ゲーミングPCを買おうと調べていると、よく見かけるのが「コスパがいいモデル」というフレーズ。
でも実際には、「安いからコスパがいい」とは限りません。
- 同じような構成でも、価格に大きな差がある
- 安くても“罠構成”でパフォーマンスが出ないこともある
- そもそも「自分に必要な性能」がわからない…
こんな悩みを持っている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、自作PC経験のある筆者が「価格」「構成」「用途」という3つの視点から、本当にコスパがいいBTOゲーミングPCの見抜き方をわかりやすく解説します。
後半では、実際におすすめできる具体的なモデルも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!
そもそも「コスパがいいゲーミングPC」ってどういう意味?
「コスパがいい」と聞くと、つい“とにかく安い”ものを想像しがち。
しかしゲーミングPCの場合は少し考え方が違います。
- 安いだけでは、性能やパーツ品質が犠牲になっていることも…
- 高すぎる構成は、性能を使いきれずに“宝の持ち腐れ”になる…
ここからは、構成の見方やショップごとの傾向など、具体的に判断する方法を紹介していきます。
「コスパがいい構成」とは?=“使用目的に必要十分”な構成
コスパのいい構成とは、「自分がやりたいことに対して、ちょうど良い性能を備えている構成」のこと。
スペックが高すぎても使い切れないし、逆に足りないと満足に使えず、結局ムダな出費になってしまいます。
💡 たとえば、こんな使用目的があるとします:
使用目的 | おすすめ構成の目安 |
---|---|
APEXやVALORANTなどのFPSゲームを快適にプレイしたい | RTX 4060 + Core i5 / Ryzen 5 + メモリ16GB |
ゲーム配信・録画編集もしたい | RTX 4060〜4070 + Core i7 / Ryzen 7 + メモリ32GB |
軽めのゲーム(原神、マイクラ、LoLなど)や普段使い | GTX 1650〜RTX 3050 + Core i3 / Ryzen 3 + メモリ16GB |
❗ よくある「もったいない例」
- RTX 4090(超ハイエンドグラボ)を積んでいるけど、プレイするのは2Dインディーゲームだけ
→ 性能が過剰で、30万円以上のグラボがムダに - 安さで選んだら、CPUが非ゲーミング向け・メモリ8GB・電源300W
→ ゲームがまともに動かない、電源が不安定など問題が多発
同じ構成でもなぜ価格が違う?ショップごとの価格差に注目
「コスパがいいかどうか」を判断するうえで、構成だけでなく価格の妥当性も大事なポイントですよね。
ゲーミングPCの中でもスタンダードな構成で、各BTOショップがどれくらいの価格帯になっているのかを比較してみましょう。
✅ 比較構成例(スタンダードな構成)
- CPU:Core i5-14400F(または近い性能のCPU)
- GPU:GeForce RTX 5060Ti(8GB)
- メモリ:16GB
- ストレージ:SSD 500GB〜1TB
🔽 各社の価格例(2025年4月時点・税込)
現在の時点で、上記のようなスタンダードな構成のPCがどのくらいの価格で販売されているかを調査しました。
結果をまとめたものが以下の表です。
メーカー | 価格目安 | 備考 |
---|---|---|
MDL.make | ¥169,800(セール) | コスパ◎ LINE相談などサポートも充実 |
FRONTIER | ¥177,800(セール) | セール狙いなら◎ 通常価格はもう少し高め |
パソコン工房 | ¥164,800 | 店舗サポート・保証が充実 初心者向けに安心感あり |
ドスパラ | ¥189,979 | 納期が早く、構成もバランス型 ただし価格はやや高め |
サイコム | ¥231,860 (RTX5060 Ti 16GB) | 高品質・静音・美しさに こだわる方向けの構成 |
(参考) 自作した場合 | ¥14,7248 | 各メーカーと近いグレードのパーツを選定 |
🔧 自作した場合の価格は?
自作した場合のパーツ内訳は以下のような感じ。
パーツ | 価格 | |
CPU | Core i5-14400F | ¥23,232 |
GPU | RTX 5060 Ti(8GB) | ¥76,846 |
マザーボード | MSI PRO B760M-A DDR4 II | ¥13,860 |
メモリ | DDR4 3200Mhz 8GBx2枚 | ¥3,891 |
CPUクーラー | 虎徹 MARK3 | ¥3,373 |
ストレージ | M.2 SSD 500GB(NVMe 4.0) | ¥5,980 |
電源ユニット | MSI 650W Blonze | ¥6,945 |
PCケース | ZALMAN T3 PLUS | ¥3,641 |
OS | Windows 11 Home(DSP版) | ¥9,480 |
合計 | ¥14,7248 |

BTOとさほど変わらない…
💡 なぜ価格差が出るの?
BTOパソコンの価格は主要パーツ(特にCPU、GPUの単価)の影響によって大まかな価格帯が決まりますがさらに以下のようなショップ独自の要素も価格に影響しています:
- 🧰 作業工賃やサポート体制のコスト(組み立て・検査・梱包など)
- 📦 使用パーツのグレードやブランド差(見えない部分でコスト差)
- 🏢 メーカーの利益率・運営コスト(実店舗の有無など)
🧠 自作との価格差をどう見るか?
確かに、パーツ単体の価格を積み上げれば、自作の方が安くなる場合があります。
ですが、BTOには以下のような手間や費用が掛かっていることも忘れてはいけません。
- 組み立て・動作検証・初期不良チェック
- OSインストールやBIOS設定済みの安心感
- サポート窓口や初期保証が標準で付属
- 店舗を持つメーカーなら、対面サポートが受けられる安心感
大手のBTOメーカーはパーツをバルク品や大量仕入れで調達しているため、パーツ単価そのものが安く済んでいるケースもあります。
構成が同じでも、価格はショップでかなり違う
性能に関わる主要パーツ(CPU・GPU・メモリ・SSD)が同じでも、価格が1〜2万円以上変わることは珍しくありません。
これは、ショップごとに採用しているパーツのグレード、サポート体制、利益率などが違うためです。
だからこそ、「この構成でこの価格は妥当か?」という視点で比べてみることが重要。
価格が高い=悪とは限りませんが、その価格に見合った価値があるかどうかは、ぜひ見極めていきたいところです。
💡 価格比較のまとめ:コスパで見るなら「MDL.make」か「パソコン工房」が狙い目
同じ構成で価格を比べてみると、MDL.makeとパソコン工房は比較的お買い得な価格帯で提供されていることがわかります。
特にMDL.makeは、オンライン販売に特化して固定費を抑えていることや、一部自社パーツを活用していることから、
構成に対する価格のバランスが非常に良く、「このスペックでこの価格!?」と思える構成が揃っています。
🏪 店舗相談派にはパソコン工房、オンライン派にはMDL.makeが◎
もし近くにパソコン工房の店舗がある場合は、スタッフに直接相談しながら購入できるのも大きなメリット。
構成の相談やアップグレードの提案をリアルタイムで聞けるので、PCに詳しくない人でも安心して選べます。
一方で、近隣に店舗がない・オンラインで完結したいという方には、MDL.makeのLINE相談が非常におすすめ。
購入前でも、「このスペックでゲーム動きますか?」「予算これで足りますか?」といった相談に、専門スタッフが丁寧に対応してくれる体制が整っていて、初心者でも不安なく購入できます。
おすすめのコスパモデル3選
ここからは、MDL.makeが販売するゲーミングPCの中から特にコスパが良いモデルをピックアップしてご紹介します。
- オンラインに特化することで固定費を削減
- 自社製造パーツを活用でパーツ単価下げつつ高品質を担保
- 購入前の相談にも丁寧に対応してくれるLINEサポート体制
店舗維持費などのコストを抑え、自社製造パーツの活用で「この価格でこの構成!?」と思えるモデルが多数展開されています。

LINEでの相談対応など、初心者にうれしいサポート体制も整っているためゲーミングPC初心者にもおすすめ
🎮 最安級モデル:Ryzen 7 5700X × RTX 4060(¥127,900〜)

- 定番中の定番、Ryzen 7 × RTX 4060の実績ある構成
- フルHD環境であれば、モンハンワイルズを含む最新ゲームも快適に動作
- マルチタスク性能にも優れ、軽めの配信や編集作業にも対応可能

「まずは手頃に、でも性能はしっかり確保したい」という人にピッタリの1台!
🎯 バランスの良いエントリーモデル:Core i5 14400F × RTX 5060 Ti(¥169,800)

- 最新GPUのRTX 50番台(5060 Ti)を搭載した王道エントリー構成
- マルチフレーム生成(DLSS 4.0)にも対応し、高フレームレートでのプレイも可能
- 安定性に定評のあるIntel CPUで、ゲームだけでなく普段使いも快適

「最新の環境で、人気ゲームをヌルヌル快適に楽しみたい」という人にはまさにドンピシャな選択肢!
🧠 一歩上のミドルモデル:Core i5 14400F × RTX 5070(¥224,800)

- 最新のRTX 50番台でも“一歩上”のグレードである5070を搭載
- マルチフレーム生成で4Kゲーミングも視野に入る高パフォーマンス
- ミドルレンジながら、数年先まで性能面で不満が出にくい将来性が魅力

「長く使える1台を探している」「最新作を高画質で楽しみたい」という人にうってつけです。
まとめ:“安いだけ”に惑わされない選び方を!
ゲーミングPCの“コスパ”は、単に「価格が安いかどうか」では決まりません。
この記事では、
- 🔍 コスパの定義=性能・価格・パーツ品質・サポートまで含めて考えること
- 🧠 「構成」だけでなく「ショップごとの価格傾向」も重要
- 💡 実際に同じ構成で価格を比べてみると、MDL.makeやパソコン工房がお買い得
- 🛠️ 自作との価格差は意外と小さく、サポートや安心感を考えるとBTOも十分魅力的
- 🖥️ おすすめモデルは、使い方に応じて選べば“失敗しにくい”
という5つの視点から、コスパの良いモデルの見分け方を紹介してきました。
価格やスペックだけに惑わされず、「自分のやりたいこと」に合った1台を選ぶこと。
それが、ゲーミングPC選びで後悔しないためのいちばんのコツです。

あなたにぴったりのコスパ最強の1台が見つかりますように!
よくある質問
- BTOと自作、どっちがコスパいいの?
-
価格だけ見れば自作の方が少し安くなるケースもあります。
ただし、自作は組み立て・パーツ相性・トラブル対応などの手間がかかるため、初心者にはかなりハードルが高いのが実情。その点、BTOなら組み立て済みで届いてすぐに遊べるうえ、トラブル時のサポートもあるので、
特に初めてゲーミングPCを買うなら、BTOの方が断然おすすめです。 - 初心者にもおすすめのショップは?
-
コスパを重視するならMDL.makeとパソコン工房が特におすすめです。
- MDL.makeはオンライン専用で安く、LINE相談などサポートも親切
- パソコン工房は実店舗があるため、スタッフと相談しながら選べる安心感あり
とはいえ、他のショップでも同じ構成で「この見た目好き!」というPCがあれば、それを買うのが一番。
長く使うものだから、自分が気に入るデザインや使いやすさも大切です! - コスパの良い構成ってどんな感じ?
-
フルHDゲーミングなら、以下の構成が**“価格と性能のバランスが取れた標準ライン”**です:
- CPU:Core i5(またはRyzen 5)
- GPU:RTX 4060 または RTX 5060
- メモリ:16GB
- SSD:500GB〜1TB
このあたりを基準に選べば、失敗しにくい&価格も抑えられるので安心です。
- RTX 4060と5060の違いって大きいの?
-
ざっくり言えば、RTX 5060はより新しい世代のGPUで、DLSS 4.0(マルチフレーム生成)に対応しています。
そのため、高フレームレートでのプレイがしやすく、今後のゲームにも対応しやすいのが強み。とはいえフルHDで遊ぶだけなら4060でも十分な性能があるため、現状RTX40番台を使っている人は無理に買い替える必要はありません。
将来性やFPS向けの性能を重視するなら5060、コスパ重視なら4060という選び方がベターです。 - セールで安いモデルって本当にお得なの?
-
セール品=お得、とは限りません。
たとえば、CPUが古かったり、メモリが8GBだったりと、構成のバランスが悪いモデルも稀にあります。セール時は価格に目が行きがちですが、「CPUとグラボのバランス」「電源・冷却・メモリ容量」など構成の中身をチェックすることが大事。
この記事で紹介している「コスパの判断基準」をもとに、冷静に見極めるようにしましょう!
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