最近の悩み。なんか洗濯物が臭い。
毎度きっちり洗濯しているはずバスタオル。体を拭くとなんか臭う…
お気に入りのTシャツ。汗をかくと体臭以上にくさい気が…
何度洗濯しても、柔軟剤を使っても、ぜんぜんスッキリしない。
たぶん服やタオル自体に臭いの元が染みついてるんだろうなーと感じ、においの根源を滅する覚悟が決まりました。
ネット上を探せば洗濯物の臭い対策はいくらでも出てきます。
しかし科学的な解説は意外と少ないもんで、「なんでこれで臭い無くなるの?」という疑問はなかなか解消されませんでした。
もりけぇ記事の最後の方では筆者おすすめの洗濯グッズもまとめて紹介するので、よかったら参考にしてみてください。
そもそも洗濯物の臭いの原因は?
洗濯物の臭いの原因は、大きく以下の3つに分けられます。
- 雑菌とその代謝物
- 酸化した皮脂やタンパク質
- カビ
実際にはこれらが複合的に臭うことが多く、原因ごとに効く対策が違うので注意が必要です。
① 雑菌とその排せつ物
部屋干し臭や濡れ戻り臭の主犯は、モラクセラ菌とされています。人の皮膚や口の中にいる常在菌で、着た服やタオルに付いて洗濯に持ち込まれます。
モラクセラ菌は、洗いきれずに残った皮脂やタンパク質をエサに、水分がある環境で増殖します。20〜40℃、湿度60%以上で増殖しやすいとされ、このとき菌が出す代謝物が、あの雑巾のような臭いの正体です。
代表的な成分は「4-メチル-3-ヘキセン酸」です。カルボン酸の一種で、水溶液は酸性を示します。水に溶けにくい油に近い性質で、皮脂汚れと一緒に繊維に残りやすいと考えられます。
濡れ戻り臭が起きる仕組み
- 洗いきれなかった菌や代謝物が繊維に残る
- 乾くと、臭いをいったん感じにくくなる
- 汗や湿気で水分を含むと、臭い成分が揮発してくさくなる
- 菌とエサが残っていれば、菌が再増殖して臭い成分を作り直す
厄介なことに、モラクセラ菌は繊維に膜状(バイオフィルム)に付着し、乾燥にも比較的強い菌。水温が低い、詰め込みすぎ、すすぎ不足といった条件が重なると、洗剤だけでの洗濯では十分に洗浄できないようです。
洗剤やオキシクリーン等のすすぎ残りも、間接的に臭いの原因になります。洗剤の界面活性剤や香料が繊維に残るとベタつき、皮脂や汗を吸着しやすくなって、菌が増えやすい環境を作ってしまいます。オキシクリーンの場合、すすぎが甘いとアルカリ分がわずかに残り、高pHが鼻や喉を刺激するアルカリ臭さを感じることもあります。
② 酸化した皮脂やタンパク質
洗濯物には人間の皮脂やタンパク質が付着します。いずれも水に溶けにくく、洗濯で落としきれないと空気中の酸素で酸化して、それ自体が臭気を発します。
ライオン株式会社の調査では、部屋干し後の衣類には次のような複数のニオイが感じられたといいます。
- 酸っぱくて汗臭いニオイ(主成分は中鎖脂肪酸)
- 生臭いニオイ(主成分はトリエチルアミン)
- カビ臭いニオイ
③ カビ
カビの胞子は、新品の衣類にも付いているほど、至るところにいます。高温多湿で、皮脂などの栄養があると増殖して、カビ臭さの原因になります。
特に洗濯槽の裏側にカビが繁殖していると洗うたびに洗濯物へ再付着してしまうため、洗濯槽のぬめりや汚れは雑菌とカビ両方の発生源です。
もりけぇ洗濯槽のカビ落としをやるだけでも洗濯物の臭いがかなり改善することもあるので、定期的にやりましょう
【原因別】洗濯物の臭いを落とす方法
臭いの原因を整理したところで、ここからはそれぞれの落とし方について科学的なアプローチを検討していきます。
原因ごとに臭いの特性が違うので、おのずと方法も変わってきます。
① 雑菌とその排せつ物
一時的な消臭なら、アルカリ性の洗浄液
モラクセラ菌の代謝物である4-メチル-3-ヘキセン酸は水に溶けると酸性なので、重曹やセスキ炭酸ソーダなどのアルカリ性の液で洗うと、中和反応で塩(えん)になって揮発しにくくなり、一時的に臭いが抑えられます。ただし元凶である菌が残っていればまた臭い成分を作られるので、根本対策にはなりません。
根本対策は酸素系漂白剤で菌を減らすこと
雑菌由来の匂いを消すには、雑菌を減らすことが最重要。
よく洗濯物の消臭方法として、鍋などで煮沸する方法が紹介されることもありますが、個人的に真っ先に煮沸するのはおすすめしません。
- 光熱費と手間がかかり、火傷リスクもある
- 菌のタンパク質が変質・固着して、余計に落としにくくなる
- タンパク質の変質で生地が変色するリスクがある
オキシ漬けのメカニズムは次のとおり。
- 過炭酸ナトリウムが水に溶けると、炭酸ナトリウムと過酸化水素に分かれる
- 炭酸ナトリウムが水をアルカリ性(pH10〜11)にする
- アルカリ性の水中で、過酸化水素が反応しやすい形(HOO⁻:ヒドロペルオキシドアニオン)に変わり、活性酸素種も生じる
- これらが菌の細胞膜やタンパク質、DNAを酸化して壊す。膜状のバイオフィルムも崩れやすくなる。
- 最終的に水と酸素に分解される(漬け置き中の細かい泡が酸素)
もりけぇ菌を殺すのはアルカリ性そのものではなく、酸素系漂白剤の「酸化力」。高いpHは、酸化力を引き出すバフ要因です。
なお、過炭酸ナトリウムはどれだけ濃くしてもpHが11台前半で頭打ちになる一方、薄すぎるとpHが中性に近づいて効果が落ちます。水に対して適切な量を溶かすことが重要です。
前述の重曹も水に溶くとアルカリ溶液になりますが除菌作用は期待できません。
これはpHが低い(pH8.2前後)ことに加えて酸化剤を含まないからです。オキシクリーン(pH10〜11)は酸化剤を含むので、除菌・漂白まで見込めます。
避けたい組み合わせ
オキシクリーンはアルカリ性洗剤のため、酸性タイプの洗剤を同時に入れるのはNGです。中和反応でpHが下がり、酸化力が弱まります。組み合わせによっては有毒ガスが発生する場合も考えられるため、酸性洗剤との同時使用は厳禁です。
もりけぇオキシクリーンはきちんとすすげば洗濯物に残ることはないため、中和作業は必須ではありません。
すすぎはしっかり行う
洗剤やオキシクリーンの入れすぎ、洗濯物の詰め込みすぎ、すすぎ回数の設定不足があると、すすぎが甘くなりがちです。すすぎ残りは、それ自体が皮脂や汗を吸着して菌のエサになったり、アルカリ分が残ってかえって刺激臭に感じられたりします。
なるべく60℃前後のお湯で洗うことが重要
モラクセラ菌は60℃以上の温度にさらすと死滅すると言われています。さらにお湯の方が酸素系漂白剤の反応も進みやすくなるため一石二鳥です。ただし繊維によっては傷むので、洗濯表示の上限水温は必ず確認してください。洗濯機に温水モードがあると活用してみるといいでしょう。
乾燥機でしっかり乾かす
洗濯後の服を濡れたまま放置する時間が長くなると、それだけ菌の繁殖リスクが高まります。菌が増えるのに必要な水分を断つためにも乾燥機を活用するのがベターです。
② 酸化した皮脂やタンパク質
酸化した皮脂やタンパク質は、それ自体が臭いの原因になります。対策は「酸化する前に落とす」と「酸化したものを分解する」のふたつです。
酸化する前に落とす:セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダ(pH約9.8)は、アルカリの力で皮脂を浮かせて落とします。重曹(pH8.2前後)よりも皮脂汚れに強く、常温の水にも溶けやすいので、洗濯洗剤と一緒に粉を入れるだけで手軽に洗浄力を底上げできます。
ただし過度な期待は禁物で、
- 普通の洗濯洗剤はすでに弱アルカリ性のものが多く、効果は控え目
- 酸化力はないので、除菌はできない
また、以下のような注意も必要です。
- ウール・シルクなどの動物性繊維には使えない
- クエン酸や酸性の洗剤と同時に使わない(中和されて効果がなくなる)
- 入れすぎは効果が頭打ちで、手荒れやすすぎ残りの原因になるので適量いれること
もりけぇ日々の洗濯で手軽に使えるのがポイント
酸化してしまったものを分解する:酸素系漂白剤
すでに酸化して固着した皮脂やタンパク質には、酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)の酸化力が有効。アルカリで浮かせるだけのセスキと違い、汚れそのものをしっかり分解できます。
菌も一緒に減らせるので、前述の菌由来の臭い対策とまとめて済ませられるのが強い。
セスキとオキシクリーンの使い分け
| セスキ炭酸ソーダ | オキシクリーン | |
|---|---|---|
| 向く汚れ | 酸化前の新しい皮脂(襟・袖の予洗いなど) | 酸化して固着した皮脂や黄ばみ、菌までまとめて |
| 使い方 | 常温の水でも溶けやすく、さっと使える | 40〜60℃のお湯での漬け置きが基本 |
| 素材 | 色柄物でも安心。ただしウール・シルクは不可 | 漂白剤なので、色柄物は色落ちの可能性がある |
もりけぇ洗浄性能はオキシクリーンが上なので、面倒な人はオキシクリーンで定期的に皮脂汚れを滅するのがいいでしょう。
③ カビ
カビ汚れは洗濯物よりも洗濯機自体に蓄積しやすい汚れです。
どれだけ洗濯物を綺麗にしても、洗濯機自体が汚れていると無意味。カビの付着は洗濯槽に付着したカビが洗濯物に移るのが主な原因なので、洗濯槽そのものを定期的に洗浄する必要があります。
- アルカリ性の洗濯槽クリーナーで、月1回程度を目安に洗浄する
- カビ防止のため洗濯が終わったら、ふたを開けて洗濯槽を乾燥させる
- くず取りネットやフィルターなどをきれいに保つ
実際にオキシクリーンで消臭してみた
ここからは検証タイム。最近濡れ戻り臭が激しかった、次の3点で試します。
- 筆者のエアリズムインナー
→オールシーズン着てる相棒。
筆者の服の中でも最も汗や皮脂が蓄積しやすいものと思われる。 - 第2子(生後3ヶ月)の肌着
→毎日よだれとミルクこぼれを襟元で受け止めている。
毎度洗濯しているが、乾燥後もうっすらすえた匂いがし、濡れ戻るとさらに増す。 - バスタオル
→我が家はバスタオルは毎回洗濯する派。
それでも不快な濡れ戻り臭が気になっている。
いずれも日々ドラム式洗濯乾燥機でしっかり洗濯&乾燥までやっており、洗濯直後は特に匂いなどは気にならない状態です。しかし収納して時間が経ったり汗などで濡れたりすると独特の臭気を放ちます。
やはり日々の洗濯だけでは汚れを全て落としきれていないのだと思います。
実験に際してオキシ漬けの効果をよりわかりやすく比較するために、同じ臭いのコントロール品(洗浄しないもの)も用意して、洗濯前後の臭いを比較します。
もりけぇ洗濯機側はつい先日アルカリクリーナーで洗浄しており、かび臭さやアルカリ臭も無くなった状態で検証します。
検証の方法
- オキシクリーンを溶かした40~60℃前後のお湯に、20分間漬ける
(オキシクリーンの量は、公式水晶のお湯4Lに対してキャップ1杯の割合) - 流水で軽くすすいでから、絞って臭いを確認する
- 通常どおり洗濯する。洗剤はナノックス、柔軟剤は今回はなし。
- ドラム式洗濯乾燥機の乾燥機能で乾燥させ、臭いを確認する(乳児服は乾燥機で縮むので自然乾燥)
- 乾いたあとに臭いを確認する。水で湿らせて、濡れ戻り臭も確認する
- 洗浄前後の臭いを、コントロール品と比べる
漬け置きの手順は、オキシクリーン公式のオキシ漬けに準拠しています。
臭いの判定は、筆者の嗅覚による主観ですが、洗浄していないコントロール品を用意して比較します。
検証レポート
消臭の過程はどれも似たような絵面のため、代表でエアリズムをご紹介。
筆者のエアリズムインナー
筆者のエアリズム。毎日寝間着やインナーに使っています。
洗い替えも複数あり、当然毎日洗濯してローテーションしていますが、汗や皮脂などが蓄積しやすいと思われます…
実際、最近は汗をかくと脇の部分がかなり臭う。
自分でもわかるレベルのにおいなので周囲からはかなり悪臭ではなかろうか。
エアリズム数枚くらいの漬け込みには5L程度のバケツで充分。
もりけぇこんなとき折りたたみ式のバケツやタライが便利です。収納場所もかさばらない
オキシクリーン公式推奨の手順通り、お湯4Lに対してキャップ1杯のオキシクリーンを投入。
服を漬け込んでしばらく放置すると、泡が出てきました。

たまに手桶でかき混ぜながら漬けていましたが、お湯がかなり黒く濁っています。
エアリズムなどの染料は酸素系漂白剤には強くてそうそう落ちないはずなので、蓄積していた汚れが落ちたということなのでしょう…
もりけぇ毎日洗濯しててもこんなに汚れてんの…?

水がかなり濁っている…
漬け込みが完了したらしっかりすすぎます。この時点で臭いはほぼありませんでした。
あとはいつも戻り洗濯機に放り込み、乾燥までかけて完了です。
結果
- 筆者のエアリズムインナー
→乾燥後、明らかに濡れ戻り臭が激減。遠ーくにオキシクリーンっぽいにおいを感じるような感じないような?くらい。
汗をかいても服自体が匂いを発することがなくなりました!激臭だった脇の臭いが無くなったのが自分でもわかるレベルなのでほんと安心した。 - 第2子(生後3ヶ月)の肌着
→部屋干しで乾燥してもすえた臭いが感じられなくなり、濡れ戻り臭も皆無。新品のような無臭状態。
オキシ漬け前と比較しても明らかに匂いが無くなっている。 - バスタオル
→かなり強烈だった濡れ戻り臭が激減。全くの無臭とは言わないがこの程度なら全く気になるほどではない。
結果、いずれの対象物も臭いを大幅に改善することができました!
濡れ戻り臭も特に感じられず、オキシクリーンによってにおいの元を滅することができたと言えるでしょう。
オキシ漬けの手間が面倒に感じる人もいるかもしれませんが、実際は粉を溶かしてバケツなどで放置しておくだけなのですすぎなどの時間を加味しても手を動かす時間はせいぜい10分程度です。
隙間時間にお湯を沸かしてボチャっと漬け込んでおけばOKなので、ズボラな人でもできると思います。
もりけぇ放置でいいのが神
洗濯物のにおいを「発生させないため」の対策
ここまで臭いを落とす方法についてまとめてきましたが、できれば最初から臭いが発生しないように対策しておきたいところ。ここでは臭いを発生させないようにする対策について考えてみます。
臭いのもとになる菌は、水分があると繁殖しやすいです。そのため濡れている時間を最小化するのがミソになると思われます。
洗濯前後の管理
- 脱いだ服や使ったタオルを、濡れたまま洗濯カゴに長時間放置しない
- 洗濯物を詰め込みすぎない(すすぎ残りや乾き残りの原因)
- 洗濯が終わったら、洗濯機の中に放置せず、すぐ干す
- 月1回程度、洗濯槽を洗浄する
乾燥の工夫
- 部屋干しは、風の通り道を作る
- 扇風機や除湿機で乾燥時間を短縮
- 厚手のタオルなど乾きにくいものを優先的に対策
- 臭いが気になる衣類は、なるべく乾燥機にかける
定期的に菌をリセットする
- 週1回程度、酸素系漂白剤の漬け置きや60℃前後のお湯洗いを取り入れる
- 一度生乾き臭がついた衣類は菌が定着しやすいので、早めに集中ケアする
もりけぇなるべく洗濯物に臭いが生じない洗濯習慣を作りたいですね
洗濯物のにおいを防ぐために使えるアイテム
最後に、今回の検証で使用したアイテムや、洋服の臭い対策に使えるグッズを紹介して終わります。
オキシクリーン
今回の検証の主役。主成分の過炭酸ナトリウムが水に溶けると、pH10〜11のアルカリ性になり、過酸化水素の酸化力で菌による臭いと皮脂・タンパク質による臭いをまとめて分解します。
塩素系洗剤と違って、色落ちなどの心配がないのが良い。
NANOXシリーズ
我が家の洗濯洗剤はNANOXを愛用しています。
- 洗浄力&消臭力に定評がある
- 液体洗剤なので洗濯機の自動投入機能が使える
- 溶け残りの心配がなくて清潔
普段の洗濯からにおいの元をケアできれば余計な手間もかからず理想的です。
においケアを徹底的にしたい方は、最高性能のNANOX one プロがおすすめ。
ティファール 電気ケトル(温度指定機能付き)
オキシ漬けはできれば60℃くらいの温度でやるのが効果が出やすいです。
しかし温度が高すぎると服が傷む可能性があり、低すぎると化学反応が鈍くなったりオキシクリーンが溶け残ったりと思うような結果が得られません。
少量の漬け置きで済む場合はケトルで温度指定して沸かすことで、手軽に狙った温度のお湯を得られるので便利です。
折りたたみバケツ
オキシ漬け用に使っています。使わないときはコンパクトに畳めるので、収納場所に困りません。
日常のちょっとした掃除にも便利なので、一家に一個おすすめ!
洗濯槽クリーナー
洗濯物の嫌な臭いの原因、実は洗濯機自体がくさいってパターンが結構あります。
洗濯槽の裏側は湿気がこもりやすいので、カビの巣窟になっているかも…
なので月に1回程度は塩素系漂白剤でカビ汚れを綺麗にするのがおすすめ。漬けておくだけでカビ汚れを溶かしてくれるので放置で楽ちんです。
Q&A
- クエン酸は臭い消しに使えますか?
-
消臭の主成分である4-メチル-3-ヘキセン酸は酸性なので、同じ酸性のクエン酸では中和できません。クエン酸は、洗剤やオキシクリーンのすすぎ残り(アルカリ分)を流す仕上げ用としては使えますが、生乾き臭そのものの除去には向きません。
- 煮沸で臭いは取れますか?
-
理屈のうえでは有効です。モラクセラ菌は60℃以上で死滅すると言われているので、煮沸(100℃)ならしっかり死滅させられます。ただし、素材によっては縮みや色落ち、型崩れのリスクが高く、洗濯表示で「つけ込み」「アイロン」などの高温マークがない衣類には向きません。タオルや白い綿製品など、熱に強いものに限定するのが安全です。
注意したいのは、菌や皮脂に含まれるタンパク質が、高温で変性・凝固して繊維に固着するおそれがある点です。血液や卵のタンパク質汚れを熱いお湯で洗うと落ちにくくなるのと同じ理屈で、菌の死骸やタンパク質汚れが繊維に焼き付いたような状態になると、かえって洗浄性が落ちたり、黄ばみの原因になったりすることがあります。
そのため、いきなり煮沸するより、先に常温〜ぬるま湯での予洗いや、酸素系漂白剤の漬け置きでタンパク質・皮脂をある程度落としてから煮沸する順のほうが安全です。酸素系漂白剤の漬け置き(40〜60℃)だけでも、除菌と汚れの分解を同時に行えるので、衣類への負担も少なく済みます。
- 塩素系の漂白剤を使ったほうが、より確実に除菌できますか?
-
除菌力自体は塩素系のほうが強力ですが、色素を強力に分解してしまうため色柄物には使えません。日常の生乾き臭対策としては、色柄物にも使えて扱いやすい酸素系漂白剤のほうがおすすめです。塩素系は、白物の徹底除菌や、洗濯槽クリーナーなど用途を絞って使うのが向いています。
