2025年5月20日にRTX5060が発売されまして、これで一通りRTX50シリーズが出そろいました。
スペックが明らかになったところで、
「買うべき?」
「どれ買ったらええの?」
と気になっている人も多いはず。
そこで今回は、RTX50シリーズの性能を見ながら、RTX40シリーズから何が進化したのかも交えて私の感想とおすすめモデルなどについて解説していきます!
RTX 50シリーズスペックまとめ
RTX 5090 | RTX 4090 | RTX 5080 | RTX 4080 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti | RTX 5070 | RTX 4070 | RTX 5060 Ti | RTX 4060Ti | RTX 5060 | RTX 4060 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アーキテクチャ・ シェーダコア | Blackwell | Ada Lovelace | Blackwell | Ada Lovelace | Blackwell | Ada Lovelace | Blackwell | Ada Lovelace | Blackwell | Ada Lovelace | Blackwell | Ada Lovelace |
CUDAコア数 | 21760 | 16384 | 10752 | 9728 | 8960 | 7680 | 6144 | 5888 | 4608 | 4352 | 3840 | 3072 |
RTコア | 第4世代 318 TFLOPS | 第3世代 191 TFLOPS | 第4世代 171TFLOPS | 第3世代 113 TFLOPS | 第4世代 133 TFLOPS | 第3世代 93TFLOPS | 第4世代 94 TFLOPS | 第3世代 67 TFLOPS | 第4世代 72 TFLOPS | 第3世代 51 TFLOPS | 第4世代 58 TFLOPS | 第3世代 35 TFLOPS |
Tensorコア(AI) | 第5世代 3352 AI TOPS | 第4世代 1321 AI TOPS | 第5世代 1801 AI TOPS | 第4世代 780 AI TOPS | 第5世代 1406 AI TOPS | 第4世代 706 AI TOPS | 第5世代 988 AI TOPS | 第4世代 466 AI TOPS | 第5世代 759 AI TOPS | 第4世代 353 AI TOPS | 第5世代 614 AI TOPS | 第4世代 242 AI TOPS |
DLSS | DLSS 4 | DLSS 3 | DLSS 4 | DLSS 3 | DLSS 4 | DLSS 3 | DLSS 4 | DLSS 3 | DLSS 4 | DLSS 3 | DLSS 4 | DLSS 3 |
ブーストクロック | 2.41 GHz | 2.52 GHz | 2.62 GHz | 2.51 GHz | 2.45 GHz | 2.61 GHz | 2.51 GHz | 2.48 GHz | 2.75 GHz | 2.54 GHz | 2.50 GHz | 2.46 GHz |
VRAM | GDDR7 32GB | GDDR6X 24GB | GDDR7 16GB | GDDR6X 16GB | GDDR7 16GB | GDDR6X 12GB | GDDR7 12GB | GDDR6X 12GB | GDDR7 16GB or 8GB | GDDR6X 16GB or 8GB | GDDR7 8GB | GDDR6X 8GB |
メモリバス幅 | 512bit | 384bit | 256bit | 256bit | 256bit | 192bit | 192bit | 192bit | 128bit | 128bit | 128bit | 128bit |
メモリ帯域幅 | 1792 GB/sec | 1008 GB/sec | 960 GB/sec | 717 GB/sec | 896 GB/sec | 504 GB/sec | 672 GB/sec | 504 GB/sec | 448 GB/sec | 288 GB/sec | 448 GB/sec | 272 GB/sec |
PCIe | PCIe 5.0 × 16 | PCIe 4.0 × 16 | PCIe 5.0 × 16 | PCIe 4.0 × 16 | PCIe 5.0 × 16 | PCIe 4.0 × 16 | PCIe 5.0 × 16 | PCIe 4.0 × 16 | PCIe 5.0 × 8 | PCIe 4.0 × 8 | PCIe 5.0 × 8 | PCIe 4.0 × 8 |
TDP | 575W | 450W | 360W | 320W | 300W | 285W | 250W | 200W | 180W | 160W | 145W | 115W |
システム要件電力 | 1000W | 850W | 850W | 750W | 750W | 700W | 650W | 650W | 600W | 550W | 550W | 550W |
メーカー希望 小売価格 | $1999 | $1599 | $999 | $1199 | $749 | $799 | $549 | $549 | (8GB)$379 (16GB)$429 | (8GB)$399 (16GB)$499 | $299 | $299 |
結論:積極的に買う必要はなし
まず最初に結論を述べておくと…
主な理由は3つ
- RTX40シリーズからの性能アップが地味
- 値下げはあったもののアリバイ価格や円安の影響でコスパの改善はほぼない
- エントリーグレードのVRAMが8GBで今の環境に合ってない
これらの結論をベースに解説します。
RTX 50シリーズの進化ポイント
基本性能のアップは超地味
RTX 50シリーズでは新たに「Blackwell(ブラックウェル)」という最新アーキテクチャが採用されたらしいですが、GPUの基本性能アップは20%前後と超地味。
PC自由帳様が公開しているベンチマーク結果を見るとスコアはおおよそ20%前後のスコアアップ、最上位のRTX5090でも30%程度の性能アップで、2年越しの新モデルとしてはかなり地味な性能アップです。
消費電力も上がっているので「多く電気を食わせた分性能が上がっているだけ」とも言え、根本的にチップの性能自体は変わっていないと考えられます。
引用:PC自由帳様
DLSS4に対応
画像の先鋭化がより綺麗になったほか、特にゲーマー目線だとマルチフレーム生成(MFG:Multi Frame Generation)機能が気になるところ。
DLSS(Deep Learning Super Sampling)はもともと、NVIDIAのAI技術を使って描画負荷を軽減しながら画質とパフォーマンスを上げる技術です。
RTX40シリーズが対応していたDLSS 3までは、1フレームごとにAIで1枚のフレームを補完する仕組みで、最大で2倍のフレームレート向上が可能でした。
DLSS 4ではさらにその上を行き、GPUが描画したフレームの間に最大3枚の補間フレームをAIで生成できるようになりました。
理論上はフレームレートを最大4倍まで引き上げられるポテンシャルを持っています。
フレーム生成に関してはPCゲーマーの間でも好みが分かれているのですが、手軽にフレームレートを盛ることができる選択肢があるのは悪いことではないと思います。
フレーム生成を使用するゲームは確実に増えていくと思われるため、これからさらに最適化と普及が進んでいきそうな印象です。
VRAMがGDDR7対応で転送速度アップ
最近のPCゲームは、グラフィック表現がますます進化しており、それに伴って要求されるVRAM(ビデオメモリ)の重要性が見直されてきています。
特に4K解像度やリアルなライティング、巨大マップを扱うヘビー級タイトルでは、素のGPU性能だけでなくVRAMの容量と速度も快適なゲーム体験に直結します。
RTX 50シリーズでは、多くのモデルで次世代のGDDR7メモリを採用。これは、従来のGDDR6XやGDDR6と比べて、より高いデータ転送速度を実現しています。
注目したいのは、メモリバス幅(例えば256bitや128bitなど)が前世代から据え置きのモデルが多い中で、それでも帯域幅が伸びていること。
これはまさに、GDDR7による高速化の恩恵です。メモリのバス幅は変わらずとも、GDDR7の採用によってRTX 40シリーズよりも効率良くデータを処理できるようになっています。
重量級タイトルでもテクスチャの読み込みが滑らかになったり、フレームレートの安定性が向上したりといった、目に見える違いが出てくる場面もあるでしょう。
特に最新ゲームやMODを多用するタイトルを遊ぶ人にとっては、GDDR7搭載のRTX 50シリーズは快適なプレイを支える大きな強みになります。
レイトレ性能アップ
RTX 50シリーズでは、レイトレーシング(Ray Tracing)性能がさらに強化。
具体的には、RTコアが第4世代に進化し、これまで以上にリアルな光の表現や影の描写が可能になりました。
例えば、RTX 5090では、レイトレーシング性能が318 TFLOPSに達しており、前世代のRTX 4090(191 TFLOPS)と比較してユーザーもちょっと引くレベルの強化が見られます。
ミドルレンジのRTX 5070でも、レイトレーシング性能が94 TFLOPSとなっており、前世代のハイエンドモデルに匹敵する性能を持っています。
高グラフィックなゲーム体験を好むプレイヤーにはうれしい強化ですね。
コスパはイマイチ
RTX 50シリーズの登場前、SNSや海外メディアでは「今回のグラボはさらに値上がりするのでは?」という予想も多く見られました。
ところが、実際に発表された米国価格を見ると、多くのモデルが据え置き、あるいは一部では値下げとなっており、良い意味で予想を裏切ってくれた印象です。
しかしこれはあくまでNVIDIAが提示するアリバイ価格。
円安の影響もあり、日本での実売価格はさらに高くなっているため、ぶっちゃけコスパ的にはイマイチです。
さらに最近はRadeonシリーズが明らかにエントリー~ミドル帯のグラボでコスパ路線を攻めてきているため、ゲーム用のグラボはコスパ面でもRadeonに負けています。
RTX 50シリーズの良い点
RTX50シリーズの概要をまとめたところで、ここから個人的に感じるRTX50シリーズの良いポイント、悪いポイントをまとめていきます。
まずは良いポイント。
マルチフレーム生成が独自の強み
色々な方のレビューなども見ましたが、5060 Tiなどミドルエンドのグラボでも対応ゲームによっては200fps超えも安定的に出る様子で、AIによる描画の破綻なども特に気になりませんでした。
手軽に高フレームレート環境でのプレイが実現できるのはRTX50シリーズ独自の強みといえます。
汎用性の高さは健在
「ゲームだけじゃなく、いろんなことにPC使う!」という人はRTX50シリーズを使うのがベターかなと。
RTX 50シリーズの悪い点
ここからはRTX50シリーズの悪い点。
発売直後というのもありますが、正直いろいろ今後の課題の多いシリーズだなと思います。
購入する人は以下の内容をしっかり理解しておくべきです。
VRAMが少ない
いまだにRTX5060で8GBってなんやねん。
現在はエントリーグレードでも16GB、最低でも12GBは欲しいのが現実です。
PCゲームのグラフィックは年々向上しており、そうなると当然処理するデータ量も多くなるため必然的により多くのVRAMが必要になります。
そうなると、8GBではとても足りないんですよね。
実際、さまざまなレビューを見てもモンハンワイルズのベンチマークソフトではRTX5060Tiの8GBモデルでは完走できないという事態も頻発していました。
VRAMが足りないときはPCのメインメモリを使用するのですが、メインメモリはVRAMよりも動作が遅いためデータのやり取りに時間がかかり、結果ゲーム動作がカクカクになってしまうわけです。
こんな感じで、最新のヘビータイトルがVRAM 8GBでは満足にプレイできない例が散見されています。
もちろん画質を下げれば高グラフィックプレイは出来ますが、没入感が重要な高グラフィックゲームでわざわざ画質を妥協してプレイしたい人なんていないでしょう。
その点、AMDのRadeonシリーズはVRAMを多く積んでいるためゲーマー人気が高まっています。
不具合が多い
発売したばかりのグラボはドライバーが未成熟で不具合が多いのはあるある。
ここからいかにドライバーが改善していくかがミソです。
2025年のNVIDIAはドライバーがいまいちで、RTX50シリーズ発売直後からバグや不具合が多く、なんなら旧世代のRTX40シリーズすら動作が不安定になる体たらくでした。
さらにRTX5060 Ti(8GB)をPCIe 5.0の以外の環境で使用すると性能が10%も低下するエグイな不具合も確認されるなど、仕様的にもイケてない部分があるのも事実。
(これ、ドライバーで改善するか分からない不具合なのでかなり地雷です)
これからドライバーがきちんと最適化されていくのかどうか、要チェックです。
そもそもの価格帯が高い
RTXシリーズはそもそもの価格帯が高すぎる。
例えばRTX 5070は位置づけ的にミドルクラスですが、実際問題10万円を超えるグラボは間違いなくハイエンドの部類です。
そもそも一番下のグレードである5060が5万円超えてるのも高すぎるんですよね。
RTX4060の4万円台でも結構ギリ…
昨今の円安の影響ももちろんありますが、学生やライトゲーマーには手が出しづらいのが正直なところ。
純粋にゲーム用グラボとしては2025年5月現在はRadeon(AMD)の方が有利と言えます。
「Radeonはドライバーが微妙」と言われることが多かったですが最近はかなり改善していますし、前述のとおりNVIDIAもドライバーが終わってるので…
RTX 50シリーズ 発売直後の筆者の総評
- DLSS4のマルチフレーム生成でより手軽に高FPSを楽しめるようになた
- CUDAやAI性能もアップして、ゲームからクリエイティブ、AIまでなんでもこなせる汎用性の高さは健在」
- 性能に対するコスパは悪くない(めっちゃ良いわけでもないが)
- エントリーグレードはVRAMが物足りない
- ドライバーが酷い。今後の改善次第だが果たして…
- そもそもの価格帯が高い
総評として、パワーアップを果たしたものの多くのゲームユーザーがこぞって欲しがるほどの強さは無い印象です。
AMDのRadeonの勢いに負け気味な印象はあります。
少し前までグラボが割とNVIDIA一強だったこともあり、ぶっちゃけ殿様商売の末路感は否めません。
マルチフレーム生成やCUDAなど、NVIDIAの独自性や汎用性の高さでギリ威厳を保っているものの、AMDも9070や9070 XTなど超コスパの高いグラボを投入してきたので、しばらくはAMDにシェアを奪われる流れは変わらない気がします。
グラボの高価格化でNVIDIAからユーザーの心が離れつつある今こそ、Intel ARCシリーズにもぜひ頑張ってほしいところ…
RTX 50シリーズ こんな人は買い替えがおすすめ
ここまでを踏まえて、RTX50シリーズを買うのがおすすめな人は次の通り
- これから新しくゲーミングPCを買う初心者
- RTX30シリーズ以前からアップグレードする人
- これから新しくゲーミングPCを買う人
-
RTX50シリーズ発売に際して旧世代のRTX40シリーズは終売してしまったため、これからNVIDIA製グラボを買う場合は必然的にRTX50シリーズになります。
AMDのRadeonという選択肢もありますが、なんだかんだNVIDIA製グラボの汎用性の高さ、クセの少なさはゲーミングPC初心者にも取り扱いやすいのでおすすめ。
- RTX30シリーズ以前のグラボからアップグレードする人
-
RTX30シリーズやRTX20シリーズなどの旧世代グラボを使っている人は、RTX50シリーズにアップグレードするとかなりの性能向上を実感できるはずです。
素の性能向上はもちろんのこと、特にDLSS2からDLSS4になることでマルチフレーム生成にも対応して一気にプレイ体験が向上するでしょう。現在RTX40シリーズを使っている人は、それほど急いでアップグレードする必要はないのかなという印象です。
RTX 50シリーズ おすすめモデル
大前提、4K高画質でガンガンゲームをしたいならRTX5090やRTX5080のようなガチハイエンドグラボを買った方がいいに決まっています。
しかしそんな高級グラボを買える人ばかりでもないでしょう…
多くのユーザーが重視するのはやはり予算とそれに対するコスパ…
ここからは、主に価格なども踏まえながら、私がおすすめするモデルを3つ紹介します。
各モデルのざっくりの所感はこんな感じ。
- RTX 5060 / 5060 Ti(16GB):フルHDでゲームを楽しみたい人向け。省電力でコスパ重視の構成にぴったり。
- RTX 5070 / 5070 Ti:WQHDや144Hzモニターと組み合わせたい人に。バランス重視で長く使えるミドルクラス。
- RTX 5080 / 5090:4Kゲーミングやクリエイティブ作業を本気でやりたい人向け。価格も消費電力もトップクラスですが、性能は文句なし。
1位:RTX 5070 Ti
RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti | |
---|---|---|
CUDAコア数 | 8960 | 7680 |
RTコア | 第4世代 133 TFLOPS | 第3世代 93TFLOPS |
Tensorコア(AI) | 第5世代 1406 AI TOPS | 第4世代 706 AI TOPS |
DLSS | DLSS 4 | DLSS 3 |
ブーストクロック | 2.45 GHz | 2.61 GHz |
VRAM | GDDR7 16GB | GDDR6X 12GB |
メモリバス幅 | 256bit | 192bit |
メモリ帯域幅 | 896 GB/sec | 504 GB/sec |
PCIe | PCIe 5.0 × 16 | PCIe 4.0 × 16 |
TDP | 300W | 285W |
メーカー希望 小売価格 | $749 | $799 |
ゲーマー向けのハイエンドに位置するRTX 5070 Ti。
DLSS4の力も相まってWQHDはもちろん4Kでもかなり戦える性能です。
旧世代からVRAM性能が別物レベルで爆盛りされたうえ容量も16GBに増量、ヘビータイトルでも安定したパフォーマンスが期待できます。
為替の影響で日本価格はやや高いものの、旧モデルから値下げされたことで基本的なコスパが改善しており、性能に対するコスパも良好、ついでにワッパも良いため目立った弱点が無い。

向こう数年に渡って長く使える性能をしているためRTX50シリーズの中では最もおすすめ!

2位:TX 5060Ti(16GB)
RTX 5060 Ti | RTX 4060Ti | |
---|---|---|
CUDAコア数 | 4608 | 4352 |
RTコア | 第4世代 72 TFLOPS | 第3世代 51 TFLOPS |
Tensorコア(AI) | 第5世代 759 AI TOPS | 第4世代 353 AI TOPS |
DLSS | DLSS 4 | DLSS 3 |
ブーストクロック | 2.75 GHz | 2.54 GHz |
VRAM | GDDR7 16GB or 8GB | GDDR6X 16GB or 8GB |
メモリバス幅 | 128bit | 128bit |
メモリ帯域幅 | 448 GB/sec | 288 GB/sec |
PCIe | PCIe 5.0 × 8 | PCIe 4.0 × 8 |
TDP | 180W | 160W |
メーカー希望 小売価格 | (8GB)$379 (16GB)$429 | (8GB)$399 (16GB)$499 |
おそらくRTX50シリーズで今一番売れてる気がするのがRTX 5060 Ti 16GBモデル。
比較的手が届きやすい価格でVRAM16GBがとにかく魅力的!
モンハンワイルズなど最新のヘビーゲームも安定動作します。
4060Tiがよほど人気が無かったのか、値下げでかなりコスパが良くなりました。
8GBモデルとの価格差も小さく、後述しますが8GBモデルはいろいろと地雷も抱えているため、16GBモデルを買うのがド安定です。
DLSS4でフレームレートも上げやすくなり、ライトゲーマーの多くは5060Tiで満足できるのではないかなと思います。

私もRTX 5060 Ti 16GBは購入予定です

3位:RTX 5070
RTX 5070 | RTX 4070 | |
---|---|---|
CUDAコア数 | 6144 | 5888 |
RTコア | 第4世代 94 TFLOPS | 第3世代 67 TFLOPS |
Tensorコア(AI) | 第5世代 988 AI TOPS | 第4世代 466 AI TOPS |
DLSS | DLSS 4 | DLSS 3 |
ブーストクロック | 2.51 GHz | 2.48 GHz |
VRAM | GDDR7 12GB | GDDR6X 12GB |
メモリバス幅 | 192bit | 192bit |
メモリ帯域幅 | 672 GB/sec | 504 GB/sec |
PCIe | PCIe 5.0 × 16 | PCIe 4.0 × 16 |
TDP | 250W | 200W |
メーカー希望 小売価格 | $549 | $549 |
発売前は「RTX4090に匹敵する性能」とNVIDIAから豪語されていたRTX5070でしたが、フタを開けてみればそんなことはありませんでした。
とはいえ予算10万円前後で買えるグラボとしてはかなり魅力的なラインで、RTX20~30シリーズからの乗り換えにちょうどいい印象です。
ただVRAMが12GBなのが惜しく、長期的な活躍にちょっと疑問符が付く状況。
おそらく1年ぐらい経つとRTX 5070 Superが出ると思われますが、そこでVRAMが16GB以上に盛られればさらに評価が上がりそうです。
注意が必要:RTX 5060 Ti(8GB)、RTX5060
RTX5060Ti(8GB)を買う場合はかなり注意が必要
- VRAMが8GBと心もとない
- PCIe 5.0以外の環境だと性能が10%以上低下する不具合が確認されている
- 16GB版と価格差が小さく、コスパが悪い
初心者向けゲーミングPCとして5060Ti搭載モデルがおすすめされることが多いですが、8GBモデルを積んでいるものが多いため購入の際は十分注意してください。
まとめ
RTX 50シリーズは、前世代のRTX 40シリーズから大きく進化し、Blackwellアーキテクチャ・DLSS 4・GDDR7メモリなど最新技術を採用しています。性能の底上げだけでなく、エントリークラスでも高いフレームレートが狙えるのが魅力です。
- DLSS4のマルチフレーム生成でより手軽に高FPSを楽しめるようになってGood
- CUDAやAI性能もアップして、ゲームからクリエイティブ、AIまでなんでもこなせる汎用性の高さは健在」
- 性能に対するコスパは悪くない(めっちゃ良いわけでもないが)
- エントリーグレードはVRAMが物足りない
- ドライバーが酷い。今後の改善次第だが果たして…
- そもそもの価格帯が高い
- RTX 5060 / 5060 Ti(16GB):フルHDでゲームを楽しみたい人向け。省電力でコスパ重視の構成にぴったり。
- RTX 5070 / 5070 Ti:WQHDや144Hzモニターと組み合わせたい人に。バランス重視で長く使えるミドルクラス。
- RTX 5080 / 5090:4Kゲーミングやクリエイティブ作業を本気でやりたい人向け。価格も消費電力もトップクラスですが、性能は文句なし。
- RTX 5060TiはVRAM容量や一定の条件での性能低下など懸念事項が多いので注意が必要(RTX5060も同様かも)

