エアコンはとにかくシンプルに限る!熱工学専攻エンジニアが選び方を本音で語る

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引っ越しを機に、10年ほど使っていたエアコンを買い替えることにしました。

エアコンって10年前後使うこともある家電なので、丈夫でメンテナンス性に優れたモデルを選びたいところ。

最近のエアコンには自動清掃や空気清浄、センサー機能など色んな機能が付いていますが、ぶっちゃけ冷やす・暖めるという本来の目的をしっかり果たしてくれることが一番重要。

この記事では、熱工学を専攻していた筆者の視点も交えながら、エアコン選びで重視したポイントや選定理由を紹介します。

「エアコン選びって何を基準にすればいいの?」と悩んでいる方のヒントになればうれしいです。

目次

引っ越しとともに、エアコンも買い替えることにした理由

今回エアコンを新調したのは、引っ越し先のマンションに洋室と寝室の2部屋があり、それぞれにエアコンを用意する必要があったからです。
LDKには既設のエアコンがあったので、自分で用意するのは寝室(5.5畳)と洋室(6畳)用の2台。

もともと使っていたエアコンはすでに10年選手。
自動フィルター清掃機能がついていたタイプで、定期的なエアコン洗浄などメンテナンスの時に手間やコストがけっこうとかかるのが気になっていました。
構造が複雑なせいで汚れもたまりやすく、「二度と自動洗浄付きのエアコンなんて買わねぇ」と決意していたところです。

引っ越しにあたり「この古いエアコンをわざわざ外して、取り付け費用をかけてまで持っていく価値があるのか?」と考えた結果、新品を買い直した方がトータルでコスパがいいと判断しました。

エアコン選びで重視したポイントは「シンプルさ」と「信頼できるメーカー」

最近のエアコンは機能がとにかく多くて、「どれを選べばいいのか分からない…」と悩む人も多いと思います。

私のエアコンの選び方は至極単純です。

  • できるだけシンプルな構造であること
  • 信頼できるメーカーであること

この二点に尽きます。

自動清掃?空気清浄?いらん!

まずなにより、エアコンはシンプルなモデルが至高です。
最近よくある「フィルター自動清掃」や「空気清浄機能」なんて不要です。

自動清掃機能付きのモデルは、内部構造が複雑になるぶん故障のリスクやエアコンのクリーニング費用も高くなりがちです。
自動清掃といってもダストボックスのゴミは結局自分で捨てる必要がありますし、それなら最初からフィルター掃除を自分でやった方が早いですし、エアコンのランニングコストも低いです。
空気清浄についても同様で、別で空気清浄機を買った方が性能もメンテ性も圧倒的に高い。

こういった機能がついたエアコンは構造が複雑になるぶんエアコンの中に汚れがたまりやすくなり、よほど丁寧にメンテしないと結局汚い空気を部屋にまき散らすことになります。

中途半端な機能のために高い金額払って、維持にもさらに金と手間がかかるってアホらしいじゃないですか。

要は、エアコンは冷暖房に集中してくれればいいんです。

  • エアコンの掃除は定期的にやる
  • 空気清浄機は別で買う

部屋の空気を綺麗に保ちたいならこれが最も効果的です。

特に小さなお子さんがいる家庭では「こどものために自動清掃機能付きを…」と考える親御さんも多いと思いますが、実際のところ自動清掃機能を頼るよりも1~2年に一度業者にエアコンクリーニングをしてもらう方がよほどエアコンを綺麗に保てます。

まぁ、メーカーさんも毎年新製品出さないといけないから、いろいろ付加価値付けるために頭をひねっているんだろうなぁとも大変なんだろうなとも思いますが…

プロも推す空調機器専門メーカー“ダイキン”

もうひとつ重視したのが、メーカーの信頼性。
空調業者やエアコン清掃のプロも太鼓判を押すダイキンを選びました。

ダイキンはエアコンやエコキュートなど、空調機器を専門的に扱うメーカーです。
エアコンを日常的に扱うプロたちは口をそろえて

「ダイキンのエアコンは作りがしっかりしていて耐久性も高く、メンテもしやすい」と言います。

空調機器に詳しい人ほど「エアコンはダイキン一択」というくらい信頼性が高いメーカーです。

迷った機種と、最終的に選んだエアコン

最初に検討していたのは、ダイキンの「S224ATES-W」というモデル。
2024年発売のエントリーモデルで、価格コムでも売れ筋ランキングの上位に入っていた製品です。
価格は6万円前後と手頃で、ダイキンの中ではシンプル&低価格なモデルとして人気があります。

「S225ATES-W」という2025年モデルが出ていることが分かり、旧モデルとの価格差もほぼ無かったため、最終的にはこのモデルをAmazonで2台購入。
価格コムの最安値は送料抜きの価格なので、送料も加味するとAmazon価格と大差ありませんでした。

このモデルは6畳用(2.2kW)で、設置先の部屋のサイズにもピッタリ。
「高評価モデルの後継機 × シンプル設計 × 信頼のダイキン製」といい感じの条件がそろっていました。

エアコンの本質とは?要らない機能に惑わされない考え方

エアコンって「多機能=高性能」って思いがちですが、実は必要のない機能にお金を払っているだけってことがあるので注意が必要です。

私が機能が少ないモデルを好むのは、「部屋を冷やす・暖める」という本来の役割に注力してほしいから、そしてランニングコストを低くしたいからです。

不要な機能は積極的に省く

たとえば、自動清掃機能。
あると便利そうですが、結局ダストボックスの掃除は自分でやる必要があり、内部構造が複雑になるせいでクリーニング費用が高くなります。
複雑な機構が増えるぶん、故障リスクも上がるというおまけつき。

空気清浄機能なんかも、単体で買った方が性能もメンテ性も上。
要は「中途半端な“なんちゃって機能”をエアコンに詰め込むくらいなら、冷暖房だけしっかりやってくれ」という考え方です。

シンプルな設計=長く使える

構造がシンプルなモデルは、パーツ点数も少なくて故障しにくいし、清掃・修理もしやすい。
エアコンのような長期使用前提の家電こそ、壊れにくさと手入れのしやすさ = 使い勝手の良さに直結します。

多機能モデルってなんだかスゴく見えますが、実際には余計な機能にお金を払っているだけだったりします。

熱工学視点で見た“室外機”の重要性

エアコンのカタログや売り場では、どうしても室内機の機能やデザインばかりが目立ちます。

しかし冷暖房の性能を左右するのは、むしろ室外機の方だということをご存じでしょうか?

エアコン性能は内部の「熱交換器の質」で決まります。
その熱交換の大部分を担っているのが、実は室外機なわけです。

室内機が多機能でも、 室外機の性能が悪いと意味ない

室内機にどれだけセンサーや空気清浄機能が付いていても、室外機がしょぼければ部屋が冷えない&暖まりません

極端な話、室外機のコンプレッサーや熱交換器がしっかりしていないと、内部の空気をいくら循環させても意味がないんです。

特に真夏や真冬など、外気温が極端な環境では、室外機の能力差が快適性に直結します。

熱交換器の信頼性といえばダイキン

ダイキンは業務用空調や熱交換器など、空調専業メーカーとして圧倒的なノウハウ積み重ねがあります。
(案件ではありません)

ダイキンの室外機は、-15℃の低温や50℃の高温な環境でも問題なく運転できるようにタフに設計されています。
室外機のように“見えない部分の作りこみ”こそ、エアコン性能で差が出るポイント。

気温自体が50℃まで上がることは無いにせよ、真夏の直射日光が当たる環境などでは室外機自体が熱くなって冷房性能が落ちることは珍しくありません。
こういった過酷なシチュエーションでは、室外機自体の性能差が顕著に出るでしょう。
そういった時に、室外機の作りが良いエアコンを買っておけば安定して冷房運転を続けられるはずです。

結論:エアコンは「シンプルで信頼性が高いモデル」が至高

エアコン選びはつい多機能なモデルに目が行きがちですが、実際は本当に必要な機能は限られています。

個人的には今回私が選んだような、「冷暖房に集中したシンプルなモデル」が最も失敗が少なく、出費も抑えられるチョイスと思います。

熱工学的な視点で見ても、室外機の性能がエアコンの快適性を大きく左右するという点は、意外と見落とされがちです。
空調専業メーカーであるダイキンの信頼性や評判は空調業界でも非常に高く、かなりおすすめできるメーカーです。

もちろん家庭の使い方や予算によって最適解は異なりますが、「多機能=高性能」という思い込みをいったん手放して、シンプルで質の良い一台を選ぶという考え方も、ぜひ参考にしていただければと思います。

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