先日自分のメインPCをRTX4070Superを軸に新規作成しまして、モンハンワイルズも快適に遊べるであろう性能を手に入れました。
その総額は約22万円。
さすがにこのくらいの予算でPCを自作するとかなりの性能に盛れます。
ここで一つ疑問が出てきまして、それが「モンハンワイルズを遊ぶPCを作るには最低いくら必要なのか」ということ。
PS5 Proが12万円と高額なこともあり、ゲーミングPCの方がいいのでは?と考える人も増えている印象。
しかし昨今の円安やAI需要でPCパーツも価格が上がっている状況なので、果たしてゲーミングPCの方が安いかと言われると微妙なところです。
私もさすがにもう一個PCを組むお金は無いのですが、構想を考えてみる価値はあるなと思ったので今回はモンハンワイルズを遊べるゲーミングPCを10万円以下で組めるのかを検証してみようと思います。
もしパーツ資金を提供してくださる方がいれば、私の方で組み立てを代行してプレゼントしようと思いますのでお問い合わせフォームからご連絡ください…!
MDL.makeのゲーミングPCがセールで107,800円という破格の値段になっていました。
モンハンワイルズの推奨スペックを問題なく満たしているので、もし購入を検討されている方は在庫が無くなる前にお早めに。
- モンハンワイルズの推奨環境どおりのBTOパソコンを買うと13万円前後
- 安いパーツを集めて自作すればと総額約94,000円で製作可能!
- CPUやグラボを一段階アップグレードすると総額16万円くらいになる
- BTOパソコンよりも自作PCの方が安い状況は変わらず
ワイルズ推奨スペック
モンハンワイルズのオープンベータで公開されたPCでの推奨環境がこちら。
この環境であれば、フルHD60fpsでプレイできるとのこと。
実際、いくつかYouTube動画を見てもRTX4060であればグラフィック「中」、DLSSも使用してフルHD60fps以上で遊べるようでした。
市販のBTOパソコンの価格はどのくらい?
まずはモンハンワイルズの推奨環境と同じくらいの性能のゲーミングPCについて、市販のBTO(受注生産)パソコンの価格帯を調べてみました。
最近は円安や半導体部品の高騰の影響もあり、BTOのゲーミングPC価格は少し高めになっている印象ですが果たして…
以下の性能を満たすPCの最安値を調べてみました。
- CPU…推奨環境と同程度の性能
- GPU…RTX4060
- メモリ…16GB以上
- ストレージ…500GB以上
結果は以下の通りです。
BTOメーカー | 最安値 (セール価格) | 在庫がない場合は こちらから |
---|---|---|
ドスパラ | ¥142,980 | RTX4060ラインナップ |
パソコン工房 | ¥131,700 | RTX4060ラインナップ |
フロンティア | ¥179,800 | 初心者・中級者向け ラインナップ |
MDL.make | ¥130,800 (¥109,800) | RTX4060 ラインナップ |
おおよそ13万円以上が目安のようですね。
ドスパラやパソコン工房は店舗運営費や人件費が乗っかるのでもう少し高い印象でしたが、思ったよりも安いなと思いました。
大手なのでパーツの大量入荷などで単価を抑えられるのでしょうか。
フロンティアのPCはCPUが14世代Core i5、ストレージも1TBのM.2 SSDと他のPCに比べて機能的にはやや上ですが、性能のわりにやや割高な印象を受けます。
驚いたのはMDL.makeのゲーミングPC。
セール価格とはいえ11万円を切っています。
通常価格でも他のBTOに比べて最安値です。
今回10万円以下のPCでモンハンワイルズができるか考える記事ですが、
正直PCを自作する手間まで考慮すると、これを買うのが圧倒的にコスパが良くて手っ取り早いです…
MDL.makeのそのほかRTX4060ラインナップはこちらから
候補パーツ
モンハンワイルズが遊べるゲーミングPCは最低でも13万円、運が良ければ約11万円で買えてしまうことが分かりました。
自作PCは手間暇がかかる代わりに費用を圧縮できるのが大きなメリット。
とはいえMDL.makeがRTX4060を積んで11万円切りというとんでもない価格のPCを売っているものだから、これより安くしようと思うとかなりシビアなパーツ選びが求められそうです…
グラフィックボード
グラフィックボードはNVIDIAのRTX4060。
ワイルズ推奨環境に記載されており、フルHD60fpsで遊ぶために最低限必要なグラボです。
素の性能はそこそこですが、AIアップスケーリングのDLSS3.5に対応しているため、フレーム生成でそれなりのフレームレートを確保できるのでしょう。
安くゲーミングPCを組むならAMDのグラボであるRADEONシリーズも人気でしたが、最近はNVIDIAと変わらない価格になっている気がするのであんまり使ううま味がないです…
RTX4060はRTX4000番台の中でもコスパと電力効率がトップクラスに高いモデルなので、ゲーミングPC入門用としても最適です。
CPU
推奨環境のCPUは以下の通り
候補パーツ | TDP | CPU性能スコア | Amazon価格 |
---|---|---|---|
Intel Core i5-11600K | 125W | 19919 | ー |
Intel Core i5-12400(F) | 65W | 19896 | ¥19980 |
AMD Ryzen 5 3600X | 95W | 18332 | ー |
AMD Ryzen 5 5500 | 65W | 19404 | ¥15980 |
Ryzen5 5500は2022年発売のCPUですが、性能に対するコスパは2024年現在でもトップクラスのため根強い人気があります。
AMD製CPUの方がマザーボードも安いものが多いため、今回はRyzen5 5500をもとに残りのパーツを考えてみましょう。
CPUクーラーも付属しているので費用を抑えられますね!
マザーボード
Ryzen5 5500のソケットはAM4。
なのでAM4に対応したチップセットのマザーボードを選びます。
AM4に対応したチップセットで最新のものはAMD500シリーズで、以下の3種類があります。
数字が大きいものが上位グレードです。
- X570
- B550
- A520
上位ものほど高機能ではありますが、X570はRyzen5 5500だと持て余す機能も出てきます。
とりあえず今回は最下位のA520チップセットで4000円台と格安のマザーボードがあったのでこれを採用してみます。
Ryzen5 5500の性能に対しても必要十分な性能のマザーボードです。
メモリ
ゲーミングPCのメモリは2024年現在は16GBが一般的です。
ワイルズ公式でも推奨環境のメモリ容量は16GBとなっているため、とりあえず今回は16GBで考えてみましょう。
Ryzen5 5500はDDR4規格の3200MHzまで対応しているので、それにマッチするお買い得なメモリを選んでみました。
SSD
ゲーミングPCではゲームのロード時間を短くしたいので、ストレージは読み込みが高速なM.2 SSD一択です。
容量は最低でも500GBは欲しいところ。
細かい話ですが、Ryzen5 5500のPCIe規格はPCIe3.0までしか対応していないため、PCIe4.0の超高速なM.2 SSDは使えません。
とはいえPCIe3.0のM.2 SSDでも十分すぎるくらい高速なロードができるので、ゲームであれば実用的な問題はないでしょう。
電源
RTX4060の消費電力は115W、Ryzen5 5500は65Wなので、その他マザーボードやメモリなどの動作を考慮しても消費電力は200Wちょいといったところ。
周辺機器などの電力を考慮しても2倍の400Wあれば十分すぎる電源容量でしょう。
PCケース
ケースは自作PCでは有名な格安ケースThermaltake製のVersa H17が思い浮かびましたが、あまり面白みがありません。
そこで以前から気になっていたZALMANというメーカーのPCケースを採用。
ケースファンも2個ついて3500円という破格の値段。
作りはそれなりといった感じですが、予算カツカツなのでケースにお金をかけている場合ではない。
OS
OSはWindows11 Home
通常のパッケージ版が望ましいですが、今回は費用を抑えるためにDSP版の方で考えてみましょう。
特定のCPUやマザーボードに紐づけられる仕様のWindowsのこと。
通常版の半額程度で買えるわりに、Windowsを他のPCに引っ越すことができない。
その他周辺機器
今回のマザーボードにはWi-Fi、Bluetooth機能が付いていないため、USB接続できる子機で対応します。
WiFiアンテナはこちら↓
Bluetoothアンテナはこちら↓
総額
型式 | 価格 | |
グラボ | 玄人志向 GeForce RTX4060 | ¥42,400 |
CPU | AMD Ryzen5 5500 | ¥15,980 |
マザボ | MSI A520-M PRO | ¥4,482 |
メモリ | シリコンパワー DDR4-3200 16GB(8GB×2) | ¥4,385 |
SSD | Crucial P3 500GB | ¥6,040 |
電源 | 玄人志向 400W | ¥4,327 |
PCケース | ZALMAN T3 PLUS | ¥3,518 |
OS | Windows11 Home(DSP) | ¥8,780 |
周辺機器 | WiFi・Bluetoothアンテナ | ¥4,090 |
合計 | ¥94,002 |
予算10万円に対して6000円ほど余裕があるので、メモリを32GB or ストレージを1TBにアップするくらいの余裕はありそうですね。
安いパーツをかき集める形になりましたが各パーツはそれなりに販売実績もあり、Amazonでのレビューも良好なものを選んでいるため実際に組んだら割と質の良いPCになると思います。
最近はパーツ価格が高くなって単価を安く仕入れることができるBTOの方が有利かと思われましたが、ちゃんとパーツを選ぶことができれば今でも費用面は自作PCの方が安いですね。
予算15万円以内のおすすめカスタム
性能にもう少し余裕を持たせたい
以上の構成でも悪くはないのですが、ワイルズの推奨環境ぎりぎりで組んでいるので、スペックに余力がないのも確かです。
特に気になるのは以下のポイント
- CPUが性能がぎりぎり&PCIe3.0までしか対応していない
- やっぱりメモリは32GBは欲しい
- ストレージも1TBは欲しい
グラフィックボードやM.2 SSD用の拡張スロットに用いられる高速通信の規格。
世代が新しいものほど通信速度が速いので何かと便利。
2024年現在、最新規格はPCIe5.0だが一般的に普及しているのはPCIe4.0。
RTX4060のデータ転送規格もPCie4.0となっており、旧規格の3.0でも使用できるため問題はありません。
PCIe4.0のグラボをPCIe3.0のスロットに挿してもゲーム性能にも大した差は無いという検証結果もあります。
しかしPCIeの最新規格はすでにPCIe5.0が登場しており、2世代前の3.0をこれから使い続けるのはちょっと心もとない状況です。
そのため、後々グラボやストレージをアップグレードすることを考えると、CPUをはじめPCIe4.0には対応していた方が長くゲーミングPCを使えるのではないかと思います。
CPUのアップグレード
CPUはPCIe4.0に対応していてコスパも高いCPUならRyzen5 5600Xがおすすめ。
ゲーム性能が高く、17980円という低価格で買えるのが最高です。
現状、安くゲーミングPCを組むなら筆頭候補になるでしょう。
ただし人気過ぎてAmazonや楽天には定価の在庫がほぼありません…
価格コムなどで個別のショップから探してくる必要があります。
第2候補としてはRyzen7 5700X。
PCIe4.0対応でゲーム性能が高く、今もゲーミングPCに人気のCPUです。
価格が24000円弱と1万円ほどアップしますが、現在でも十分なCPU性能があるため後々グラボをアップデートした時にCPU性能が足を引っ張るリスクが低いです。
CPUクーラーが付属しないため、別途CPUクーラーも用意する必要があります。
マザーボードのアップグレード
A520マザーボードはPCIe3.0までしか対応していません。
CPUをアップグレードした場合はマザーボードもPCIe4.0に対応したB550チップセットにアップグレードしたいですね。
グラボ用の拡張スロットは当然ながら、できればM.2スロットまでPCIe4.0に対応したマザーボードが欲しいところ。
そこで筆頭候補になるのがMSIの「B550M PRO-VDH WIFI」
グラボを挿す拡張スロットと、2枚のM.2スロットのうち1枚がPCIe4.0に対応しています。
価格が9000円ちょいと最初のマザボから5000円近くアップしますが、こちらはWi-FiとBluetoothを標準搭載しているのでUSB子機を追加で買う必要がありません。
なので実質1000円くらいの追加費用で済みます。
初めからB550でもよかったかもしれませんね
メモリのアップグレード
メモリを16GBから32GBにした場合も金額が2倍になることはありません。
それほど価格差はないので初めから32GBにしておくのもありですね。
SSDのアップグレード
PCIe4.0のM.2 SSDはだいぶ価格が落ち着き、現在は1TBも1万円以下で買えるようになりました。
ストレージも予算が許すなら1TBは確保しておきたいところですね。
グラボのアップグレード
「グラボも一段階上のRTX4060Tiにアップグレードできれば…」と思う方もいるかもしれませんが、4060Tiは性能に対して価格が割高なのでおすすめし辛いモデルです。
グラボをアップグレードするなら、RTX4070がおすすめ。
たいていのゲームはフルHDの高画質設定でサクサク遊べますし、軽めのゲームなら4Kもいけます。
また、RTX4070にアップグレードした場合にはグラボの消費電力も115Wから200Wに増えるため、電源容量も600W以上に増やした方がいいでしょう。
アップグレード後の総額
型式 | 価格 | |
グラボ | MSI RTX 4070 | ¥88,687 |
CPU | Ryzen 7 5700X | ¥23,979 |
CPUクーラー | 虎徹 Mark3 | ¥3,400 |
マザボ | MSI B550PRO-VDH WIFI | ¥9,227 |
メモリ | シリコンパワー DDR4-3200 16GB(16GB×2) | ¥6,880 |
SSD | Crucial P3 Plus 1TB | ¥9,980 |
電源 | 玄人志向 600W | ¥6,814 |
PCケース | ZALMAN T3 PLUS | ¥3,518 |
OS | Windows11 Home(DSP) | ¥8,780 |
周辺機器 | ||
合計 | ¥161,265 |
グラボまですべてアップグレードすると16万円くらいになります。
やはりグラボのアップデートが一番費用がかさみますね。
ちなみにMDL.makeでRTX4070を搭載したゲーミングPCを見てみたところ、最低でも19万3800円でした。
グラボをアップデートしなければ12万円くらいに収まるので、ゲーム以外に作業などでもPCを使う人はグラボ以外をアップデートするとより快適かなと思います。
まとめ
かなり重めのゲームとしてプレイヤーをざわつかせていたモンハンワイルズですが、推奨環境くらいの性能であれば10万円以下でPCを組めることが分かりました。
各社のBTOパソコンも決してぼったくりということはないので、市販のパソコンを買うのはありだと思います。
特にMDL.makeのゲーミングPCがセールで109,800円という破格の値段…
(これ買うのが一番手っ取り早いのはここだけの話です…)
もし自作PCに興味がある方で今回の構築を試してみたくなった人がいれば、ぜひモンハンワイルズに備えて組んでみてはいかがでしょうか?
パーツの組み方は以下の記事でも詳しく解説しています!
もしパーツ資金を提供してくださる方がいれば、私の方で組み立てを代行してプレゼントしようと思いますのでお問い合わせフォームからご連絡ください…!
MDL.makeのゲーミングPCがセールで107,800円という破格の値段になっています!
モンハンワイルズの推奨スペックを問題なく満たしているので、もし購入を検討されている方は在庫が無くなる前にお早めに。
- モンハンワイルズの推奨環境どおりのBTOパソコンを買うと13万円前後
- 安いパーツを集めて自作すればと総額約94,000円で製作可能!
- CPUやグラボを一段階アップグレードすると総額16万円くらいになる
- BTOパソコンよりも自作PCの方が安い状況は変わらず