最近車でちょっとした接触事故に遭いまして…
嫁が職場の敷地から道路に出るタイミング。右から来た車が速度を緩めたのを「譲ってくれた」と思い発進したところ、相手はそのつもりではなく、お互いの車の斜め前方が接触してしまいました。
幸い大事には至りませんでしたが、修理費の見積もりを見てびっくり仰天。
保険会社の新品パーツ基準での見積もりは約100万円。最終的には腕の良い板金屋にて中古パーツを駆使して40万円程度まで抑えられたものの、それでも結構な出費には違いありません。
実は、この事故が起きるまで私は「車両保険は不要」と考えており、車両保険を付けていませんでした。マネーリテラシー系の書籍などで解説されている保険見直し論に触れ、感覚的にも腑に落ちる部分があったので実践していたわけです。
しかし今回の事故をきっかけに、その考え方が大きく変わりました。
この記事では、なぜ「車両保険は不要」と思っていたのか、実際に事故を通じて考え方がどう変わったのかを、実体験ベースでまとめていきます。
「車両保険が不要」と思っていた理由
車両保険に入っていなかったのは、誰かの意見をそのまま信じていたから、というわけではありません。マネーリテラシー系の書籍などで紹介されている「保険の見直し論」を勉強した上で、主に以下の理由で車両保険を付けていませんでした。
①車両保険込みの保険料は高額になりやすい
自動車保険の中でも車両保険は単価が高く、毎年の保険料負担として地味に重くのしかかります。日頃から安全運転を心がけていたおかげか今まで車同士の接触事故を起こしたことがなく、「使う可能性が低いものに、毎年まとまった額を払い続ける」ことに抵抗感がありました。
②事故は意外と「100:0」にならない
実際の事故では自分に全責任がある「100:0」になるケースは少なく、60:40や70:30といった過失相殺になることが多いです。「実質的な負担は修理費の半分程度に収まることが多い」と考えると、高い保険料を払うより、いざというときの自己負担分だけを引き受けた方が合理的に思えたわけです。
こうした一定の根拠と納得感のうえで、「車両保険は不要」という考えでした。
今回の事故の経緯
事故が起きたのは、妻が仕事の帰りに職場の敷地から道路へ出ようとした場面でした。
普段は車の運転は私が主でしたが、妻が妊娠中で身重だったため通勤で一時的に車を使っていたのです。
敷地の出口から道路に出るには、右方から接近してくる車の流れを見ながら発進するタイミングを見極める必要があります。このとき、右から来た車がスピードを緩めたため、「これは譲ってくれているんだろう」と判断して発進しました。しかし相手の車はそのつもりではなかったようで、双方が動いたタイミングが重なり、お互いの車の斜め前方同士が接触してしまったわけです。
スピードはそれほど出ていなかったためお互い大事には至りませんでしたが、車同士はしっかりと当たっており双方の車にダメージが残る結果になりました。
もりけぇこういうコミュニケーションミスによる事故、ありますよね…
修理費はいくら?見積もり100万円→実費40万円の内訳
今回の事故で損傷したのは、主に以下の部分でした。
- フロントバンパー
- ボンネット
- 右ライト
- ボンネット内部のラジエーター
見た目ではバンパーとボンネットがすこし曲がっただけに見えたのですが、実際はボンネット内のラジエーターまで変形していたので、思ったより内部までダメージを受けていたのです。
保険会社が最初に出してきた見積もりは、すべて新品パーツでの交換を前提とした金額で、約100万円。
車の前方はエンジンやら重要なパーツが集中しているので、フロントをぶつける事故ってダメージが大きくなりやすいですね…
「え、あの程度の衝突でこんなにかかるの!?」と驚きました。
さすがにすべてを新品で揃える必要はなく、修理を依頼した整備工場で中古パーツも活用してもらった結果、最終的な修理費は約40万円まで圧縮。見た目や機能面で実用上問題のない範囲でどうにかコストを抑えました。
(ちなみに保険会社によると、車自体の時価総額が80万円で修理費の方が上回るため、数字上は全損扱いになるそうです)
とはいえ40万円という金額は決して小さくありません。「ちょっとした接触事故」のつもりが、これだけの出費になるという現実を痛感するになりました。加えて、今回の事故は過失割合がこちら8割・相手2割になりそうな見込み…。こちらが敷地から道路に出る形で発生した事故だったことが主な要因です。
つまり修理費40万円のうち、自己負担になるのはおおよそ8割、32万円程度を自分たちで負担する可能性が高いということ。うーん、痛い…
修理費が高騰しやすい昨今の事情
最近は「ちょっとした事故」でも修理費が高くつきやすい状況になっています。
背景にあるのは、ここ2025年前後から急速に進んだ物価高騰です。原材料費・人件費の上昇により、自動車部品やパーツ単価自体が以前より高くなっています。
加えて、塗料関連のコスト上昇も無視できない要因です。塗料の原料には石油由来の成分が多く使われており、2026年1月から生じたホルムズ海峡情勢などによる原油供給の不安定化により塗装に必須のシンナーなどの有機溶剤が手に入りにくくなっている状況も相まって塗装コストの上昇につながっています。バンパーやボンネットのような外装パーツは塗装工程が必要なため、この影響をダイレクトに受けてしまうのです。
つまり、数年前と同じような事故を起こしても、今は当時より修理費が高くつく可能性が高いということ。車両保険の要否を判断する際は、こうした昨今の状況も踏まえて考える必要がありそうです。
もりけぇマネーリテラシーも定期的な更新が必要ですね…
車両保険への考え方が変わったポイント
今回の事故を経て、車両保険に対する考え方が大きく変わりました。ポイントは2つです。
①自分だけでなく世帯全体での事故リスクを考える
以前は運転するのが家庭内でほぼ自分だけだったため、自分の運転スキルや頻度を基準にリスクを判断していましたが、今回事故を起こしたのはたまたま妻でした。家族で車を共有している以上、車を運転する人全員の運転頻度・状況がリスクに直結します。「自分が気をつけていれば大丈夫」という考え方では不十分だったということです。
②節約目的で外した保険料分が、簡単に吹き飛ぶ
今回は過失割合8割という結果も重なり、自己負担額は32万円程度になる見込みです。これは、車両保険に何年分も加入していたとしても、十分にお釣りが出るレベルの金額。今まで車両保険を付けずに節約できた分」は、たった一度の事故で簡単に消し飛んでしまいました。
物価高による修理費自体の上昇も踏まえると、車両保険の「保険料に対する効用」は、以前よりも上がっていると感じています。
まとめ:車社会では車両保険を要検討
今回の事故を通して感じたのは、「車両保険は不要」という判断自体は、車の修理費を取り巻く状況が変わったことで、車両保険の重要性が高まっていたことに気づいていなかったということ。以前に車両保険が不要だと判断したこと自体は、当時としてはそれなりに妥当性はあったと思います。
これから車両保険の要不要を考える方には、以下のポイントをよく考えることをおすすめします。
- 運転する人は自分だけか、家族など複数人か:運転者が増えるほど、想定すべきリスクの幅も広がります
- 過失割合は必ずしも五分五分とは限らない:状況によっては自分側の負担が大きくなるケースもあります
- 昨今の物価・部品価格の動向:以前より修理費自体が高くなっている可能性を踏まえて判断する
私自身、今回の経験を経て、車両保険への加入を改めて検討しています。
例えば、自損事故などでは保険金が出ない「特別車両保険」や、免責などの条件を組み合わせれば、追加の保険料を抑えられます。
どれだけ安全運転を心がけていても、少なからず運やうっかりも絡んで事故は起こるもの。
「車両保険は不要!」と断じるのは、極端な判断なのかもしれません…
あとこれは完全に私の印象ですが、有名なマネリテ系インフルエンサーって車が不要な都市部に住んでて車に対する認識が一般人と乖離しているように感じることが多いです。
そういった意味でも、マネリテ系発信者の話を聴く時にはそういった背景にも思いを巡らせてみる必要があるのかなーと感じた一件でした。
