あなたはホラー映画は好きですか?
この記事を開いてくれたあなたは、もしかしたら「ホラー映画は怖いから観たくない!」と全力で避けている人かもしれません。
しかし、なんだかんだで怖い話というものは気になってしまうのが人間の習性というものですよね。
かくいう私も、幼いころはテレビのホラー番組などは怖がりながらもなんだかんだ気になって観てしまうタイプの子供でした。
もちろんその後は怖くて夜にトイレに行けなくなったりもしましたが…
今回は、たくさんの映画を観てきた私が、特に思い入れの強いジャンルであるホラー映画の魅力について語ります。
この記事を読んでいただければ、普段ホラー映画を観ない人はホラーを観たくなり、
「ホラーが大好き!」という人は、共感してもらえる内容や、気づいていなかったホラー映画の魅力に気付けるかもしれません。
- なんで私たちは怖いと分かっていてもホラー映画を観てしまうの?
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ホラー映画を観終わった後の恐怖から解き放たれる解放感や爽快感を味わいたいから!
(筆者の見解です)
ホラー映画特有の魅力とは
- ホラー映画を通じてとびきりの非日常感を味わえる
- ホラー映画は低予算でも面白い映画が多い
- ホラー映画は古くなっても魅力が色あせない
人はなぜホラー映画を観たくなるのか
「怖いもの見たさ」という言葉があります。
私は幼いころ、怖がりだったわりに「奇跡体験アンビリバボー」の心霊特集などをついつい観てしまっては、
夜にトイレに行けなくなるというのを繰り返していました。
我ながら何やってんだかと今でも思いますが、実際のところ似たような経験がある人は多いのではないでしょうか。
不思議なもので、人は怖いと分かっていながらも、怖いものに心惹かれてしまうものです。
しかしそれはなぜでしょうか?
私が思うに、それは恐怖心よりも好奇心や怖い話を聞き終えた後の解放感(カタルシス)の方が上回るからです。
人はホラー映画を観ている間はもちろん怖くてドキドキしたり、強い不安感、不快感を感じます。
しかしホラー映画を観終えると、その強いストレスから解放され「無事に生き残ったー!」というある種の爽快感のようなものを感じるのです。
これはホラー映画に限らず、バイオハザードのようなホラーゲームなど怖いコンテンツ全般にも通じると思います。
また、ホラー映画を観る前に感じていた「未知の恐怖」が、話の全貌を知ったことで「自分が知っていること」に変わるためここでも恐怖感から解放されるカタルシスが生じるわけです。
つまり私たちがホラー映画をついつい見たくなるのは、恐怖自体を求めているからではなく、その先にあるストレスからの開放感、爽快感を求めているからというわけです。
だから一度ホラー映画を観始めると、その特有の爽快感にハマって他の作品もどんどん見てしまう方も多いです。
ホラー映画の魅力って何?
私たちがついついホラー映画が気になってしまう理由が分かったところで、ここからはさらにホラー映画の魅力に迫っていきましょう。
私が多くの映画を観てきた中で、ホラー映画というジャンル特有の魅力として感じたことは…
- とびきりの非日常感を味わえる
- 低予算でも面白い映画が多い
- 古い映画でも魅力が色あせない
とびきり非日常感を味わえる
ホラー映画の醍醐味は、他のジャンルの映画と比較しても圧倒的な非日常感を味わえることです。
アクション映画やSF映画、アドベンチャー映画など、非日常的なテーマを持つ映画ジャンルは多くありますが、ホラー映画はその中でも群を抜いて非日常感を感じることが出来ます。
なぜなら、ホラー映画のテーマとなる心霊現象やモンスターなどの怪異とは、そもそも人間が理解や共感が出来ないものがテーマであることが多いからです。
幽霊や呪いなどの未知のスピリチュアルな現象、極端に倫理観の欠けたサイコキラー、人智を超えた異形の怪物など
まさに私たちの日常生活では到底遭遇することが無いような題材ばかりです。
普通の人生を送っていてはとても経験できないような頂上的な体験を、私たちはホラー映画を通じて追体験できるのです。
そして先ほど述べたように、ホラー映画を観終わった後にはなんとも形容しがたい爽快感があります!
普段ホラー映画を観ないというあなたにも、ぜひこの極上の非日常感を味わってほしいものです。
低予算でも面白い映画が多い
映画の製作には莫大なお金が必要ですが、ことホラー映画に関しては人気のある作品でも低予算なものも多いです。
なぜかというと、ホラー映画のクオリティは必ずしも予算に比例しないからです。
ホラー映画のテーマはシンプルに人を怖がらせることです。
そして人を怖がらせるためには私たちの恐怖心を刺激することが必要になるわけですが、そのためには必ずしも美麗なCGや大がかりな舞台装置は必要ありません。
むしろホラー映画では観客の恐怖を効果的に煽るかというアイデアや工夫の方が重要になります。
具体的な例を挙げると、カップルの寝室で起きる超常
特殊効果をほとんど使われずに製作された本作は、そのリアリティある映像と、「寝室」という観客が没入しやすいシチュエーションから人気を博し、全世界で興行収入1億9000万ドルという大ヒットを記録しています。
他にも『インシディアス』や『ソウ』など、低予算ながらその巧みな演出やストーリーで観客の心にとんでもないトラウマを残した怖いホラー映画はたくさんあります。
このように、ホラー映画は他ジャンルと比較して低予算でも非常にクオリティが高くて面白い映画が多いのが特徴です。
低予算で作れる特徴を活かして、ホラーのコンテンツは映画だけでなく、YouTubeのショートムービーなど手軽に観られるものもどんどん増えています。
古い作品でも魅力が色あせない
ホラー映画は古い作品でも怖く、衰えない魅力があるのが特徴です。
つまるところ、人間が恐怖を覚えるものは今も昔も大して変わりません。
今も昔も、幽霊や怪物が怖いのです。
なので「人を怖がらせる」ということを目的に作られたホラー映画の効力は、演出や映像技術の変化はあってもそうそう簡単に薄れるものではないのです。
例えば1973年の『エクソシスト』、1980年の『シャイニング』、1998年の『リング』などの往年の名作ホラーたちは時代を超えて私たちに恐怖を与えています。
映像技術に乏しかった昔の作品は、特殊効果が無い分撮影方法や演出のアイデアや工夫が詰まっていて、非常に印象的な映画に仕上がっているものが多いです。
そして現代のホラー映画においては低予算で作れるメリットを活かしながら多様なホラー映画が作られていて、「まだこんな恐怖体験ができるのか!」と未知の体験を私たちに与えてくれます。
「怖いから観ない」は超もったいない!
私はもともとホラー映画が特に好きだったわけでも嫌いだったわけでもありません。
むしろ今でも怖いのは苦手なくらいです。
しかしある時ふとホラー映画を観始めてからというもの、特に意識するでもなく次々とホラー映画を観るようになり、今では新しい恐怖体験を求めて日々ホラー映画を探すまでになってしまいました。
そんな私が一つ確かに言えることは、ホラー映画はただ怖いだけのものではないということです。
製作者の知恵や工夫、いたずら心、なにより「観客を怖がらせたい」という熱意がモリッモリに詰まっています。
確かに、ホラー映画を観ると怖くてドキドキしたり、作品によっては暗くどんよりした気持ちになることもあるかもしれません。
しかし、全てが終わった後には他の映画では味わえないような特有の解放感があるのです。
(と思いきや、まじで後味悪すぎて爽快感すらないほんまもんの凶悪ホラー映画もあったりしますが)
このように観ている私たちの心の有様をジェットコースターのように揺り動かす映画こそ、本当の意味で「良い映画」なのではないかと私は思うわけです。
ホラー映画は私たちの心をガクンガクンと強烈に揺さぶるエネルギーを秘めています。
食わず嫌いするにはとても惜しいので、気になる作品があるなら勇気を出して一度観てみてはいかがでしょうか?
本当に怖いおすすめのホラー映画の記事も書いているので、ぜひ参考にしてみてください…!
- なんで私たちは怖いと分かっていてもホラー映画を観てしまうの?
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ホラー映画を観ることで、観終わった後の恐怖から解き放たれる解放感や爽快感を味わいたいから!
(筆者の見解です)
ホラー映画特有の魅力とは
- ホラー映画を通じてとびきりの非日常感を味わえる
- ホラー映画は低予算でも面白い映画が多い
- ホラー映画は古くなっても魅力が色あせない