ゲーミングPCで後悔しないために|よくある失敗8選と対策まとめ

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「ゲーミングPC、欲しいけど…高いし、買って後悔したらどうしよう」
「せっかく買ったのに、あんまり使わなくてちょっと後悔してる…」

ゲーミングPCを「買う前の不安」や「買った後のモヤモヤ」を感じている方は少なくありません。
実際、ゲーミングPCは決して安い買い物ではなく、使い方や選び方を間違えると“後悔の元”にもなりかねないアイテムです。

でも、ご安心を!この記事では、これまでに実際筆者が目にした“後悔あるある”をもとに、

  • ゲーミングPCでよくある後悔パターンとその理由
  • 後悔しないために買う前にチェックしておくべきポイント
  • すでに後悔している場合の“巻き返し策”まで

初心者目線でわかりやすく整理して紹介しています。

「よく調べてから買っておけばよかった」
「もっと早くこういう記事に出会いたかった」

そんな後悔をこれ以上増やさないためにも、ぜひご一読ください。

目次

ゲーミングPCでよくある「後悔パターン」とは?

後悔① 思ったより使わない/プレイしなくなる

ゲーミングPCを手に入れたはいいものの、「結局あまりゲームをしなくなった」「なんとなく家庭用ゲーム機に戻った」…という声は意外と多いです。

原因としては、次のようなパターンが考えられます。

原因1:家庭用ゲーム機に比べて、導入が面倒に感じる

PCゲームはアカウントの作成やゲームランチャー(Steamなど)の導入、初期設定など、何かと手間が多くなりがちです。
「やっと起動したと思ったら、グラボのドライバ更新」「最初の設定が細かくて億劫」といった導入の煩わしさが、モチベーションを下げる原因になることも。

その点、家庭用ゲーム機は誰でも簡単に、すぐに使えるようによく考えて設計されているのでマジでお手軽。
こういったギャップに戸惑って使わなくなる人は決して珍しくありません。

原因2:家庭用ゲーム機と大差ない体験にがっかりする

特にエントリークラスのゲーミングPCでは、「PS5で十分だったかも…」と感じることもあります。
グラフィックやロード時間に大きな差がなければ、わざわざ慣れないPCでプレイする理由もなく、結局家庭用ゲーム機に戻るケースも少なくありません。

この後悔を避けるためのポイント

✔️ゲーミングPCは“あくまでパソコン”という前提をもっておく

PCは自由度が高い反面、やることも多いし、トラブル対応も自己責任です。
ゲームをすぐに始められる家庭用ゲーム機とは違い、「設定や試行錯誤も含めて楽しめる人」向けの趣味でもあります。
購入前にその違いを理解しておけば、「思ってたのと違う…」というギャップを感じにくくなるでしょう。

✔️家庭用ゲーム機のコスパをあなどらない

ゲーミングPC大好きな私から見ても、正直PS5やXbox、Nintendo Switchは非常にコスパが高いゲームマシンです。
特に4K解像度や高リフレッシュレートを求めない場合、「家庭用ゲーム機でも十分満足できるプレイ体験」が得られます。

だからこそ、ゲーミングPCを買う前に「自分がどんなゲーム体験を得たいか」を明確にしておくことが大切。
何となく「PCの方がすごそう」といった漠然とした期待で選ぶと、後悔する可能性があります。

まずは家庭用ゲーム機で遊んで、さらに高品質なゲーム環境でプレイしたくなったらゲーミングPCを検討する、という流れの方が結果的に満足度が高い買い物ができると思います。

後悔② スペックが高すぎて持て余す

これはなんというか、贅沢な後悔かなとは思うのですが、

「どうせなら長く使えるほうがいい」
「あとから後悔したくないから、できるだけ高性能にしよう!」

という思いからハイエンドPCを買って後悔する人も一定数存在します。
私自身、性能が高いPCにはワクワクしますし、性能には余裕があるに越したことはないと思っているので、気持ちとしては割と分かる方です。

しかし、予算に糸目をつけずにハイエンド構成にした結果、意外と後悔してしまうパターンもあるんです

原因1:活かせる場面が意外とない

「スペックは十分すぎるのに、結局やってるゲームは軽いタイトルばかり」
「RTX4080搭載してるのに、結局Apexとかフォートナイトしかやってない」
…案外こういう人もいます。

これは、自分のプレイスタイルややりたいゲームに対して、必要以上のスペックを確保してしまったケース。
特にフルHD・120fps前後で満足できる人にとっては、ハイエンドGPUは「猫に小判」状態になってしまうことも。

原因2:周辺機器までグレードアップが必要になる

高性能なゲーミングPCはそれ自体も高価ですが、それに見合ったモニターや冷却パーツのカスタマイズなども必要になります。
たとえば「4K 144Hz対応のモニター」や「「水冷CPUクーラー」など、周辺環境もつられて高額化しがち。
特に水冷クーラーは2年前後で交換が必要になる場合も多く、意外と維持コストがかかります。

結果として、「PCだけで満足できると思ってたのに、結局トータルでさらにお金がかかった…」という事態にもあるため、過度にオーバースペックのPCを持つと維持費がかさむ場合があることは念頭に置いた方がいいです。

この後悔を避けるためのポイント

✔️やりたいゲームの推奨スペックを必ずチェックする

ゲームによって必要な性能は大きく異なります。
例えばフォートナイトやヴァロラントのような軽めのタイトルなら、エントリー~ミドルクラスのGPUで十分快適に動きます。
「自分がやりたいゲームの推奨スペック+α」を基準に考えると、無駄なくバランスのよい構成が見えてくるため、事前にゲームの公式サイトなどでどの程度のPC性能が必要なのか把握しておきましょう。

✔️“PC以外のコスト”も視野に入れておこう

PCのスペックを上げると、それを活かすための周辺機器や冷却対策も求められるようになります。
この点を見落としていると、あとから「あれもこれも必要だったのか…」と後悔する原因に…。

「グラボにお金かけすぎて、モニターがしょぼいまま」というのも、わりとありがちなパターンです。

後悔③ スペックが足りなくて満足に遊べない

Intel製CPU

「とにかく安く済ませたい」
「ゲーミングPCって高いし、できるだけ予算は抑えたい」

──そんな気持ちでスペックを妥協した結果、遊びたいゲームがまともに動かない/画質を落とさないと快適にプレイできないというケースは少なくありません。

ゲーミングPC初心者にとってありがちな後悔パターンです。

原因:スペックの基準がわからず、安さを優先してしまった

「“ゲーミングPC”って書いてあるし大丈夫だろう」と思って選んだPCでも、実際は内蔵GPU搭載(ゲームに向かない)だったり、かなり低い性能のパーツ構成だったりすることも…

初心者の方だとGPUやCPUの型番を見てもピンとこない人が多く、見た目の価格だけで選んでしまうと思わぬスペック不足に陥ることがあります。

そして何より、「重たいゲームがやりたい!」と思っていたのに、起動はするけど快適とは言いがたいという結果になってしまうと、がっかり感が大きくなります。

この後悔を避けるためのポイント

✔️プレイしたいゲームの“推奨スペック+α”を基準にする

ゲーム公式サイトにある「必要スペック」だけでなく、「推奨スペック(Recommended)」をチェックし、それに少し余裕をもたせた構成を選ぶのが安心です。

たとえば「60fpsで遊べる最低ライン」ではなく、「安定して快適に動くライン」を狙うことで、長く使えるPCになります。

✔️予算に多少余裕をもたせておく

PCは本体だけでなく、モニター・キーボード・マウス・マイクなど周辺機器にもお金がかかるもの。
無理に予算を削ってしまうと、あとから「買い直した方がよかった…」という二度手間になることもあります。

安物買いの銭失いという言葉が、ゲーミングPCではとてもよく当てはまります。
予算を組む際には、多少の余裕を見込んでおくのがおすすめです。

いろいろ比較して安いPCを買うにしても、MDL.makeフロンティアなど、BTOパソコンで有名なショップで買うのがコスパ高くておすすめです。

後悔④ 周辺機器に意外とお金がかかる

ゲーミングPC買う時って気づかないうちにどんどん価格が膨らんでいくもの…

「せっかくだから、ちょっとだけ良いやつにしよう」
「今のうちにこれも揃えておくか」

──と選んでいくうちに、想定していた金額をオーバーしていたというのは案外あるあるです。

原因:PC本体以外の出費が予想以上に多い

最初は「PC本体20万円くらいかな」と思っていても、実際はそれ以外にも必要なものがたくさん出てきます。

PC本体以外に必要なもの
  • ゲーミングモニター
  • マウス・キーボード・マイク・ヘッドセット
  • ゲームソフトや有料サービス
  • デスク・チェア・電源タップ・モニターアーム
  • 配信や録画を考えるならWebカメラやキャプチャボード
    などなど…

こういったPC本体以外のコスト」が積み重なって、結局数万円〜10万円単位の追加出費になることはザラです。
無理して買うと、他の部分でお金を削ることに…

  • 生活費をギリギリにしてしまった
  • 椅子やモニターを妥協したら快適さがイマイチ…
  • プレイしたかった有料ソフトを買う余裕がなくなった

これでは本末転倒ですね。

この後悔を避けるためのポイント

✔️本体だけでなく、“環境全体の予算”で考える

「本体◯万円」ではなく、「ゲーミング環境を整えるために必要な金額」を最初にざっくりでも把握しておくのが大事です。

おおまかに、以下のような予算配分で見積もっておくと安心です:

  • PC本体:70〜80%
  • 周辺機器:10〜20%
  • ゲーム・ソフトウェア:5〜10%
  • その他(家具・ケーブル類など):必要に応じて
✔️“全部最初に揃える必要はない”と割り切るのもアリ

「必要な周辺機器は徐々に買い足す」「まずは最低限の構成で様子を見る」という買い方の方がお財布にもやさしくておすすめ!

PC本体の予算に引っ張られてすべてを妥協なしで揃えようとすると財政破綻しがちなので、優先順位をつけて少しずつ揃えていく意識で進めましょう。

後悔⑤ セールの時に買えばよかった

ゲーミングPCは決して安い買い物ではありません。
だからこそ「あとちょっと待っていればセールでもっと安く買えたのに!」と悔しい思いをする人もいます。

原因:セール情報を知らず、通常価格で買ってしまった

BTOショップでは、週替わり・季節イベント・決算期などのタイミングでかなり大きなセールが開催されることがあります。

実際、同じような構成のゲーミングPCでも、セール時は1〜3万円安くなることも珍しくありません。
価格差が10%以上つくこともあるので、「先週セールしてたやつと同じ構成が高くなってる…」というのはあるあるな後悔ポイント。

セールを逃してしまうと、「その差額でワンランク上のグラボが買えたかも…」「もう少し予算をモニターに回せたな」と思ってしまいがちです。
特に予算に限りがある場合、この価格差はかなり大きく感じられますよね。

この後悔を避けるためのポイント

✔️できるだけセール時期を狙う(急ぎでなければ)

ゲーミングPCに限りませんが、高額商品を安く買いたいなら購入タイミングはある程度見極めてもいいかもしれません。
特に以下のような時期は、大型セールが開催されやすいので、一つの目安にしてもいいでしょう。

  • 年末年始セール(12月下旬〜1月初旬)
  • 新生活・春の買い替えセール(3〜4月)
  • 夏のボーナス時期(6〜7月)
  • 秋の決算セール(9月)
  • ブラックフライデー/サイバーマンデー(11月)
✔️BTOメーカーのセールページは定期的にチェック!

とくに以下のBTOメーカーは、セール内容が充実していてコスパが高いモデルが多く狙い目です:

MDL.make

通常価格の時点で他ショップよりもかなりお買い得な価格で、品質やサポートも充実しているため初心者に特におすすめ!
毎月お得なセールを開催しており、ほぼいつでも最安値水準で買えます。

フロンティア(FRONTIER)

週替わりでセールをやっているので随時お買い得なゲーミングPCが買えます。
初心者にうれしいモニターなどとのセット販売もあるため、要チェックです!

後悔⑥ もっと早く買っておけばよかった

一見さきほどの内容と矛盾するように感じるかもしれません。

ゲーミングPCは高い買い物だからこそ、「セールを待って買おうかな」と思って慎重になるのは合理的です。
でも実際には、「あのとき買っておけば、今より安く済んだのに…」というパターンも意外とあります。

原因:価格が下がるのを待っていたら、むしろ上がってしまった

ここ最近のゲーミングPC市場は、パーツの高性能化やAI需要の影響で、価格がじわじわと上がっている傾向にあります。

  • GPUやメモリ、SSDなどの価格上昇
  • 為替や世界情勢による値上げの影響
  • 「新モデルが出るから旧型が安くなる」と思っていたら、在庫限りで値上がりした

といった流れで、「待てば安くなる」というのが必ずしも通用しなくなってきているのが現状です。

その結果、「欲しくなったときに買っておけばよかった…」と後悔することに…

  • 欲しいゲームがリリースされたのにPCがなくて乗り遅れた
  • セールを待ってたけど、元の価格が上がってあまり得にならなかった
  • 長く楽しめるはずのPCライフが、先延ばしで短くなってしまった

──こんなふうに、タイミングを逃してしまったこと自体を後悔する人も少なくありません。

この後悔を避けるためのポイント

✔️「買いたいときが買い時」も、意外と真理

セールを活用するのも賢い選択ですが、実際のところ価格が下がる保証はどこにもないのがゲーミングPCの難しいところ。

「今欲しい」「今必要」「余裕のある今が買えるタイミング」
──個人的にはそう感じたときが一番の買い時です。

✔️長く使うなら、早く手に入れた方が“コスパが良くなる”

たとえば20万円のゲーミングPCを5年間使うなら、1年あたり4万円、月換算で約3,300円程度です。
早く買えばそれだけ長く使える時間が増え、1日あたりの満足度・コスパはむしろ高くなります。

特に社会人の人なんかは、ゲームに費やせる時間は有限…
それなら、さっさと買って早く楽しむのが真にコスパがいい選択だと思います。

後悔⑦ ゲーミングノートPCを買って後悔…

「場所を取らないし、持ち運べるし、ゲームもできるならノートでいいじゃん!」

──そう思ってゲーミングノートPCを選んだものの、あとから「やっぱりデスクトップにしておけばよかった…」と後悔する人は多いです。

原因1:性能に対するコスパが最悪

ゲーミングノートは、同じ性能ならデスクトップよりも価格が高くなりがち
冷却やコンパクトな設計のコストがかかるため、たとえば同じRTX 4060を積んでいても、ノートは性能が抑えめな「モバイル版」だったりします。
冷却性能が低いことから高性能なグラボを積んでいても性能を引き出しきれないこともコスパの悪さの要因。

「高いくせに性能はそこそこ」これが私の正直な感想です。

原因2:ゲーム中の熱・音が気になる

ノートPCは筐体が小さい分、冷却性能が低いです
そのため、ゲーム中はファンが高回転になって「ブォォォ!」とえげつない騒音が出たり、キーボード周りがアツアツでとても膝上になんて乗せられたもんじゃないなんてことも。

原因3:結局持ち運ばない

「家でも外でもゲームができる!」と思ってノートを選んだのに、ゲーミングノートPCは分厚い&重い&バッテリー持ちが悪いというノートPCの良さを全て潰すデメリットを抱えているので結局据え置きでしか使っていないというパターンも多いです。

この後悔を避けるためのポイント

✔️「どこで、どう使うか?」を最初に明確にしておく

ノートPCは場所を選ばずに使えるのが最大の強み。
しかし基本的にはデスクトップを選んだ方がコスパも満足度も高いケースがほとんどです。

逆に、以下のような人はゲーミングノートが向いているかもしれません:

  • 寮やワンルームなどでデスクトップのスペースがない
  • 大学や実家の行き来で定期的に移動する
  • 外出先や出張先でもゲームをしたい
✔️スペック比較時は「デスクより劣る」ことを念頭に

ノートPCに載っているGPUは、同じ型番でも“ノート向け”に性能が抑えられていることが多いです。
「RTX 4060」と書いてあっても、デスクトップ版とは性能差があるため、レビューやベンチマークで“ノート版”の実力を確認することが大切です。

後悔⑧ スペースや音が想像以上に気になる

ゲーミングPCというと、どうしても“スペック”や“価格”に目がいきがちですが、実は「物理的な存在感」も意外無視できないポイント

原因:PCのサイズやファンの音を想定していなかった

ゲーミングPCには、高性能なパーツを冷却するために複数のファンや大型クーラーが取り付けられていることが多く、それらを収めるために、「ミドルタワー」と呼ばれるやや大きめのケースが一般的。

見た目以上に存在感があり、設置してみると意外と圧迫感を感じるという声も。

さらに、ゲームプレイ中など高負荷がかかる場面では、ファンが一斉に高速回転して、それなりの騒音が発生することもあります。

その結果、「思ってたよりうるさい」「場所を取って邪魔」と感じることに

  • デスクがリビングに面しているため、家族に気を遣うようになった
  • ファンの音が気になって、深夜プレイをためらうようになった
  • 机の下に収まらなくて、予定外の場所に設置することになった

──など、スペースや騒音面のストレスがじわじわ積み重なって後悔に繋がるパターンもあります。

この後悔を避けるためのポイント

✔️購入前に「設置スペース」と「想定音量」をチェック
  • PCケースのサイズ(高さ・奥行き・横幅)をあらかじめ確認
  • デスクの足元やラックに収まるか?を計っておく
  • 可能であれば、レビューやYouTubeで実際の動作音をチェックしておく

といった事前確認をしておくことで、「こんなに大きい(うるさい)とは…」というギャップを減らせます。

✔️冷却性能と静音性のバランスを考慮する

最近のゲーミングPCは、冷却性と静音性を両立できるパーツも増えています
たとえば、

  • 冷却性能と静音性が高いサイドフロー空冷、もしくは簡易水冷クーラーを使用する
  • ケースファンの回転数を制御できるソフト(BIOSやツール)
  • 静音性に配慮した「静音PCケース」
もりけぇ

個人的には、騒音のもとになりやすくパーツ冷却に直接的な影響をしないケースファンの回転数を調整するのがおすすめ

ゲーミングPCを買う前にチェックすべきポイント

ここまで紹介してきた後悔ポイントの共通点は、ゲーミングPCで後悔する人の多くは「買う前にしっかり調べていなかった」ということ。

スペックのこと、予算のこと、使い方のこと…などなど
事前にちょっと意識しておくだけで、「思ってたのと違う」「もう少し考えればよかった」といった後悔はかなり減らせます。

このセクションでは、「これからゲーミングPCを買おうかな」と考えている方が、後悔しない選択をするためにチェックしておきたいポイントを5つに絞って紹介します。

どんなゲームをやりたい?(必要スペックの目安)

ゲーミングPC選びでまず最初に考えておきたいのが、「自分はどんなゲームを遊びたいのか?」ということです。
これが決まっていないままスペックや価格だけを見ても、“必要な性能”がわからず、結果的にスペック不足やオーバースペックの後悔につながりやすくなります。

軽めのゲームなら、そこまで高スペックじゃなくてもOK

たとえば以下のような軽量〜中量級のタイトルは、エントリー~ミドルクラスの構成でも快適にプレイできます:

  • フォートナイト
  • VALORANT
  • マインクラフト(※MODなし)
  • 原神

これらはGTX 1660 SUPER〜RTX 4060クラスのGPUと、Ryzen 5 / Core i5世代のCPU+16GBメモリがあれば、多くの人が満足できるはずです。

重量級ゲームは、それなりのスペックが必要

一方、以下のような重めのゲーム(高画質・広大なマップ・高負荷演出)を遊びたい場合は、より高めのスペックが求められます:

  • Cyberpunk 2077
  • モンスターハンターワイルズ
  • Microsoft Flight Simulator
  • FF14(高画質設定+MOD)

これらを快適に遊ぶには、RTX 4070以上のGPUや32GBのメモリ、SSDの容量も十分に確保しておくと安心です。

推奨スペックの“ちょい上”を狙うのがポイント

公式サイトに「最低スペック」「推奨スペック」と記載されている場合は、“推奨スペック+少し余裕”を目安にするのがおすすめ。
最低ラインだけを参考にすると、「ゲームの起動はたしかにできるけど、快適にプレイできたもんじゃない…」という状態になることもあります。

「今は軽いゲームしかしないけど、今後重めのタイトルも遊びたいかも…」という人は、ある程度の余裕を持った構成を選ぶと、後から買い直す必要がなくなり長期的なコスパも良いです。

予算や性能、本当にそこまで必要?(コスパとのバランス)

ゲーミングPCは構成によって性能も価格もピンキリです。
「せっかくだから最高性能を!」とハイエンドモデルに手を出したくなる気持ちはよくわかります。
でも、“本当にそのスペックが必要かどうか”を一度立ち止まって考えることが、後悔しない買い物への第一歩です。

性能が高ければ高いほど、コストは跳ね上がる

RTX 4060 → RTX 4070 → RTX 4080と上位になるにつれて、価格も数万円〜十数万円単位で跳ね上がります。

しかしプレイするゲームが軽めだったり、フルHD環境なら、RTX4060くらいの性能で必要十分なケースがほとんどです。

もちろん性能が高い方がより高画質、高フレームレートで快適にゲームができるためオーバースペック=お金の無駄というわけではありません
しかしゲーミングPCは性能が上がるごとに価格の上がり方も大きいので、求めるものに合わせてコスパの良いところの見極めも重要です。

逆に、安さ重視で妥協しすぎるのもNG

「少しでも安く…」とスペックを削りすぎると、思ったようにゲームが動かない・快適じゃない・すぐ買い替えたくなるといった後悔につながります。
“安物買いの銭失い”になってしまっては本末転倒です。

“ちょうどいい”構成を見極めるには?

  • やりたいゲームの推奨スペックを調べる(前項参照)
  • 自分の使うモニターの解像度・リフレッシュレートを基準に考える(例:フルHDならRTX 3060〜4060でもOK)
  • 長く使いたいなら、ワンランク上のパーツを選ぶ

こういったバランス感覚を持つことで、コスパの良いPC選びができるようになります。

コスパの良いゲーミングPCの見極め方についてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、興味がある方は読んでみてください!

使用頻度やライフスタイルに合ってる?

スペックや価格だけでなく、“自分の生活スタイルに合っているかどうか”を考えることも、後悔しないゲーミングPC選びではとても重要です。

そもそも、どのくらいの頻度でPCを使う?

  • 平日はほとんど触れず、週末だけゲームをする程度
  • 毎日のように数時間プレイしたい
  • ゲーム以外にも配信・動画編集・副業にも使いたい

──このように、人によって使う頻度や用途の幅が異なるため、PCの最適な構成は変わってきます。

たとえば、毎日ゲームや配信をする人や仕事でも使う人ならそれなりに高性能な構成でも元が取れますが、週末に趣味でプレイする人にとっては、エントリークラスやコスパのいいミドルクラスがちょうどいい塩梅かもしれません。

“使わない可能性”があるなら、慎重に考えるのもアリ

ゲーミングPCを“買って満足”してしまうとかなりもったいない…
特に以下のような方は、慎重に検討しておくと後悔を防ぎやすくなります。

  • 過去にゲーム機を買ったけどあまり遊ばなかった
  • 勢いで買い物することが多い
  • 外出が多くてそもそも家で過ごす時間が少ない

逆に言えば、以下のような人はゲーミングPCを買って満足できる可能性が高いです。

  • ゲームをするのが好き、楽しい
  • 家で過ごすのが好き
  • 自分であれこれ設定したりカスタムするのが好き

「生活の中でどう使うか?」をリアルに想像してみよう

  • 毎日PCの前に座れる環境があるか?
  • 家族と共有スペースに設置してストレスがないか?
  • 時間を確保できそうか?

このようなライフスタイル視点で考えてみると、「やっぱり今じゃないかも…」と気づけたり、逆に「これは投資する価値があるな!」と合理的な判断ができます。

ノート?デスクトップ?場所や静音性のチェック

ゲーミングPCを選ぶときにまず迷うのが、「ノートにするか? デスクトップにするか?」という点。
見た目や手軽さから初心者の人は「ノートでもいいかな」と思いがちですが、ゲーム体験・コスパ・拡張性を考えると、基本的にはデスクトップがおすすめです。

なぜデスクトップが初心者におすすめなの?

デスクトップPCの方が…
  • 同じ価格なら性能が上(ノートは冷却制限や省電力設計があるため)
  • 後からのパーツ交換・増設がしやすい
  • 冷却性能・静音性の面で有利
  • 見た目以上に持ち運ばない人が多い

とくにゲーミングPC初心者は、「買ってからも長く快適に使いたい」と考える人が多いと思うので、最初の一台はデスクトップの方が満足度が高いケースが多いです。

こんな人はノートPCを選んでもいいかも…

ただし以下のような事情がある場合は、ゲーミングノートPCも検討の余地があります:

  • 自宅のデスクにデスクトップPCを置くスペースがない
  • ワンルーム暮らし、寮住まいでレイアウトに制約がある
  • 引っ越しや単身赴任などで頻繁に移動がある

こういった方にとっては、据え置き前提のデスクトップよりも、ノートPCの柔軟性がフルに生かせると思います。

📝どこのショップで買う?

ゲーミングPCを買うとき、「どんなスペックにするか?」と同じくらい大事なのが、「どこで買うか?」というポイント。
同じような構成でも、買うショップによって価格・サポート・安心感に大きな差が出ることもあります。

初心者には「パソコン専門店(BTO)」がおすすめ!

BTO(Build to Order)ショップとは、注文に応じてパーツ構成を組んで販売してくれるぱそこん専門ショップのこと。

  • ゲーム向けに最適な構成が用意されている
  • スタッフやサポートがPCに詳しい
  • 初期不良やトラブル時の対応がしっかりしている
  • 修理・保証・問い合わせの体制が整っている

初心者が「スペックのことよくわからないけど、とにかく失敗したくない!」というときには、BTOショップが圧倒的におすすめです。

家電量販店やフリマサイトは避けるべし

  • 家電量販店では、スタッフがPCに詳しくないことも多く、的外れなモデルをすすめられることも
  • フリマ(メルカリなど)は安く見えるけど、虚偽スペック・動作不良・保証なしなどのリスクが高く、完全に“魔窟”状態です。

「とりあえず安く…」といってこうしたルートで購入してしまうと、結果的に高くついた/サポートが受けられず泣き寝入りというパターンあるため、絶対に避けてください。

オンラインBTOショップならここがおすすめ!

パソコン専門店の中でも、オンラインショップは実店舗の運営コストがかからない分、価格が比較的リーズナブルなのが魅力!
個人的に、信頼性+価格+サポートのバランスが良いショップを紹介します:

MDL.make
BTOパソコンショップ「MDL.make」のブランドロゴ
  • 初心者にもやさしいUIと選びやすいモデル展開
  • コストパフォーマンスが断トツ
  • LINEサポート体制も丁寧で安心感
フロンティア(FRONTIER)
BTOパソコンショップ「フロンティア」のブランドロゴ
  • 台数限定セールがとにかく安い(構成もゲーム向けに最適)
  • 型落ちでも性能は十分なコスパ構成が多数
  • モニターなどもまとめて買える
サイコム(Sycom)
BTOパソコンショップ「サイコム」のブランドロゴ
  • 少し価格は高めだが、ケース・配線・見た目・パーツ選定すべてが丁寧
  • 静音性や冷却性にこだわる人にもおすすめ
  • “かっこいいゲーミングPC”を探している人に最適

すでに買って後悔している人向け|できることは?

ここまで読んで、「あ…これ、まさに自分のことかも」と感じた方もいるかもしれません。

すでにゲーミングPCを買ったけれど、

思ったより使わない…
期待していたほど快適じゃない…
他のことにお金を回せばよかった…

──と後悔している人もいると思います。

でも安心してください。
ゲーミングPCは“使い道の広い道具”なので、工夫次第でまだまだ活かせる余地があります。

それでも「やっぱり自分には合わなかった」と感じた場合も、なるべく損を少なくする方法についても解説するので、ぜひ読んでみてください。

勉強や副業など使い道の幅を広げる

「ゲーミングPC買ったけど、思ったよりゲームやらなかったな…」
そんなときは、“ゲーム専用機”としてではなく、クリエイティブな用途に活かす”という視点に切り替えるのも一つの手です。

ゲーミングPCは“高性能な作業用PC”でもある

ゲーミングPCでできることはゲームだけではありません!
搭載されている高性能なCPUやグラフィックボード、十分なメモリ容量は、実は以下のような用途にもバッチリ対応できます:

  • 動画編集(YouTube・趣味〜副業までOK)
  • デザイン制作(Photoshop、Illustratorなど)
  • プログラミング(AI開発や3DアプリもOK)
  • 配信・録画・ナレーション作成
  • 3DCGモデリング、CAD作業 など

つまり、「ゲームをしない=無駄」ではなく、「クリエイティブなことも大抵できる」のがゲーミングPCの強みなんです。

勉強やスキル習得のための“投資”に変える

「せっかく買ったんだし、何かできることに使ってみよう」という気持ちがあれば、ゲーミングPCを活かして副業やスキルアップのきっかけにすることもできます。

たとえば:

  • 「動画編集を学んで、副業にチャレンジしてみる」
  • 「イラストやデザイン制作を始めてみる」
  • 「ブログ運営やゲーム配信に挑戦してみる」

──こういった新しいことを始めるツールとして活用することで、“後悔”から“意外な一歩”に変わることも十分あり得ます。

筆者自身も、ゲーミングPCで動画編集したりブログを書いたりと、かなり幅広く使っています。
「ゲームを楽しむ以上の価値」を感じる場面は何度もありました。
スペックが高いということは、それだけ可能性も広いということ。
「遊ばなくなった=終わり」ではなく、「新しい使い道、実はまだたくさんあるかも」と考えてみてください。

できるだけ高く売却する

「勉強や副業にも使えるって言われても、やっぱり自分は使わないし興味もない…」
──そう感じる方もいると思います。そんなときは、できるだけ高く売って損失を少しでも補填するのが現実的な選択肢になります。

ゲーミングPCは高額商品なので、捨ててしまうのはさすがにもったいないですからね。
では、どこで売るのがベストなのでしょうか?

ゲーミングPCの売却方法は主に3つ

  1. リサイクルショップに持ち込む
    → 店舗によって当たり外れが大きく、PCに詳しくないスタッフがざっくり査定して安く買いたたかれることも
  2. メルカリなどフリマサイトで売る
    → 人気構成なら売れることもありますが、梱包・発送の手間がかかるうえ、
     「届いたけど起動しない」「傷があった」といった購入者とのトラブルのリスクも高いです。
  3. PCショップの買取サービスを利用する(おすすめ)
    最も安全で、比較的高値で買い取ってもらえるのがこの方法。
     査定基準もしっかりしていて、売却後のサポートやトラブル対応も万全です。

どこで売るのがいい?

以下の大手パソコンショップで売るのがおすすめです。

  • ドスパラ(中古買取サービスあり)
  • パソコン工房(店舗&オンライン対応)
  • TSUKUMO、ソフマップなども買取実績多数

店舗に持ち込むのもOKですし、PC専門店の買取サービスを使えば、自宅にいながらオンラインで査定&宅配買取も可能なので、手間も少なくて安心です。

より高く売るためのワンポイント

  • 購入時の付属品(箱、説明書、電源コードなど)はなるべく揃える
  • PC内部のホコリを軽く掃除しておく
  • OS初期化(リカバリ)を忘れずに!

これらをやっておくだけで、査定額が数千円〜1万円以上変わることもあります

他になにかできることは?という人向けのQ&A

「やっぱり使わないかな…と思いつつ、完全に手放すのも惜しい」
そんなふうに迷っている人に向けて、ゲーミングPCの“もったいないを減らす活用法”をQ&A形式で紹介します。

スペック的にもう古いけど、使い道ある?

全然あります!

たとえ最新の超重量級ゲームが動かなくても、

  • 軽めのインディーゲーム
  • 昔の名作タイトル
  • エミュレーター(合法的に使う範囲で)
    など、軽量ゲームなら十分楽しめるスペックのことが多いです。

また、スペックが古くてもYouTubeや動画鑑賞、ネットサーフィンには全く問題ありません。

ゲームはやらないけど、何か役に立つ?

意外とあります。

  • サブPCとして活用(調べ物・チャット用など)
  • 家族のPCとして共有(ネット、学習、Zoomなど)
  • お子様の学習用PCとして(ペアレンタルコントロールしつつ)

──など、“高性能な家庭用サブPC”として生き返らせる道もあります。

何かを始めるには遅すぎる気がするけど…

そんなことはありません!

副業やクリエイティブ作業って、最初はみんな未経験からのスタートです。
「もったいないからちょっと触ってみるか」が、思わぬきっかけになることも。

特に動画編集や画像加工、ブログ運営、配信などは、ゲーミングPCとの相性が抜群なので、興味が湧いたら試す価値ありです。

実際わたしも、なんとなくゲーミングPC使って未経験からこのブログ運営を始めてもう3年以上になります。
続くかどうかは始めてみないと分からないものです。

まとめ|“自分に合った買い方”を考えることが大事

ゲーミングPCは高額な買い物だからこそ、「思ってたのと違った…」「こんなはずじゃなかった…」
という後悔する人も一定数います。

そのほとんどは、「買う前にちょっと考えておけば避けられた」というものばかりです。

この記事では、よくある後悔パターンから、それを防ぐためのチェックポイント、
もし後悔してしまった場合の活かし方まで紹介してきました。

  • どんなゲームをやりたい?
  • どれくらいの頻度で使う?
  • スペックや予算のバランスは取れてる?
  • 設置環境や生活スタイルに合ってる?
  • 信頼できるショップを選んでいる?

──こういったことをあらかじめ整理しておくだけで、ゲーミングPCを買った後の後悔を避けられるのです。

何より大切なのは、「自分の目的をはっきりさせること」

PCゲームを楽しみたい。
快適な環境で趣味を深めたい。
配信や動画編集にも挑戦してみたい──

理由は人それぞれですが、その目的さえブレなければ、きっと後悔のない選択ができます。

ゲーミングPCは、ただの“機械”ではなく、あなたの「やりたいこと」を支えるツール。
この記事がその一歩を踏み出すきっかけになれば、筆者としてこれ以上嬉しいことはありません。

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