップ
- 文字盤にはサファイアガラスを採用し、傷にも強くなった!
- エクササイズや睡眠トラッキングなど、豊富なヘルスケア機能を搭載
- 待望のFelicaに対応し、iD・クイックペイ・Suicaが使用可能に
クラシックモデルは何が違う?
上位モデルであるクラシックモデルの最大の特徴は、本体の回転ベゼルで直感的な操作が可能なことです。
Galaxy Watch4 Classicにも搭載されてガジェットファンの心を鷲掴みにした回転ベゼルですが、どういうわけかGalaxy Watch5 Proでは一度廃止されてしまいました。
しかしファンからの熱望を受けてGalaxy Watch6 Classicで復活したのです。
基本的にスマートウォッチは画面の小ささゆえにお世辞にも操作性は良くありません。
せいぜい直径4cm程度の画面を指先でこまごまと操作するのは正直かなり大変です。
しかしGalaxy Watch6 Classicでは回転ベゼルを回すことで触覚的にカーソル移動などの操作を行うことができるため、面倒なタッチ操作の回数を大幅に減らすことができます。
また、指先が濡れていたり手袋などをしているなど、タッチパネルが反応しづらい状況でも確実に操作できるという利点もあります。
回転ベゼルの動きは非常に滑らかで、15°刻みでカチカチと柔らかいクリック感があります。
この感触がとても気持ちよく、意味もなく回していたくなるくらい心地良いですね…。
ガジェットファンなら気分が上がってしまう操作感です!
一応通常モデルであるGalaxy Watch6でも画面のフチをなぞることで同様のカーソル操作はできるのですが、操作性ではやはり回転ベゼルの方に軍配が上がります。
Galaxy Watch 6 Classic 47mm(日本版)を実機レビュー
ここからは、私が購入したGalaxy Watch 6 Classic 47mmの実機を見ながらレビューしていきます。
外観
時計本体はステンレススチールで、側面はヘアライン加工が入っているため質感にメリハリが効いていてかっこいいです。
回転ベゼルの上面はマットな質感で、側面には溝が切ってあるため指が滑ることなく操作できます。
通常のGalaxy Watch 6は回転ベゼルの無いためフラットな形状をしていますが、Galaxy Watch 6 Classicは回転ベゼル部分が1.5mmほど盛り上がる形状になっているのが特徴的です。
必然的に厚みが増すためGalaxy Watch 6 Classicは見た目にも存在感があります。
ボタンは2か所で、上がホームボタン、下が戻るボタンです。
裏面は各種センサー類があります。
マグネット充電なので端子類はありません。
文字盤も種類が多く、アプリを通じて様々な文字盤をインストールすることが出来ます。
個人的な印象ですが、サムスン純正の文字盤はグラフィカルなアート調なものが多いように感じました。
クラシックな機械式時計のような文字盤が好きな方はPlayストアにも豊富な文字盤ラインナップが揃っているので探してみるといいかもしれません。
私が今まで使用していたHuawei Watch GT2 Proと比較してみると、本体の直径・厚み・重量はほぼ同じでした。
画面サイズはやや大きくなったように感じます。
以下、私の前の愛機Huawei Watch GT2 Proとの比較です
装着感自体にはあまり変化がないため、特に違和感なく装着していられます。
最大サイズである47mmモデルは男性の手首の幅ならちょうどよいサイズ感ですが、手首の細い人や女性には43mmモデル(ノーマルGalaxy Watch6なら40mmモデル)がよいかもしれません。
ストラップ
Galaxy Watch 6 Classicのベルトは初期付属品としてハイブリッド エコレザー バンドが使用されています。
内側が肌に優しいエラストマー製、外側がレザー素材となっているため、見た目は質感高いレザーストラップですが汗をかいてもバンドににじまないようになっています。
これ1本で運動シーンからビジネスシーンまで幅広く対応できる汎用性の高いバンドです。
ベルトは思ったよりもしんなりと柔らかい質感で、一般的なレザーバンドのようなパリッしたと固い感じは全くありません。
実際に私が一日中着けていても全然蒸れることもなく快適な付け心地でした。
ただし気になるのはレザーの質感。
このレザーは厳密には「エコレザー」というトウモロコシ由来の合皮です。
正直なところ近くで見るとけっこう「合皮感」があるので、本革のような上質さを求める人はバンドを買い替えたほうが良いでしょう。
とはいえ2023年9月時点ではまだサムスンのオンラインショップでは純正ストラップのラインナップが少ないため、今後の製品展開に期待したいところです。
個人的には、着脱が簡単なDバックルタイプの黒い純正バンドが出れば買いたいですね…
付属品
時計とストラップ以外の付属品は、純正のマグネット充電ケーブルとクイックスタートガイドのみ。
取扱説明書はWebからダウンロード可能です。
操作感
WearOSを搭載しており動作は滑らかで、UIも使いやすいように感じます。
ヌルヌルした操作感と回転ベゼルの相性が良く感じですね。
よく使う画面タイルを回転ベゼルでクリクリと移動できるので各画面へのアクセスもく、各画面の情報量もちょうどよいと思います。
Playストアから様々なアプリを追加することも可能なので、自分の好きな機能を拡張することができるのも非常にグッドですね。
私が愛用するAmazon Musicにも対応しており、時計側で音量や曲送りなどの操作ができるのが便利です。
ただしスマホと同じでたくさんアプリを起動したままにしていると、バッテリー消費が激しくなり動作がもっさりしてくるので、アプリ履歴から使っていないアプリは終了してあげたほうがよさそうです。
体組成測定
Galaxy Watch6には体組成測定機能があり、身長・体重を入力してボタンに指を触れることで簡単に体脂肪率や筋肉量などの体組成を測定できます。。
私は毎日Ankerの体組成計に乗って体組成を測定しているのですが、果たしてスマートウォッチでどの程度正確に測定できるのでしょうか。
Galaxy Watch6で計測してみて、同日にAnkerの体組成計Smart Scale P2 Proで計った結果と比較したものが以下の表です。
Galaxy Watch6 Classic | Anker Eufy Smart Scale P2 Pro | |
---|---|---|
体脂肪率 | 23.8% | 20.5% |
体脂肪量 | 16.7kg | 14.3kg |
骨格筋量 | 28.6kg | 28.8kg |
水分量 | 39.1kg | 54.4%(38.1kg) |
基礎代謝 | 1521kcal | 1518kcal |
体脂肪率に3%程度の差があるのが少し気になりますが、このあたりは腕や足の汗の影響などで変動しやすい数値かなと思います。
筋肉量や基礎代謝の値はほぼ一致していました。
体組成測定機能の測定結果は床置き型の体組成計に近く、十分実用に足る水準だと思います。
運動トラッキング機能
運動トラッキングを試すためにゴルフの打ちっぱなしに行ってみました。
運動トラッキングではさまざまなスポーツがあらかじめ登録されているため、「ゴルフ」を選んで計測をスタートしました。
計測を開始すると画面上に経過時間、消費カロリー、心拍数が表示されます。
ホーム画面や他の画面に移動しても問題なく計測は続いているので安心です。
約1時間、ドライバーで思い切りボールを飛ばしまくるというハードめな運動をして記録を確認してみましたが、消費カロリーや心拍などの数値は妥当な数値でした。
別でウォーキングなどの計測も行いましたが、歩数もスマホ側の万歩計ほぼ一致しており、歩いた距離の記録なども問題なさそうです。
総合的に、運動トラッキングは十分実用的な性能を有していると思っていいでしょう。
また、走ったり歩いたりなどのシンプルな運動の場合は自動でエクササイズを検知してトラッキングを始めてくれるので、もし計測開始を忘れていてもきちんと記録を付けてくれるのが嬉しいです。
睡眠トラッキング機能
睡眠トラッキング機能で一番うれしかったのは、睡眠スコアが100点満点のスコアとして表示されることです。
あまり朝からじっくりと睡眠記録に目を通すような時間は無いので、パッと見で昨晩の睡眠の質を確認できるのは良いなと思いました。
スコアが低い日はあまり無理をしないように体力の配分にも気を使う必要がありますからね。
睡眠スコアは時計側でも確認することができ、より詳細な情報はスマホで確認することができます。
時計側でも点数だけでなく時間別の眠りの深さ、睡眠中の血中酸素濃度なども確認できるため、ざっと概要を確認するだけなら時計側の情報だけでも十分そうです。
ただし、入眠・起床の時刻が実際の時間とややズレているように感じました。
睡眠の検知精度については前に使っていたHuawei Watch GT2 Proの方が正確な気がすしますね…
バッテリー
Galaxy Watch6 Classic 47mmのバッテリー容量は425mAh(43mmモデルは300mAh)で、前モデルGalaxy Watch5 Proの590mAhから減少しています。
Galaxy Watch6 Classic 47mmのバッテリーは公称値でAODなしだと最大40時間、AODありだと最大30時間とされています。
(AOD:Always ON Display 常に画面が点灯しているモードのこと)
実際のバッテリー持ちがどうかというと、AODなしでも40時間は相当バッテリーを節約しないと難しそうに感じます。
私も実際に寝るときも含めて何日か装着していますが、通常のバッテリー持ちはAODなしで長くても30時間前後といった感じです。
ワークアウトの頻度や通知を許可しているアプリの数などにも左右されるとは思いますが、30時間以上バッテリーを持たせようと思うとそれなりにバッテリーの節約を意識した運用をしないと難しいと思います。
Huawei Watch GT2 Proはワークアウトなど結構ハードに使っても余裕で10日以上バッテリーが持っていたので、この充電頻度の変化は慣れないといけないですね…
Felica
Galaxy Watch6の目玉とも言うべきなのがFelicaに対応したということ!
これをきっかけにGalaxy Watch6の購入を決意したといっても過言ではありません。
旧モデルのGalaxy Watch5でもGoogleペイには対応していたものの、使えるクレジットカードの制約などでお世辞にもまともに使えてものではありませんでした。
なので今までのスマートウォッチでの決済機能は決済手段が豊富なApple Watchの一強でしたが、ようやくAndroidスマートウォッチが並び立ちました。
iD・クイックペイ・Suicaに対応したということで、私も時計のGoogleウォレットアプリから早速iDとSuicaを登録しました。
手持ちの三井住友カードNLを使用してスマートウォッチにiDを設定しようとしたのですが、最初は上手くいきませんでした…
調べてみると、三井住友カードNLはiDの利用は1つの端末でしか登録できないみたいです。
すでにスマホのGoogleウォレットにiD登録をしていたため、スマホ側の登録を削除してからGalaxy WatchにiD決済を再登録したところ上手くいきました。
Suicaは特に問題なく登録完了しました。
一度登録を済ませてしまえば、iDもSuicaも決済の時は特にスマートウォッチの画面を操作することなくかざすだけで決済できます。
Suicaを使用する場合も改札やバスの読み取り機にかざすだけで自動的に識別してくれるので決済手段を切り替えたりする必要もありません。
今まではスマホのGoogleウォレットを使って決済していましたが、これでいちいちスマホを取り出す手間が無くなり日々の買い物や公共交通機関の利用がかなり楽になりました!
Felicaに対応しているのは日本国内向けに発売されたGalaxy Watch6シリーズのみです。
海外版のGalaxy Watch6シリーズはFelicaが使用できないため、購入の際にはご注意ください。
コストパフォーマンス
結論から言うと、ノーマルなGalaxy Watch6はコストパフォーマンスと汎用性の両面で優れていて、Androidスマホを使っているユーザーには特におすすめです。
- 画面が大きいながらも薄型軽量で付け心地が良い
- バッテリーが24時間以上持つため、充電切れの心配が小さい
- 健康トラッキングなど機能性が充実している
- 日本国内でFelicaに対応したスマートウォッチはApple WatchとGalaxy Watch6だけ
- 高性能スマートウォッチの中では控えめな5万円台からという価格
しかしながら自分で買ってて言うのもなんですが、上位機種のGalaxy Watch6 Classicは正直コスパは悪いと思います。
というのも、上位機種とはいえノーマルなGalaxy Watch6と比較して機能的な差は回転ベゼルだけだからです。
どちらのモデルも健康トラッキング機能もバッテリー容量も同じ、Felicaも問題なく使えます。
それにも関わらずクラシックモデルの価格は47mmモデルで72000円、通常モデルより17000円ほど高価なのでよほど回転ベゼルにこだわりが無い限りはノーマルモデルで十分だと思います。
私は回転ベゼルを体験してみたくて思い切ってクラシックモデルを買いました。
後悔はしていません…。
Galaxy Watch 6 Classicの良いところ、悪いところまとめ
- 全体的にハイエンドモデルらしい高級感がある
- ハイブリッドレザーバンド1本であらゆるシーンで違和感なく着用できる
- 画面が大きく、回転ベゼルで操作性が心地よい
- 各種トラッキング機能が優秀
- Felica搭載で電子マネー決済がより簡単に
- 付属ストラップの質感は少しチープに感じるかも
- バッテリー持ちは24~30時間程度なので、一日一回の充電は必須。
- 睡眠トラッキングの性能は突出して高いわけでもないが必要十分。
- クラシックモデルは性能差が少ない割に高価。
Galaxy Watch 6はどんな人におすすめ?
- Androidスマホに対応した、コスパの良いスマートウォッチを探している人
- 自分の睡眠や運動などの健康状態を把握して生活習慣を改善したい人
- Suicaなどの電子マネーを使う機会が多い人
Galaxy Watch6はデザインが洗練されてファッショナブルなだけでなく、着用するだけで簡単に健康管理が出来るようになります。
またSuicaやiD、クイックペイなどの電子マネーを腕をかざすだけで簡単に使用できるので、通勤や買い物シーンがグッと快適になること間違いなしです。
さらに高級感・ガジェット感を求めるという方には、上位機種のGalaxy Watch6 Classicもおすすめです!
総括:Galaxy Watch6はAndroid向けスマートウォッチの大本命になった
Galaxy Watchは今までもトップクラスの機能・品質を持ちながら、どうしても「電子マネー」という部分でApple Watchと比較されてしまい盤石な地位を築けずにいました。
それがGalaxy Watch6で正式にFelicaに対応したことで、名実ともにAndroid向けスマートウォッチのNo.1の座に君臨したといっても過言ではないでしょう。
Pixel Watchというポテンシャルの高いライバルはいるものの、私から見るとブランド、デザイン性、機能性いずれも現段階ではGalaxy Watch6が圧勝しています。
Galaxy Watch6 Classicを着用して何日か過ごしてみましたが、様々なシーンでさりげなく活躍してくれるためすでに私の生活の一部になりつつあります。
スマートウォッチは今や健康的な生活を支えるガジェットとして広く浸透してきています。
自分の健康状態や睡眠などの生活習慣を改善するきっかけにもなりますので、まだGalaxy Watchに触れたことのない人は一度手に取ってみてはいかがでしょうか。